こんにちは。アメリカで不動産エージェント兼コンサルタントとして働く佐藤です。
本年はコロナウイルスにより経済の停滞を余儀なくされた年でしたが、同時にアメリカ国内にいる者としては
「やっぱり、根本的に楽観的な人々が多い国だな。」
と思わざるを得ませんでした。
その姿勢がコロナウイルス対策の緩さにつながっている、とのご指摘は否めないと私(佐藤)も思います。
たった今、カリフォルニア州では再びロックダウンが始まっていますが近所の学校も普通に対面式授業を継続していますし、門限も夜の時間だけです。
昼間は必要に応じて普通に出れますし、前回のロックダウンとは違い明らかに多くのお店が開いています(レストランは持ち帰り)。
よく言えば
「そうはいっても閉めてばかりいられない」
「With Corona(ウィズ・コロナ)を始めよう」
そんな気運もあるのでしょうが、この冬の感染者数の動向はとても気になるところです。
そして、ここも良くも悪くもの意味でアメリカ全体に言及すると
「金余り現象ここに極まれり」
そんな印象を受けています。
少しでも好材料が出てくると株が一気にスカイロケットを起こし、その後に引っ込める。
イソギンチャクのようなマネーゲームはここに極まり、不動産市場でもそこにある本質は
「格差社会の広がり」
の一言に尽きるように思うのです。
コロナウイルスが収束したら

それであえて例えれば、今のアメリカは
「鼻息の荒いブル(牡牛)が無理やり押さえつけられている状態」
でしょうか。
前に前にと進んでいきたい経済は、コロナウイルスという目に見えない力で押さえつけられています。
そうすると必然、コロナウイルス収束後には押さえつけられていた経済は大きく跳ね返してくることが予想されます。
根本的な人の欲は失われるどころか、今夏アメリカ不動産の回復ぶりやNY株史上最高値更新が証明したように、チャンスがあれば一気に動きが出てくることがハッキリと証明されています。
オフィス物件にしても完全になくなることはありえず、「喉元過ぎれば熱さを忘れる」式で数年もせずにオフィスに人々は戻ってくるのではないでしょうか。
この傾向を不動産市場に関して言及すれば、これだけコロナウイルスに徹底的に押さえつけられても
「鉄板式に底が固い」
と改めて思います。
過去に佐藤がご案内してきたクライアント様方の中でも物件価値が下がっている方は一人もいらっしゃいません。
このコロナウイルスの状況下にあっても十分に価値が上昇している方が圧倒的ですし、ということは来年以降に多少価格が下がったとしても十分にエクイティでクッションが出来ているということです。
一つ投資家にとってマイナス面になるだろうことは、コロナウイルス収束後には高い確率で金利は上昇し始めると思います。
あくまでも今のコロナウイルスの時期だからこそ金利はアメリカ不動産金融史上、最低レベルに下がっているのです。
その意味では先だってオースティン市場についてShiho Haydenさんが
「購入するなら今」
と述べていたのは、私(佐藤)の視点では一年周期の話のみならずコロナウイルス期で金利が大きく下げられている今だから、という意味でも間違っていないと思います。
そこで
「コロナウイルスが収束した後に」
という視点で考えたときに、米国経済は全体として大きく反発し始める向きはあると考えています。
そもそもが上昇基調にある不動産市場は金利の上昇により今ほどの上昇率はなくなると思われますが、基本的に供給に需要が追い付かない現状は変わらず、私たちが生きている時代に供給が需要に追い付くとは思いません。
この点は地域市場により違いはあれども、全米の不動産市場をモニタリングし続けている私(佐藤)としては
「やはり米国経済は底が固い」
と率直に思うのです。
経済の流れに合った市場への案内を

そんな中、先日は弊社新サービスのCost Segregation(コストセグリゲーション)についてお伝えしました。
当サービスは全米の不動産物件を対象として実際に適用する前に無料で見積もりを取ることが可能ですが、早速多数のお問い合わせを頂戴しています。
そしてコロナウイルス期の今だからこそ、あるいはコロナウイルス収束後に向けて、お問い合わせをいただいている新しいニーズがあります。
厳密には新しいニーズというより、もともとアメリカ不動産市場では期待されていたニーズです。
それは
「キャピタルゲイン市場」
についてのお問い合わせの増加です。
どういうことかと言えば、前述のように今は
「鼻息の荒いブル(牡牛)が無理やり押さえつけられている状態」
ですから、コロナウイルス収束後にその力が解放されると一気に加速がついていくだろう不動産市場があります。
カリフォルニア州
ニューヨーク州
これらの地域を遥かに凌ぐ、ポテンシャルの高いキャピタルゲイン市場です。
カリフォルニア州では企業も富裕層も高額な税金に嫌気がさして次々と州外に移転・引っ越している始末。
もちろんこれらの州がデトロイト市のように空洞化することはないにせよ、キャピタルゲイン市場としてはその魅力はすでに旬が過ぎているきらいがあります。
それでもこれらの地域に攻めるとしたら、以前お伝えした
フィクサー・アッパー物件
に絞る方が良いと思います。
その一方で隠れキャピタルゲイン市場はコロナウイルス収束後、今以上に順風満帆に進む可能性が高いと思います。
- 増え続ける人口
- 爆発的な経済成長
これら詳細は明日以降の項に譲りたいと思いますが、過去のダラス地域を彷彿とさせる地域です。
来年を視野に増えているキャピタルゲイン市場のニーズにお応えするとすれば、このような
「キャピタルゲイン市場ながら、成長が止まらない市場」
を狙うのが最も良いと思うのです。
明日に続けます。
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