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こんにちは。アメリカで不動産エージェント兼コンサルタントとして働く佐藤です。
先日こちらの「流儀のカテゴリー」で
「財を成しても後に財を失う人々は、他人と自分を比較する習い性がある」
とお伝えしていたところ、結構な反響を頂戴しました。
改めて申し添えると、もちろん私(佐藤)を含めて人は誰でも
「あの人、この人の〇〇が羨ましい」
そんな、隣の芝は青く見える本性を備えているものだと思います。
もう少し正確に言えば、大抵の人は少なくとも思春期までは
「〇〇が羨ましい」
という気持ちは持ち続けるものではないでしょうか。
それはもちろん人として当たり前の感情ですが、けれども社会人になってある程度経つ頃までには、人生のどこかで後ろに置いてきてもよい感情の一つかもしれません。
なぜなら、どんな状況にあろうとも他人様を羨んだところで自分の人生には何の助けにもならないから。
答えは他人様を羨むことではなく、自分が持たないものを他人様が持っている状態にあったとしても、結局は自分自身が現状に向き合って取り組むことでしか解決しないものです。
もちろんここではお説教くさい精神論を説くつもりは毛頭ないのですが、曲がりなりにも人様の資産形成の一助を目指す当ブログとしては、財産を築いたとしても全てを吹き飛ばしてしまいかねない目に見えない危険要素として触れないわけにもいかないと考えた次第です(現実に失敗例が多いため)。
。。。
そして仮に財産を築いたとしても自分の足元をすくいかねない要素として、実は他人様と比較してしまう感情以上に厄介なものがあります。
それは私(佐藤)が人生で最も恐れていることの一つ、「慢心」です。
気づかずに心は慢ずるもの
これもまた誰か特定の人間に起こることではなく、私(佐藤)を含む誰にでも起こりえることだと思いますが、誰もが若い時から苦労し続けてきた中で、その分野で多少なりとも平均より頭一つ出てくると
「あれ、自分はそれなりに出来るのでは?」
そんな勘違いが心の中に芽を出してきます。
直球で富を例に出すと、
富 = 自分の実力
と勘違いするのか、
「自分はこれだけの富を持つにふさわしい実力があるのだ」
無意識にも、そんな勘違いが心を静かに支配し始めるものです。
そして私(佐藤)が慢心は恐ろしいと考える一番の理由は、人は誰でも
「慢心している自分に気づかない」
からです。
慢心はいつの間にか心に蔓延り、時間とともに根付き、周りに自分を注意してくれる人がいないとやがて固定概念になってしまいます。
周囲からみると
「あの人は調子に乗っているな」
と思われていながら、そのことを誰も自分に指摘してくれなければ最悪です。
「驕れる者久しからず」
という平家物語の冒頭にある言葉は鎌倉時代のものですが、とどのつまり時代が変わっても人の本質は全く変わらないのだろうと思います。
ここでも自戒を込めた意味で文章に落としていますが、財を失う人々の多くも、やはりいつの間にか心に生じた慢心が災いしたように思えるケースは数多くあるものです。
例えば白洲次郎は戦後の日本再生期において
GHQと日本の窓口となり、
憲法改正のメンバーとなり、
第二位の経済大国になる道を開いた通産省を設置した人
として知られていますが、その父の白洲文平は相当な財を築き、けれどもその後に全ての財産を失った人物として知られています。
「兵庫県神戸市中央区栄町に貿易会社白洲商店を創業し綿貿易により発展して巨万の富を築いた。豪放ながら傲慢な性格で、周囲からは『白洲将軍』と畏れられた。建築が趣味で多くの邸宅を次々に建て、それらは『白洲屋敷』と呼ばれた。」
「白洲商店は1928年(昭和3年)に昭和金融恐慌により倒産。その後は阿蘇山麓の大分県竹田市荻町に洋館を建てて移り住み、その地で死去した。」
(ウィキペディアより)
NHKドラマでは第二次世界大戦前の日本で大豪邸で暮らしながらの豪胆ぶりが描かれていましたが、財を築いた実績が心の慢心につながったこては否定できないかもしれません。
ここでは故人を反面教師とさせて頂く意味合いで引き合いに出しましたが、当ブログで「自分基金」と呼ぶ老後資金を構築していく上では間違いなく、この慢心は大敵の一つになることは間違いありません。
長年にわたり苦労して積み上げてきた富が瞬く間に崩れてしまう結果にもなり得るとすれば、慢ずる心を戒めることは物件のデューデリジェンス以前に大切なテーマかもしれないのです。
私(佐藤)自身も然りで、自分の資産形成と同時に人様の資産形成をお手伝いする中で時折過分な言葉を頂戴することがあります。
その時はお相手にありがたく感謝の言葉をお返しするものの、その後は間を置かずに心の中で
「バチン!」
と自分のほっぺたをひっぱたたいています(笑)。
お世辞にも調子に乗ってよいレベルにあるとは思いませんし、本来ナマケモノであるからこそ自分を躾け続ける意味で当ブログも毎日更新を続けているわけで、
「自分の仕事に自信も持つことは必要。けれども慢心は全く不要。」
心からそう思うのです。
「驕れる者久しからず」
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