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こんにちは。アメリカで不動産エージェント兼コンサルタントとして働く佐藤です。
ロスチャイルド家初代、マイヤー・アムシェル・ロスチャイルドには5人の男の子がいました。
後にこの全員をヨーロッパ中に派遣し、ロスチャイルド家は世界発の国際銀行を設立するに至ります。
そして5名の中で最も頭角を現したのはイギリスに派遣された三男、ネイサン・ロスチャイルドです。
ネイサンの時代にロスチャイルド家の資産を大きく飛躍させた出来事にワーテルローの戦いがありました。
イギリスのウェリントン軍
フランスのナポレオン軍
この両者のいずれか勝った方が、ヨーロッパの覇者になる戦いでした。
そのワーテルローの戦いの戦場に、ある密偵団が動きまわっていました。
両軍の間を駆け巡り、あらゆる手段でリアルタイムの戦況を伝える情報を手に入れ、戦場に近いアジトに情報を持ち寄って戦況を伺う集団がいたのです。
この密偵団こそ、当時世界中のどの情報機関よりも情報収集力が優れていると評されたロスチャイルド家独自の「チャイルド」と呼ばれる密偵団でした。
「この戦いはウェリントン公が勝った」
そう決まった瞬間、密偵団はイギリスで待っていたネイサンに一晩で情報を持ち帰ります。
翌朝、ネイサンはロンドン証券取引所に現れました。
「ヨーロッパを取るのはイギリスかフランスか」
ロンドン証券取引所は連日極度の緊張状態にあったことは想像に難くありません。
そんな中、ネイサンは目の動きを使った無言の指示で部下のトレーダーに数十万ドル相当のコンソル公債を一斉に売らせます。
無言で取引台に突進したロスチャイルド家のトレーダーを見て周囲は一瞬呆然としましたが、どんどん暴落し始めるコンソル公債を見て
「ナポレオンが勝ったんだ!」
そう思わされた他のトレーダーたちも一斉にコンソル公債を売りに出し始めました。
価値がどんどんなくなる公債をとにかく売り払わなければならないと人々は焦り、やがてコンソル公債は紙切れ同然になります。
ところが次の瞬間、ネイサンは目の動きで新たな指示を出し、ロスチャイルド家のトレーダーたちは今度は一斉にコンソル公債を買い始めました。
周りの人々は呆気に取られてしまいます。
ウェリントン軍の使者が
「ナポレオン軍が三分の一の兵士を失ってウェリントン公に負けた」
と伝えにきたのは、その日の夜のことでした。
この一日違いの情報伝達の差で、ネイサンはナポレオンとウェリントン公が過去数十年の間に蓄積した財産の約20倍にあたる巨額の利益を一日で手に入れたといいます。
「情報を握るものが優位性を取る」
これは今も昔も変わらないようです。
。。。
やや極端な例ですが、不動産投資においても最新情報を常に入れ続けて市場をリアルタイムで把握しておくことは大切だと思います。
情報伝達のスピードは昔とは比較にならず、今は秒速で世界中を駆け巡りますからここにほとんど差はありません。
けれども興味深いことは、多くの情報は誰もがほぼリアルタイムに知ることが出来るのに有効な情報を活用する人の数は案外多くないものです。
もちろん人様との競走などそもそも意識する必要もないのですが、あくまでも自分の中で
情報を意識して常に先を読んで動く自分
何の情報も入れずに闇雲に動く自分
この両者の差は歴然としてきます。
その意味ではアメリカ不動産投資においても、自分の中では常に最新の市場動向を入れて先読みを意識しておきたいもの。
そして昨日お伝えしたように、コロナ時代に入ってから不動産需要の三大要素の一つである人口動態のトレンドが急速に大きく動き始めています。
この人口動態の変化で今の時期に押さえておきたい3つのトレンドは
1.人口密度を避ける動き
2.テレワークが加速する動き
3.生活費の安い場所への動き
です。
1.人口密度を避ける動き
「アメリカでは未だにマスクをつける人が少ない」
そのようにひとっからげに報道されている様子を見ましたが、これは正解であり間違いでもあると思います。
厳密にいえば、マスクに対する意識はアメリカの中でも地域によって全く違うことが分かります。
私(佐藤)の感覚でみると、日本人と同等レベルでマスクをつける人々が暮らす地域にいる方々はともすると
「それは潔癖過ぎないか」
と日本人の佐藤でも思うほど、常日頃から極端な傾向がみられるものです。
これはコロナウイルスが発生するよりも以前からの話ですが、例えば小学校でも生徒が風邪をひいていたらマスクをつけて授業を受けることは許されず、すぐに家に帰されてしまいます。
下手に他の生徒にうつされるとすぐに学校の責任を問われてしまう為、学校側の対応も迅速なものです。
このような傾向は公共の場でもオフィスでも普通に起こり得、慣れないと最初はおもむろに「えんがちょ」されれている気分になります。
「もともとマスクをつける文化はないけれども、潔癖のレベルで他人との接触に気を使う人は多い」
一瞬矛盾するようですが、私(佐藤)自身はそんな風に感じています。
そしてコロナ時代に入ってから
- 街の中で
- スーパーの中で
- オフィスの中で
- エレベーターの中で
とあらゆる場所で密集を避ける雰囲気が出来つつありますが、総じていえば
「人口密度を避けて暮らしたい」
そんな人口動態に大きく影響するトレンドが見え始めているのです。
恐らくこのことはアメリカのみならず日本でも似たような傾向にあるのではないでしょうか。
そして事実、アメリカではニューヨークのような人口密度の高い地域からの転出率が急激に増えています。
ロックダウンの最中には40万人ほどの人々がニューヨークから外に避難しましたが、その流れが一部はそのまま引越しにつながりニューヨークでは転出率が高まっているのです。
この点は全米の中でもニューヨークのみならずサンフランシスコ、シリコンバレー、ロサンゼルスといった人口が集中する地域では同様の傾向が加速してきそうです。
そうすると当然、これらの地域の人口動態の変化は不動産価格にも影響を与えてくることになります。
「人口密度を避ける動きが出始めている」
ここはまず最初に押さえておきたいトレンドです。
明日に続けます。
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