昨年以来、米ドルで資産運用を志す方々からのコンサルティング依頼が急増しています。
弊社ではアメリカ不動産コンサルティングに加え、州規制当局に登録されるRegistered Investment Advisor (RIA)としてアメリカ国内での資産運用全般のコンサルティングも提供しており、内容は不動産投資以外となりますが、初心者の方々からのご質問を総括する意図で株や債券に関するまとめ記事を1月7日から期間限定であげさせて頂きます。
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こんにちは。アメリカで不動産エージェント兼コンサルタントとして働く佐藤です。
本シリーズでは投資家目線ではなく、純粋に
「アメリカで自分が暮らす家を買いたい」
と希望する方々の目線でポイントをお伝えしています。
少し以前に不動産投資の観点で
- 入口戦略
- 中途戦略
- 出口戦略
についてお伝えしましたが、私(佐藤)が最も重要視しているのは後にも先にも「入口戦略」です。
中途戦略や出口戦略は「入口戦略の結果」以外の何でもなく、その結果はいかに出だしでディール物件を獲得できたかで左右されてきます。
本シリーズでお伝えしているのは純粋に自分が暮らす住居物件の話ですので投資物件を探す時のそれとは基準が大きく変わってきますが、住居物件を選ぶにしても強い需要が続く今のアメリカ不動産市場では自分の希望に沿った物件を良い条件で購入する為の前提として
「9割が知らない情報の取り方で物件情報を獲得する」
ことは大前提としておきたいところ。
その一つの方法として、昨日はバイヤーエージェントに協力を仰いで
「不動産ファーム内のSNSから情報をもらう」
方法についてお伝えしました。
厳密には各不動産ファーム毎にその規模の違いはありますが、例えば私(佐藤)が所属するKeller Williams(ケラーウィリアムズ、以下KW)などは全米最大規模のファームですので裏では相当なネットワークが構築されています。
アメリカで住居物件を探すにあたりその地域にはKWオフィスがあるはずですから、もしもKWのバイヤーエージェントにお願いするのであれば
「あなたが所属するKWファーム内のSNSで〇〇の条件の物件が出てきたら教えて頂きたい」
と伝えておけばよいと思います。
バイヤーエージェントの主な仕事は不動産売買取引の仲介ですが、そのスタートとして「物件を探してもらう」ことももちろんバイヤーエージェントの仕事です。
自分自身でzillow.com等で探すのも良いとは思いますが、それと同時にバイヤーエージェントにもSNS上の物件情報を依頼しておくとよいのではないでしょうか。
そしてバイヤーエージェントの力添えをもってディール物件を探す場合、不動産ファーム内のSNS情報の他にもう一つ知っておきたい情報ソースがあります。
それは「リアルター専用のMLS」の中に出てくる「Coming soon(カミングスーン)」の物件情報です。
リアルター専用MLSの中にある Coming soon(カミングスーン) 物件情報
私(佐藤)が20代の頃、ゴルフの打ちっぱなしに行った際につくづく
「ツールの大切さ」
を痛感したことがあります。
アメリカ東海岸のマンハッタンが一望できる立地に打ちっぱなしセンターがあり、当時の私(佐藤)でも練習するには十分な数のボールを購入できたのでそれなりに通い詰めていた時期がありました。
けれども手にしていたクラブはしょぼい安物。
そもそもがどのブランドのどの種類が自分に合うのか、或いはどのドライバーが飛距離を伸ばせるのかは全く分かっておらず、とりあえず安物のクラブで練習をしていたのでした。
そこで今でも覚えているのが、ある日の練習で隣でやたらと飛距離を出していたアジア系のおじさんです。
彼はドライバーで打ち込んでおり、
⇒ 気持ちよいくらいまっすぐ飛ばし、かなりの飛距離を出す(2,3発繰り返す)
⇒ タバコを一服
⇒ 気持ちよいくらいまっすぐ飛ばし、かなりの飛距離を出す(2,3発繰り返す)
⇒ タバコを一服
この繰り返しでゆっくりと打ち込みながらも、その一回一回でかなりの飛距離を出していきます。
失礼ながら明らかに体格では私(佐藤)の方に利があると思われたのですが、飛距離では全く足元にも及ばなかったのです。
その差は明らかに「ツール(ドライバー)の違い」がありました。
おじさんが技術的に優れていたことはもちろんですが、そのゴルフボールの伸びは明らかにドライバーの力に助けられており、この時に
「同じ努力をしても優れたツールの性能をフルに発揮すると結果は大きく違う」
ことを痛感したのでした。
このことはアメリカで住居用物件を購入する際にも全く同じことが言えます。
この場合は
「人様(リアルター)のツールを借りて結果を出す」
という話ですが、いざ住居用物件を購入する際の入口戦略としてディール物件を引き出す際に意識しておきたいツールが
「リアルター専用のMLS」
です。
ご存じの方も多いと思いますが、各州のリアルターたちは地元の不動産協会が用意するリアルター専用のMLSにアクセスすることが出来ます。
先の例でいえば、
佐藤が使っていたドライバー ⇒ 公のMLS
となりのおじさんが使っていたドライバー ⇒ リアルター専用のMLS
と言えるでしょうし、リアルター専用のMLSはリアルター達ですら使いこなせない者も少なくなりません。
それくらい機能が充実していますし、反対にリアルター専用のMLSを使いこなす者はパカパカかっ飛ばして飛距離を伸ばし続けていけるのです。
そしてリアルター専用MLSの小難しい機能は横に、純粋に住居用物件を購入するバイヤーの立場としてリアルター専用のMLSに中身で知っておきたいのが
「Coming Soon(カミングスーン)」
です。
売主の物件売却を手掛けるリスティングエージェントの中でも手慣れた者は大抵はリアルター専用MLSの
「Coming Soon(カミングスーン)」
を活用します。
リスティングエージェントは売主との打ち合わせから開始することになりますが、そのリスティングの準備期間に早々とリアルター専用のMLSに
「Coming Soon(カミングスーン)物件」
として掲載するのです。
そこには
「〇月〇日から市場に出します。」
等の記載があり、この方法は一般に情報が出されるよりも早めに物件情報を知れる有効な手段です。
もちろん一般のMLS上にも
「Coming Soon(カミングスーン)」
の機能がついている場合もありますが、リアルター専用のMLSと自動的につながっているわけではありませんから一般のMLSではリスティングエージェントが自分で意識して掲載しない限り「Coming Soon(カミングスーン)」に出てくることはありません。
ということは、やはり情報の大元であるリアルター専用MLSの方が一般のMLSよりも一つ頭が出ているのです。
そこであなたのバイヤーエージェントに希望する物件の条件を伝える際には
「Coming Soon(カミングスーン)に出てくる物件の情報もお願いします」
と依頼するとなおさら希望の物件に巡り合えるチャンスが増えると思います。
私(佐藤)もたった今、あるクライアント様の住居物件の購入を現在進行形で支援していますが、今週末にShowing(ショーイング)にお連れする物件もリアルター専用MLS内で
「Coming Soon(カミングスーン)」
に出ていた物件で
「その物件がいつ市場に出てくるか最初から知っていた」
からこそ、頭一つ抜きん出たご案内が出来るのです。
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