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こんにちは。アメリカで不動産エージェント兼コンサルタントとして働く佐藤です。
昨日は
「不動産投資では物件よりも市場が優先」
という要点でお伝えしました。
後にも先にも、不動産投資で優先されるべきは市場の健全性です。
市場の健全性とはもちろん
- 人口が増えている
- 人口を寄せ付ける産業が根付いている
等の優れた条件が揃っていることです。
新築の売買を見るとこのことが良く分かりますが、市場という土台がしっかりしていると新築物件の価値はどんどん上昇していきます。
昨年末から頻繁にお伝えしているテキサス州オースティン市などは良い例ですが、現時点で新築物件はどこのデベロッパーであってもウェイティングリストが一年先まで埋まっている様子。
不動産市場の将来は結構な確率で今のベクトルが指す方向に進んでいきますから、これほどにオースティン市場に人気が集まるのは当然かもしれません。
その一方で、同じ新築でも市場という土台がしっかりしていないとその価値は下がり気味になるものです。
その手の市場にある新築物件は最初から価格が下がり気味になり、値下がりした新築を購入して喜んだところでその市場が見込まれていないと、物件価値は下がっていくのです。
ましてや中古物件にしても市場の健全性が前提にあればこそ、価値は将来に向けて上がっていくことになります。
かくして、不動産投資においては物件の善し悪しよりも以前に成長すると分かりきっている市場を選ぶようにしましょう。
アイダホ州ボイシ市に注目が集まる
そこで間違いないと言える市場は全米に数多くありますが、近年の成長ぶりで世界的に注目を浴び始めている地域市場があります。
それは「アイダホ州ボイシ市」です。
アイダホ州ボイシは昨年の暮れにも
の中で、全米リアルター協会が発表した本年(2021年)も引き続き成長が見込まれる地域市場としてご紹介していました。
実はこのアイダホ州ボイシ、昨年は2020年の市場成長率が全米ナンバーワンと発表されています。
それこそ昨日は、
「良質な市場を見分けるには人の動きに注目する」
「国の統計よりも早く知るには、引越し業者の統計を見るとよい」
との趣旨でお伝えしていましたが、
United Van Lines(ユナイテッド・バン・ラインズ)
というアメリカの引越し業者の発表によると
「アイダホ州ボイシ市は全米の中で2020年の引越し先ナンバーワン」
だったとのこと。
このように次々と人々が引越してくる不動産市場は高い確率で成長していきます。
逆説的に言えば、
人がどんどん集まる = 当地の不動産価値がどんどん下がる
これは理論的にもあり得ないのです。
アイダホ州ボイシの詳細については現地のパートナーからもよく聞いていますが、不動産価格は高くなりつつあるものの、まだまだ参入は可能なレベルのようです。
そのように現地パートナーがボイシ市の物件価格がまだまだ伸びると確信している一番の理由は
「引越してくる人々の引越し元の市場物件よりもボイシ市の方がまだ安い」
からとのこと。
この点は私(佐藤)も心当たりがあり、ボイシ市に州外から引越してくる人々の多くの引越し元はカリフォルニア州のはずです。
カリフォルニア市場からすると物件価格はまだまだ安い方ですから、ボイシ市では今の流れがしばらく続くだろう見立ては間違ってはいないと思います。
なぜボイシ市に人が集まるのか
そこで今日から、本格的にアイダホ州ボイシ市場についてお伝えしていきたいと思います。
アイダホ州そのものはアメリカ合衆国内でも田舎の州のように思われていることは否めないかもしれません。
日本でもその名を知られているとすれば、「アイダホポテト」くらいではないでしょうか。
その中でもボイシ市は同州の最大都市であると同時に、アイダホ州の州都です。
ひと昔前までは本当にのどかで地方都市そのものであったものが、90年代あたりから急激な成長が始まり出しています。
その魅力は
- 過ごしやすい気候
- 自然に恵まれた環境
- 治安の良さ
が際立つ点にあります。
特に治安の良さは特筆するべき点で、通常はアメリカのどの都市でも州都あるいは州内の最大都市となると大抵は治安が悪いものです。
ボイシ市のように州都かつ最大都市でありながら治安が良いパターンは非常に珍しく、
- 都会で暮らすのと変わらない便利さ
- けれども自然に囲まれている
- 生活費も安い
- 安心して暮らせる
となると、いよいよもって大都会の喧騒や生活費の高さに辟易している人々からすれば腰を落ち着けたい候補に上がるのは自然と言えます。
そして前述のようにボイシの急激な発展は90年代に入ってからですが、今日に全米で最も成長する年に選ばれるまでに至った経緯はまさにその90年代に基盤が作られています。
90年代は全米でITバブルが進んだ時期でしたが、実はここボイシでもIT産業の基盤が大きく根付いたのです。
その時期に立ち上がったITインフレ整備が功を奏し、かつ生活費の安さがビジネスを立ち上げんと奮闘するお金のない若者たちを惹きつけ、結果として今日では全米で最も起業しやすい都市へと変貌を遂げています。
このように今でこそ世界中から注目を浴び始めたアイダホ州ボイシですが、不動産市場の観点からは今後も順調に伸びると言えるのでしょうか。
ここからアイダホ州ボイシについて、不動産需要の観点から深くみていきましょう。
明日に続けます。
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