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こんにちは。アメリカで不動産エージェント兼コンサルタントとして働く佐藤です。
アメリカの不動産価格は50年以上にわたりほぼ一貫して上昇し続けており、それに伴ってアメリカで初めて家を購入する人々が不動産市場に飛び込むハードルは年々高くなってきています。
とはいえ、不動産市場は地域市場でありその価格は常に局地的な条件に左右されます。その為、価格を変動させる条件が地域ごとに違ってきますからアメリカ全体の不動産価格はアメリカ国内の地域ごとに全く違った傾向が出て来るのです。
例えばサンフランシスコで住宅ローンを組んで家を購入しようと思えば年収は$100,000なければ難しい一方で、ピッツバーグでは年収$20,000あれば十分住宅ローンを組めます。
これらはユニオン住宅価格レポートというサイトからの数字ですが、このサイト内ではアメリカ国内主要都市の手頃な住宅価格を比較した情報が掲載されています。
また本項に引用させて頂くユニオンのレポートの収入データは2015年版アメリカ国勢調査の平均収入が元になっています。
今回はこの数字をもってアメリカ主要都市の年収と住宅価格を考えてみたいと思います。
都市と年収ごとの比較条件
比較条件としては
- 年利4%
- 30年間
- 割賦償還ローン
- ローン返済額の月収に対する最高割合45%
とし、頭金を「10%」にするかあるいは「20%」にするかでの違いを比較していきます。
アメリカで家を持つにはどれくらいの年収が必要なのか、実際に数字を並べて見ていきましょう。
ピッツバーグ
住宅価格中間値:$133,142
頭金10%の場合の必要年収:$22,081
頭金20%の場合の必要年収:$18,442
サンアントニオ
住宅価格中間値:$140,934
頭金10%の場合の必要年収:$23,373
頭金20%の場合の必要年収:$19,522
ニューオーリンズ
住宅価格中間値:$188,055
頭金10%の場合の必要年収:$31,188
頭金20%の場合の必要年収:$26,048
シャーロット
住宅価格中間値:$193,402.50
頭金10%の場合の必要年収:$32,075
頭金20%の場合の必要年収:$26,789
フェニックス
住宅価格中間値:$198,679
頭金10%の場合の必要年収:$32,950
頭金20%の場合の必要年収:$27,520
ラスベガス
住宅価格中間値:$205,177
頭金10%の場合の必要年収:$34,028
頭金20%の場合の必要年収:$28,420
ミネアポリス
住宅価格中間値:$220,714
頭金10%の場合の必要年収:$36,605
頭金20%の場合の必要年収:$30,572
ナッシュビル
住宅価格中間値:$243,678
頭金10%の場合の必要年収:$40,413
頭金20%の場合の必要年収:$33,753
シカゴ
住宅価格中間値:$244,651
頭金10%の場合の必要年収:$40,575
頭金20%の場合の必要年収:$33,888
アトランタ
住宅価格中間値:$250,855
頭金10%の場合の必要年収:$41,603
頭金20%の場合の必要年収:$34,747
ソルトレイクシティ
住宅価格中間値:$255,870.50
頭金10%の場合の必要年収:$42,435
頭金20%の場合の必要年収:$35,442
マイアミ
住宅価格中間値:$278,405
頭金10%の場合の必要年収:$46,172
頭金20%の場合の必要年収:$38,563
ダラス
住宅価格中間値:$289,750
頭金10%の場合の必要年収:$48,054
頭金20%の場合の必要年収:$40,135
デンバー
住宅価格中間値:$318,164
頭金10%の場合の必要年収:$52,766
頭金20%の場合の必要年収:$44,071
ポートランド
住宅価格中間値:$378,961
頭金10%の場合の必要年収:$62,849
頭金20%の場合の必要年収:$52,492
シアトル
住宅価格中間値:$528,387
頭金10%の場合の必要年収:$87,631
頭金20%の場合の必要年収:$73,189
ロサンゼルス
住宅価格中間値:$555,073
頭金10%の場合の必要年収:$92,057
頭金20%の場合の必要年収:$76,886
ボストン
住宅価格中間値:$584,622
頭金10%の場合の必要年収:$96,957
頭金20%の場合の必要年収:$80,979
ニューヨーク
住宅価格中間値:$637,703
頭金10%の場合の必要年収:$105,761
頭金20%の場合の必要年収:$88,332
サンフランシスコ
住宅価格中間値:$1,296,916
頭金10%の場合の必要年収:$215,089
頭金20%の場合の必要年収:$179,643
まとめ
いかがでしょうか。
ご覧のとおりアメリカ主要都市の中でも住宅価格中間値が低い方から高い方へと順番に並べていますが、一番高いサンフランシスコと一番安いピッツバーグとでは
$1,163,774($1,296,916 - $133,142)
もの開きがありますね。。
中間値で1億(ミリオン)以上の差があるというのもスゴいものです。
またこれはあくまで中間値ですから実際にはそれ以上もそれ以下も各地域にあるわけで、サンフランシスコの住宅価格がいかに高騰しているかが推し量れます。
そしてこのように全体的に並べて見てみると、やはり
- 人口が増え続けている
- 産業が発達している
このような地域ではおしなべて住宅価格が高いことが分かります。
これらの数字をもう少し深く掘下げていけば分かることですが、ニューヨークやサンフランシスコニのような住宅価格が高騰し続けた地域では、80年~90年代までに住宅を購入した人々であれば今日までに大きなキャピタルゲインを手にすることが出来ているはず。
ところがこれらの地域では家賃も高騰していきますから、不動産投資の観点では安定したキャッシュフローを手に入れることは難しい。
その一方でピッツバーグのような地域では住宅価格が上がらない分キャピタルゲインはほとんど期待出来ないものの、安めの家賃で安定したキャッシュフローを手に入れやすい特徴があります。
もっぱら不動産投資の観点ではここに雇用率を加味して
- 家賃が高すぎず
- 家賃が低すぎず
- 雇用が安定している
という、絶妙なバランスをもつ地域を探すことがキモになります。
この不動産投資に適した地域に関しては項を改めてお伝えさせて頂きたいと思いますが、上のデータが示すように
- アメリカ東西の経済が発展している地域は不動産価格が高い
- アメリカ中部の田舎は不動産価格が低い
このような傾向はアメリカ不動産投資の基本の一つとしてしっかりとおさえておきましょう。
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