こんにちは。アメリカで不動産エージェント兼コンサルタントとして働く佐藤です。
「あの不動産業者はやけに成功率が高い。
彼は裏の情報ルートをもっているはず。」
そんな真しやかな憶測はよく耳にする話です。
表には出てこない情報をもっているからこそ
他者に先んじて手をうち、首尾よく儲けていく。。
確かに富裕層間のみでやりとりされる情報は
決してゼロではなく、
表に情報が出てくるときには
ほとんどうまみのない話というのは
何も不動産のみならず、凡そビジネス全般でいえること。
けれども、不動産で成功する為の
不可欠の要素では決してありません。
ここに、小売店に囲まれた10エーカーの土地があるとします。
土地はオープンで売りに出されており、誰でも購入することが出来る。
そんな時、
住宅建設会社のマネージャーは
40軒の家を立てられるなと考えます。
高級住宅物件の担当者は
10軒の高級物件が立つなと考えます。
小売商業物件のデベロッパーは
2つの大型商業物件が可能と見ます。
集合住宅施設の企画者は
150の家族が入れる棟をいくつか建てようと思うでしょう。
結局のところ、それぞれが各々の視点から同じ土地を見ることになります。
そしてどの答えが最も正解に近いか?
となると、この場合は
「集合住宅施設、もしくはレントオフィス物件の建設」
です。
その大きな理由は2つ。
① 周りの小売店で働く人たちの住居としてのニーズがある
② 小売業に付随する事務所のニーズが有る
です。
住宅は必ず仕事がある場所に需要が増えてきます。
小売業に囲まれている場所であれば、
まず暮らすところのニーズがないことはありません。
暮らすという意味では
40軒の普通住宅でも10軒の高級住宅でもいいじゃないか、
という見方もあるかもしれませんが、
そこに建物を入れる以上は
「成功する確率が最も高い種類の建物を建築する」
という、極めて当たり前の考え方大切なのです。
40軒の普通住宅も悪くはないかもしれませんが、
それならば周囲の1000名以上の雇用を見越して
合計150戸を立てる方がよいですし、
高級住宅志向の富裕層を
小売店に囲まれた立地に連れてくるのは
なかなか難しいものです。
結局のところ、こういった
「常識で判断できることを、機を逃さずに淡々と行う」
これが成功している不動産投資家に
共通している性質なのです。
自分のアイデアを周りの人たちに共有して
周りの反応が実に冷ややかだった時。
そんなときは
「ものすごい成功の可能性を秘めている」
か
「独りよがりの何でもなく、失敗する」
のどちらからですが、
十中八九、後者であることが圧倒的に多いものです。
「小売店に囲まれた土地に
合計150戸の集合住宅を建設したいけど、どうかな?」
「ああ、いいんじゃない?」
そして150戸の集合住宅という選択が
40軒の普通住宅よりも
10軒の高級住宅よりも
成功する確率が高い。
成功している不動産開発者や投資家は
そんな当たり前の常識に基づく判断で行動しており、
決して裏情報のルートを
おさえているわけではないのです。
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