こんにちは。アメリカで不動産エージェント兼コンサルタントとして働く佐藤です。
数か月前、このようなご質問がありました。
自営業をしながらお金を貯めて、投資を始めようと考えています。
営業に毎日動いていますが、なかなか十分な制約につながりません。
まずは十分な資金を得る為に何か突破口をつかみたいのですが、よろしければアドバイスを頂けませんでしょうか。
自営業をされている方からのご質問です。
半年間不動産の営業し続けるものの、なかなか成約につながらないとのこと。
ご質問を頂いて私(佐藤)も昔の駆け出しのころを思い出しましたが、営業という言葉を使うのであれば自分なりに駆け出しの頃から貫いてきた流儀で決して間違っていなかったな、というものはあります。
もちろん自分の考えが万人に当てはまる正しいものなどとは微塵も思いませんが、少なくとも私(佐藤)は下記に記す考え方で当初から努めてきましたし、結果として日常でお金を意識しない生活を送れるようにはなりました。
カテゴリー的にここに項を上げるのもどうかなとは思いましたが、下記の話は投資にも通じるものがあると思いますので参考までにお伝えさせて頂きます。
商売では「アウト」が先
イン( IN)
と
アウト(OUT)
という言葉がありますね。
順番で言えば、どちらが先であるべきでしょうか。
普通に考えれば、間違いなく「イン(IN)」が先である必要があります。
農業
漁業
交通運輸業
建築業’
製造業
アパレル
商業
金融業
と、ありとあらゆる職業において、
イン(IN) ⇛ 専門家としての知識と経験
アウト(OUT) ⇛ 顧客へのサービス
とすると、インがないことにはアウトは絶対に出てこないものです。
そのためにも、まずは勉強して勉強して勉強して。。とインを入れまくるのは当然の話し。
私(佐藤)自身もまだまだ自分の知識は十分ではないと思いますし、アメリカ不動産業界のルールも市場の動きと同時に変わりますので、日々勉強(イン)は続けているつもりです。
そもそも専門家を謳うのであれば、平均を遥かに超える知識がないと話にならないわけです。
昔の豪華客船で例えると、インは船底のエンジンルームで石炭をせっせと火の中に投げ込むような行為で、アウトは船上で乗客を楽しませるサービスのようなものでしょうか。
乗客は船上で優雅にサービス(アウト)を楽しみますが、その船底では必死になって火力エンジンに石炭を投げ入れ続けている(インを続ける)ことは誰も意識していません。
恐らく商売もこれと同じで、必死に石炭(知識)をエンジン(頭)に投げ入れて投げ入れて投げ入れて、、、
そしてようやくその道の専門家としてのあなたは動き出すわけです。
ところが、このインという行為は
大前提
であり、
当たり前のこと
であり、
商売という行為を開始する以前の問題
なわけで、実際には商売するとなると、今度はアウトが先である必要があります。
自分の専門知識と経験をもって
与えて(アウト)、与えて(アウト)、与えて(アウト)、、、
このアウトこそが商売の基本であり、その行為の中でイン(この場合は自分の儲けの意味のイン)を意識する必要はほとんどありません。
もちろん然るべきプランの上に商売は進めるべきですが、戦略と戦術さえ間違っていないのであれば、実行時にはいかなる「イン(儲け)」の想いは不要だと思うのです。
成約を取りたい(イン)
売り上げを上げたい(イン)
自分の実入りを多くしたい(イン)
もちろん儲け(イン)がなければ商売になりませんが、儲かる(イン)というのは与える(アウト)行為の結果でしかありません。
結果を見るよりも、その原因となるアウトの方がよほど大切なのです。
そこで、営業でもし成果がなかなが上がらないとしたら、、これはもうありとあらゆる方法でアウトを徹底するしかないと思います。
自分の存在を世に知らしめる(アウト)
お客様以上にお客様のことを考える(アウト)
自分よりも他社にお願いした方がよければ、迷わずお客様を同業他社に紹介する(アウト)
自分に十分な専門性があり、また方向性が間違っていないのであれば、あとは儲け(イン)は後にしてサービス(アウト)に徹底するしかないと思います。
そうすれば、方向性が間違っていないのであれば時間と共にあなたという船は必ず進んでいきます。
投資でもアウトの方が大切
そして投資においてもアウトを意識することは大切だろうと思います(佐藤個人の考えです)。
投資という行為は手持ちのお金を殖やす行為ですが、こと投資の世界では
「少しでもお金を殖やす。ちょっとの無駄遣いも許されない。」
と、儲け(イン)のみに徹する方がおられます。
もちろん個人の自由なのでその良し悪しを問うつもりはありませんが、私自身は体験上、投資においてもアウトの考え方は大切だと思うのです。
例えば不動産投資でいえば、
カーペット屋に儲けてもらう(アウト)
ペンキ屋に儲けてもらう(アウト)
施工業者に儲けてもらう(アウト)
管理業者に儲けてもらう(アウト)
と、あらゆるアウトの機会があります。
そしてここがポイントですが、一口にアウトとはいっても不用意に高いお金を支払うという意味ではなく、
「リーズナブルに安い業者に、少し多めに支払う」
ということなのです。
投資パフォーマンスを考える上で少しでも安い業者を使うのは当たり前ですが、
⇛ もう少し見積もりを安くできるが、あえて多めに支払う(アウト)
⇛ チップをはずむ(アウト)
⇛ 友人・知人を業者に紹介してあげる(アウト)
と、投資においても、とりわけ関わる人たちに対して喜んでもらえるアウトの機会があります。
これを繰り返すと、不思議なことに船(投資家としてのあなた)は前に進み続け、やがて追い風(投資運)が吹いて加速してくるのです。
哲学的な話しになってしまいますが、結局のところ自分が栄えるのは商売でも投資でもあくまでアウトの結果であり、
イン(知識・経験)
が先で、それから
アウト(人様に与え続ける)
という、ここに人生を順風満帆に進める1つのコツがあるように思います。
投資案件をメールマガジンで無料購読。
下記よりメールアドレスをご登録ください。