FSBO(For Sale By Owner:物件オーナー自身による売却)コンサルティング案件が増加中です。
・バイヤーエージェントの報酬はバイヤーからお支払い頂きたい
・自宅も自分で売却することでリスティングエージェントへの報酬をゼロにしたい
という方はこちらからご連絡ください。
コンサルティング料金は発生しますが、リスティングエージェント雇用よりは大幅に節約が可能です。
■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■
こんにちは。アメリカで不動産エージェント兼コンサルタントとして働く佐藤です。
年明けから半月が過ぎた今のタイミングでアメリカ経済全体を俯瞰しています。
不動産投資であれ株式投資であれ、よりよい投資判断を行うには
「土俵そのものがどうなっているのか(どうなるのか)」
をよく把握することが大切かと思います。
不動産一つとってもその土俵は一つに見えて、実際は
対象物件のご近所
↓
市の不動産市場
↓
郡の不動産市場
↓
州全体の市場
↓
全米の不動産市場
とミクロからマクロへと何層にも分かれています。
つい前日
でもお伝えしていますが、物件を選ぶ以前に刮目するべきは市場の健全さです。
そして本シリーズでお伝えしているのは、不動産投資においてはその土俵の最下層であるはずの全米の不動産市場よりもさらにその下、
「アメリカ経済そのもの」
の今について注目しています。
コロナウイルスの影響によりアメリカ経済は昨年から大きく変化しました。
表に出てくるニュースだけを受け身で読んでいると
「コロナウイルスの影響下にあってもアメリカ経済は底が固い」
などと勘違いしてしまいますが、多くの人々が気づいていないその裏では間違いなく、アメリカ史上かつてない規模で大変化が現在進行中のようです。
そこで私たちは表向きの報道を鵜呑みにするのではなく、実体経済に近いレベルの実情を捉えておきましょう。
本時シリーズでは根拠のない陰謀論等には軸足を置かず、一般にも公表されている、けれども多くの人々は注目していないように思われる記事・データを取り上げて話を起こしていきます。
ここにお伝えする内容は不動産市場のみならず、株式市場を始めあらゆる経済活動に影響する大変化の要因になり得る話です。
本日も続けます。
専門のタスクフォースが組織された
昨日はFED(連邦準備制度)のことを中央銀行という言葉でお伝えしましたが、その中央銀行が昨年のコロナウイルス以降、大きく「投資」に動き始めていたとは昨日お伝えしたとおりです。
具体的にはコロナウイルスが拡大し始めて以降、4月あたりから8週間でおよそ400兆円規模の投資を展開したとのこと。
前述のとおり本シリーズでは佐藤個人の考えや予想ではなく、一般に広く公開されている情報のみでお伝えしていきますが、この400兆円規模の投資を展開したというのは本当でしょうか。
この点は個人でも法人でも同じことですが、
投資をした = 資産が増えた
となるはずです(それが良い資産か否かは別の話)。
そして資産が増えたのであれば、その一つ前の動きとしては個人の場合は
- 本業で稼いだ現金を資産に転換する
- 借金をして資産を購入する
- 資産を譲渡される
等が考えられます。
すなわち
「FED(連邦準備制度)の資産が大きく増えた」
というのであれば、FED(連邦準備制度)の場合は
⇒ 歳入(予算)を資産に転換した
⇒ 米国債からの収入で資産を購入した
⇒ ドルを印刷して資産を購入した
等が考えられます。三番目はもはや伝家の宝刀です。
これらの動きがあった結果、
「FED(連邦準備制度)の資産が大きく増えた」
ということになります。
そこでまず400兆円規模の投資を展開するとなると、現実にはとても通常のFEDの業務で実行できるはずがなく、特別な臨時のタスクフォースが組織されたことは間違いありません。
そこで調べてみると、ありました。
上のリンク先にコロナウイルスの拡散後にすぐ臨時のタスクフォースが組織され、それがどのような体制になっていたのか(いるのか)が公開されています。
厳密にはタスクフォースは昨年の3月22日、ケアーズ法の制定と同時期に組織されて活動を開始しているようです。
その意図は横において、アメリカは合理的と判断されることに対しては本当に動きが早いと思いますし、このあたりのフットワークの軽さは感心します。
中央銀行のバランスシートを覗いてみる
そこで次の証拠を見ていきましょう。
投資をした = 資産が増えた
ということであれば、その増えた資産はバランスシート(貸借対照表)に計上されるはずです。
ご存知のようにその内訳は
Assets(資産) = Liabilities(負債) + Equity(純資産)
となり、アメリカ中央銀行が投資をして資産を増やしたということは、この左側のAssets(資産)部分が増えていることになります(そして右側の負債も増えている)。
そこで、本当に中央銀行は投資を拡大して資産を増やしたのでしょうか。
この点は、FED(連邦準備制度)はそのバランスシート(貸借対照表)を自身のホームページ上で公開していますので見てみましょう。
Credit and Liquidity Programs and the Balance Sheet
上記リンク先ではバランスシート(貸借対照表)のAssets(資産)のみに特化して掲載されていますが。。
なんと、2020年3月からあり得ないレベルで資産が跳ね上がっています。
厳密には、2月までは410兆円台だったものが3月からスカイロケットで急上昇し、最新の2021年1月上旬の時点ではなんと730兆円台に到達していることが分かります。
尋常ではないレベルで中央銀行の資産は跳ね上がっており、もはやここまでくると漫画の世界。。
そしてご覧のとおりその資産は今現在も増え続けており、今回のパンデミックの時期を通して最終的には資産総額が1000兆円を超えることが予想されているのです。
資本主義社会では資産を持つものが強いのは誰でも分かる道理で、すなわち昨年から一気にアメリカ政府そのものがアメリカ経済への影響力(ひいては世界の経済に影響)を格段に上げていることが分かります。
そして最もそら恐ろしく感じるのは、そのFED(連邦準備制度)の方針は
Fed defends pedal to the metal policy and is not fearful of asset bubbles ahead
こちらの記事にもあるとおり、
「'Pedal to the metal policy'を堅持する」
「目先の資産バブルの起因になることも辞さない」
というのです。
「Pedal to the metal」とは日本語では
「速やかに事を成し遂げる」
という意訳が近いと思います。つまり、
「『先手必勝』であり、その仕事は『電光石火』でなくてはならない(バブル化することは厭わない)」
というのです。
アメリカ経済は相当な速さでとんでもない方向に突き進んでいる、と感じるのは私(佐藤)だけでしょうか。
明日に続けます。
投資案件をメールマガジンで無料購読。
下記よりメールアドレスをご登録ください。