昨年以来、米ドルで資産運用を志す方々からのコンサルティング依頼が急増しています。
弊社ではアメリカ不動産コンサルティングに加え、州規制当局に登録されるRegistered Investment Advisor (RIA)としてアメリカ国内での資産運用全般のコンサルティングも提供しており、内容は不動産投資以外となりますが、初心者の方々からのご質問を総括する意図で株や債券に関するまとめ記事を1月7日から期間限定であげさせて頂きます。
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こんにちは。アメリカで不動産エージェント兼コンサルタントとして働く佐藤です。
人生のパートナーである妻に将来の目標を共有していた時のこと。
ふと
「もう、そんなに高い目標でなくていいんじゃないの?」
と彼女の意見。
何についてかといえば、自分が設定している人生の最終数値目標についてです。
私もまた世の起業家と同様に、
「人生、死ぬときにはこうありたい」
というBeingの目標があります。
けれども「こうありたい」というBeing目標はなんとなくぼんやりしているもの。
結局のところそれを達成したのか達成していないのか、はっきりと定義することはできません。
だからこそ目標には得てして数字が使われることになります。
規模感のある会社でいえば
「このような企業でありたい」
という理念のもとに、その成長尺度を図る目安として使われるのは
「売上数」
かもしれませんし、
「クライアント数」
かもしれません。
その時々の状況に応じて必要な因数で数字目標が定められるものだと思いますが、中でも最も一般的に使われる尺度は「利益」ではないでしょうか。
とりわけ「貸借対照表(バランスシート)」と「損益計算書(インカムステートメント)」は世界共通言語になっていますから、必然的に会社の目標は利益に落とし込まれることになります。
事実、世界中のどこで融資を受けようとも民間銀行が審査する大元の基準はこの2つに出てくる数字です。
かくして、
Being目標 ⇛ 自分はかくありたい
数字目標 ⇛ 自分はBeingに対しどこまで来たのか
私(佐藤)もまた個人としてBeing目標を掲げる上で、それがどこまで到達したのかを図る数字の尺度としては「資産」を使っています。
過程にこだわる
そこで冒頭の話になるのですが、確かに掲げている最終的な資産目標は相当高いものです。
そもそも物欲がかなり少ない方ですし、実際にはそこまで必要ないのかもしれません 。
それでもなぜあえて高い目標掲げているのかといえば、視点が
「そこに到達するまでに得られる知識と経験」
にあるからです。
10年以上前の話ですが、人生で最初で最後の英語資格を取ったことがありました。
会場はアメリカで生まれ育った日系アメリカ人の子どもたちで埋まっており、世界各地にある試験会場の中でもずば抜けて平均点が高い会場でしたが。。
それなりに勉強して筆記試験を受けて無事に合格。さらに第二試験の面接まで受けて無事に合格できました。
一つの尺度として自分の英語力を知れたことは率直に嬉しくありましたが、実際にはそれ以上に嬉しかったのは家に届いた資格の証書よりも
「合格を目標とする勉強の過程を通して養った英語力」
です。
それなりにハイレベルであったために、この時は学生の頃のように一定期間に根を詰めて勉強をしました。
これを自分で言うのも何なのですが、この時の試験勉強は後に実感できるほど英語力の向上に貢献してくれたと思います。
おそらくこれが本来の目標のあるべき姿でしょうし、会社であれば数値目標を達成しながらも、結果としてはその理念とする姿に近づくことが目標を据える意義ではないでしょうか(現実はそうでない場合が多いことも重々承知の上で、あえてそう語ります)。
そして人生のBeing目標も会社でいう理念と全く同じであるように思います。
私(佐藤)自身は資産を尺度としての目標にしていますが、結局のところ貪欲に取りにいきたいのはお金そのものではなく、欲しいのはBeingに近づく過程で得られる知識と経験なのです。
数年前、ある番組で宝くじで数十億円を当てたイギリス人男性のその後が紹介されていました。
統計によると、宝くじで大金を当てた人々のほとんどがその半年後には破産しているのだとか。
けれどもそのイギリス人男性は正反対で、その賞金のほとんどを不動産投資に充てていました。
絵に書いたように順風満帆に進み、その後もどんどん富を増やして大富豪になっています。
この実話、いきなり大金を手にしてもその金額に振り回されずに賢く運用したのは率直に素晴らしいなと思います。
けれども綺麗事を語るつもりはありませんが、私(佐藤)は当たりくじが欲しいとは全く思いません。
それは無理やりゴールに到達させられるようなものですし、紙切れを購入するだけでは、その過程で積み上げられたはずの知識と経験を失ってしまうと思うからです。
心を高める、経営を伸ばす
その意味で、今更ながら
「ビジネスは実力だけでは目標達成はできない」
ことを痛感させられます。
もちろん何かのきっかけで商売がぽんと跳ねることはあるでしょうし、その人となりとは関係なく一攫千金をガッチリ掴む方々もいます。
けれどもそれはごく少数の特殊な例でしょうし、
それがいつまで続くのか
人生の最後にそれが本当に幸せだったのか
はまた別の話。
この点は賛否両論あると思いますが、過去にこちらでも書いたとおり京セラの稲盛会長の姿勢は綺麗事どころか現実論として受け止める必要があるように思います。
数値目標の意義を履き違えず、お金そのものではなくその過程を取りにいくにしても、そこには同時に「人となり」が大いに関係してくるように思うのです。
ちなみに数年前に知ってびっくりしたのですが、アメリカでは著名な不動産投資家のロバート・キヨサキ氏も毎朝、
メディテーション(瞑想)
スピリチュアルの本を読む
の2つは欠かさない日課なのだそうです。
欲望に振り回されない自分を保つためには、この2つが毎日欠かせないとラジオで本人が語っていました。
私(佐藤)はBeingへの到達度を計る尺度として資産目標を掲げていますが、商売のみならず人間性も相当に高めていかないと、晩年にこの目標を達成することはできないでしょう。
そう考えると人としてもまだまだ半人前、道中半ばもいいところですが。。
けれども一つ分かっていることは、自分が定める目標の質と量で死ぬ瞬間の人生の仕上がり度合いが全く違ってくるということです。
めげることなく、日々是精進の想いで今日も前に進み続けたいと思います。
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