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こんにちは。アメリカで不動産エージェント兼コンサルタントとして働く佐藤です。
過去3日間に渡りレッドフィン(Redfin)の検証を行っています。
初日 うわさ編
2日目 機能編
3日目 ユーザー編
ときましたが本日の従業員編で最後です。
今日の従業員編の情報元は以前もご紹介した就活用サイト「グラスドア」からもってきます。全体としては平均よりもやや良い評価となっているようですね。
レッドフィンで働く人々は
- 独立契約で働くエージェント
- オフィスで働く正社員
の2種類の契約に大きく分かれます。
前者はあくまでブローカーの名前を貸してもうら為の独立契約者で、税金を納めるのも自己責任の自営業者ですし福利厚生等も通常はありません。その代わり働きぶりによっては大きなコミッションが自分の懐に入ってきます。
後者は会社の本部並びに支社の運営をサポートする関節業務のスタッフ従業員です。企画、管理、トレーニングプログラム等、あらゆる企業の根幹を担います。給与は通常固定給となります。
それではレッドフィンで働く人々の生の声を見てみましょう。独立契約者と正社員のそれぞれから最高評価と最低評価を1つずつ、合計4つの評価を見ていきます。
また下記のプロとコンはそれぞれ「良い点」「悪い点」、「メリット」「デメリット」等に訳される、物事をプラスとマイナスの双方の観点から評価する際に使われる英語表現です。今回は「良い点」「悪い点」として約しておきます。
人々を巻き込む新時代の概念(エージェントによる最高評価)
レッドフィンでフルタイムで働いています。(1年以上)
良い点
- 買い主と売り主の双方にとって優れたプラットフォーム
- 素晴らしい福利厚生
- 風とおしのいいマネジメントを支える一流の後方支援
- 共に成長できる偉大な会社
- あなたへの水先案内の提供
- トレーニングと開発環境への多大な投資
- 物事の再編を恐れない
- 偉大なマネジメント
- CEOはホンモノでありダイナミックなリーダー
悪い点
新しい地域で成長していく為の全体的な「駆け出し時の精神」を失う市場の黎明期にあるべきマーケティング手法に失態がある。レッドフィンは業界における然るべき概念、価値、技術、トレーニングシステム、そして最高のエンジニアとエージェントを抱えている。レッドフィンを踏み止まらせる主な要因は、世間の人々は当たり前にある名前を覚えてくれるという事実。
エージェント達の為に組織構造への投資に改善の余地あり。
マネジメントへのアドバイス
我々の名前を当たり前に世の中にある名前として世間に認知してもらえるように、もっと前のめりに投資していくべき。私の地域で一年に一度、週末に営業した商業はそのたった一回で凄まじい成長を遂げた。他の大きな不動産会社が上手にそうしているように我々の名前をもっと知られるようにするべきことと、マーケットシェアが分岐点を超えるのを見張ること。
アソシエーツ エージェント(エージェントによる最低評価)
レッドフィンでフルタイムで働いています。(1年以上)
良い点
柔軟なスケジュール、いいオフィス環境
悪い点
たくさんの外回りと交通費が支給されない環境で最低賃金での仕事。福利厚生なし。アソシエーツエージェントとして独立契約。昇格は派閥的に行われる。「顧客満足度」で継続的に9〜10の評価なのに専属エージェントの地位に何度申し込んでも一度も昇進なし。会社の期待は多くのスタッフにとって高い。
マネジメントへのアドバイス
ワークライフバランスを謳う必要あり。顧客満足度の口コミへの依存度を低めること。専属エージェントになる条件を低くすること。アソシエーツエージェントによりよい達成動機を与えて専属エージェントに持ち上げること。
偉大な職場環境(正社員による最高評価)
レッドフィンでフルタイムで働いています。(1年未満)
良い点
レッドフィン所属は短いが、今までの職場の中で最高の環境だと正直に言える。初日から自分のチームメートからのみならずここで出会った人全員からサポートと励ましをもらった。マネージャーたちは本当に彼らの市場とエージェントのことを考えており、マネージャーたちは社のルールに沿って私達をリードしてくれる。別の素晴らしい部分はグレン(CEO)が社にもたらす刺激と動機だろう。彼は本当にレッドフィンの使命を、そして何よりも従業員達のことを考えている。信じられないくらい刺激的な職場環境だ。
悪い点
シアトル以外の市場が時折そっちのけになっているが、レッドフィンは全てのオフィスを通じて協力とコミュニケーションが図られるように整える意味でとてもよい仕事をしている。
良くない(正社員による最低評価)
レッドフィンでフルタイムで働いています。
良い点
CEOはホンモノ、いい職場環境、無料のお菓子、福利厚生の数々
悪い点
20代、30代であるかもしくは少しの見返りの為に週に50〜70時間働くことを厭わない限り、この会社に属することを考えてもいけない。人を死ぬまで働かせるしそれはひどくなる一方だ。職場文化はかなり派閥傾向があるし未熟で、その双方が年と経験のレベル。従業員は仕事の質ではなく友人関係で昇格していく。(マネジメントや労働時間等の)問題についての意見は出来るけど、何ら変わることなし。
マネジメントへのアドバイス
周りをみて、本当に何が起こっているのかよく見ろ。
まとめ
いかがでしょうか。
こうやって所属する方々の生の声を読んでいくと、急成長を遂げる会社内部の様子がアリアリと分かりますね。
CEOは人を魅了するカリスマちっくな男性なのでしょうし、本社や支社で働く正社員にとってはベンチャー企業さながらの勢いの中で刺激ある毎日のようです。
一方で長時間労働や高い基準に耐えられない人々もいることも確かですが、これは急成長を遂げる会社であればどこでもある話だろうと思います。
その一方で、昇進については「成し遂げた仕事ではなく仲良しグループが昇進していく」との指摘が複数あるところを見ると、それはあながち本当なのでしょうね。
長時間働くのに割が合わないと感じるエージェントと正社員双方に不満が垣間見られます。
本日までのレッドフィンに対する総評としては、私(佐藤)は
- 不動産業界の伝統に穴をあける威力のサービスをもつ
- IT技術の活用が秀でている
- これからも成長し続ける可能性は十分ある
等の好印象を持ちました。
その一方でどこの組織もそうであるように、
- 末端の社員(レッドフィンの場合は独立契約のエージェント)には企業文化が浸透しきっていない
- エージェントのトレーニングには大いに改善の余地あり
- 成長がやや早すぎる
といった改善点が見られるのも確かです。
結果、私(佐藤)は日本人のお客様にレッドフィンを手放しにお薦めできるかというと、ご本人が
- ビジネス英語のレベルでやり取りができる
- エージェント任せではなく、自分で業者とやりとりする気概がある
という条件をお持ちでない限り、お薦めできないと思います。
いずれにせよ、アメリカで物件の売却に際しエージェントが必要な場合は通常の不動産業者であれば手数料3%のところ、レッドフィンを使えば1.5%とかなりの節約になることは確かですので大いに考慮する価値はありそうです。
ただしレッドフィンが進出している地域はアメリカ国内でも未だに限定されていますので、自分の地域がレッドフィンに網羅されているかを事前によくお調べください。
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