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こんにちは。アメリカで不動産エージェント兼コンサルタントとして働く佐藤です。
2009年6月29日、元NASDAQ会長のバーナード・L・マドフに対して詐欺・資金洗浄などの罪で150年の禁固の刑の判決を下しました。当時70歳のマドフはなんと220歳まで収監される判決を受けたことになります。
この事件は史上最悪の巨額詐欺事件として大きく報道されましたので記憶している方も多いのではないでしょうか。またこの事件はその金額の大きさへの驚きと同時に、投資を他人に任せるべきではない教訓を改めて示唆するものだと思います。
株式投資にせよ不動産投資にせよ、「投資は他人任せにするべきではない」と佐藤は考えます。他人に投資を任せて大成功したという話はまず聞きません。なぜ投資を他人に任せるべきではないのでしょうか?そこには3つの理由があります。
自分の頭で考えなくなること
究極のところ、投資は博打ではなく確率論に始まり確率論に終わるべきものだと思います。
その過程においては必ず売買の調整を行うタイミング、すなわち判断を迫られる場面が出てくるものなのです。
基本的には長期投資とするべき不動産投資でも同じことで、長期投資だからこそ最初のリサーチは非常に大切となります。他人に投資を任せるということは一番大切な事前調査、確率論にもとづいて考えること、また投資期間中の過程で進退を判断するべきタイミングすら、他人に委ねるということです。
冒頭のマンハッタンのウォール街で絶大な信頼を得ていたマドフは自らが運営する投資ファンドで10%以上の利回りを謳い、投資家たちから多額の資金を集めていました。正確な額は発表されていませんが、総額は少なくとも3兆円と言われています。その投資家の中には映画監督スティーヴン・スピルバーグや有名司会者ラリー・キングのような著名人も含まれていました。
ところがそれだけ多額のお金を集めながらも、マドフは集めた資金を実際には運用しておらず既存顧客への配当に回していたというのです。2007年に始まったサブプライム・ローンの影響で投資家から払い戻しを求められたマドフはついにそれまでの不正を隠しきることができず、逮捕となりました。
定評のある人だからとの理由だけで自分の資産を預け、自分の頭で考えることを放棄することは結果として投資で成功する確率をぐんと低くしてしまうものなのです。
蓋然性が低くなること
蓋然性(がいぜんせい)とは確率論でよく出てくる言葉です。
原因に対してその結果が確率として発生する可能性が高いか低いか、これを「蓋然性が高い/低い」と表現します。およそ投資という行為を博打にしてしまうのか、もしくは再現性のあるものとして健全に運用するのか、これはその本人が自分でしっかりと自分の資産に向き合って取り組み、確率論をもって勝つ回数と負ける回数を秤にかけて3勝2敗なら勝負に出る等の蓋然性を根拠にする判断にかかってくるものでしょう。
かの村上ファンドで時代の寵児となった村上さんはその新著「生涯投資家」の中で期待値について語り、
「宝くじ 0.3、公営ギャンブル 0.75、バカラ0.98などであるが、1.0を大きく上回るものでないと投資とは言えない。」
と書かれていますが、これも蓋然性を頼りに判断する村上さんの姿勢を言い表していると思います。
この蓋然性の考えに基づいて予想に反する動きがでた場合、短期投資の場合はとりわけ損切するという考え方が非常に大切になります。この損切のタイミングを正しく図れるかどうかはきちんと確率論をもって蓋然性を立てた上での延長でしか成り立ちませんから、どうしても他人任せでなく自分で判断しなくてはならないのです。
柔軟性や瞬発力がなくなること
これは前述の蓋然性の延長となりますが、すぐに行動を起こさねばならないタイミングが投資には出てきます。
株式投資であれば損切のタイミングや買い増しのタイミング、不動産投資であれば金利の動きをみての売買の判断や改築資材購入のタイミング等、ちょっとした判断が自分から出るお金と同時に将来のリターンを大きく左右する場面が多々出てきます。
このような柔軟な動きや瞬発力をもって一気に動くことは、他人に全てを委ねる人にはまず不可能なのです。多くの投資家からお金を預かる運用者はあなた一人のことを考えているわけではなく、あくまであなたはカスタマーの一人にすぎません。
実際マドフの場合は運用で10%という高利回りを謳っていたわけですが、普通に考えておかしいはずなのです。それまでのマドフの経歴と実績だけで大丈夫と思い、その安心感だけで後は何も考えずにお金を預けていた人たちが大半だったわけですが、けれども投資家の中には
マドフの運用会社には監査法人の監査が入っていない
マドフの投資会社には透明性がない
という理由でマドフに資産を預けない人々もいました。この判断は至極まっとうですね。他人任せではいざという時の柔軟な判断や瞬発力のある動きなど発揮しようがありません。
まとめ
投資を博打にするもしないも、その投資家の姿勢に全てがかかっています。
自分の頭で考える
蓋然性をもとに判断する
柔軟性や瞬発力を兼ね備える
そういった姿勢は自分で取り組まないことには他人には期待することはできません。
結局のところ投資というものは本気になって自分で取り組んでいかねばならず、不動産投資は基本的に流動性の低くかつ長期投資で取り組むべき投資対象ではありますが、「自分の頭で考え」、「蓋然性をもとに判断し」、「柔軟性や瞬発力を意識して動く」べきことに変わりはないのです。
投資は決して他人任せにせず、自分自身を成長させながら旅を続けていきましょう。
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