FSBO(For Sale By Owner:物件オーナー自身による売却)コンサルティング案件が増加中です。
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という方はこちらからご連絡ください。
コンサルティング料金は発生しますが、リスティングエージェント雇用よりは大幅に節約が可能です。
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こんにちは。アメリカで不動産エージェント兼コンサルタントとして働く佐藤です。
野球
テニス
卓球
バトミントン
ゴルフ
剣道
等の競技に共通することがあります。
これらのスポーツでは
バット
ラケット
ドライバー
竹刀
等の道具が必要であることと、かつそれぞれの道具には特有の「握り方」があることです。
素人はそれぞれの道具の握り方を知る由もなく、適当な握り方でバット、ラケット、竹刀を振ることになります。
もちろんそれはそれで、当たれば球は飛ぶし振りかざせば当たるかもしれませんが、正しい握り方なしには成果は乏しく、素人レベルにとどまってしまうもの。
ゴルフ一つにしても、いくら正しいフォームだったとしてもドライバーの握り方が間違っていれば十分に飛距離は出ないものです。
昨日からお金の本質についてその断片をお伝えしていますが、お金の本質を知ることはこれら「道具を正しく握ること」と似ているように思います。
正しいフォームのみならずドライバーを正しく握れば飛距離が出るように、お金の本質を正しく理解して活用していくと、満足のいく結果が出せると思うのです。
そしてお金の本質が不動産投資の何に影響するのかと言えば、その最たるものは
- 資金の集め方
- 借金の使い方
の2点だと思います。
世の中には
良い借金(お金を生み出す借金)
悪い借金(お金を生まない借金)
の2種類があり、不動産金融は前者として関係者全員をWin-Winに出来る特徴があります。
そして不動産金融と位置付けて融資を受けるにしても、闇雲にお金を借りるのではなく、その本質を理解して融資オプションを眺めていくとどれが最も最適化がよく分かってくるのです。
お金の本質そのものを深く理解してお金と正面から向き合い続けることで、誰でも良い借金を使いこなせるようになるものだと思います。
本日も続けます。
存在しないお金が増え続ける
昨日は
「実在しないお金が世の経済を巡っている」
ことに触れました。
村に持ち込まれた$1,000に始まり、次々と貸し出すことで銀行はあたかも$1,000以上の融資資金をもっていたかのような不思議な現象が起こりました。
とどのつまり、現代の金融資本主義経済の中では銀行の存在は必要不可欠であり、銀行が経済を回る立役者になっています。
まずはこの銀行が「実在しないお金を生み出す機関」の一つであることは知っておく必要があります。
昨日の例では$1,000を預かっていただけの銀行が3回融資行為を行う過程で$2,439を貸し出したことになりましたが、例えば銀行に
「現金の10%は銀行に残さねばならない」
というルールで$1,000のうち$100は銀行に残さねばならないとすると、銀行は融資行為を22回繰り返し、最終的に$8,113.71まで貸し出せることになります。
この例では実に預かり金の実に8倍以上を貸し出せるわけです。
そこで困ることがあるとすれば、
「預金者が一斉に引き出しに銀行を訪れた時」
ですが、平時であれば預金者がこぞって引き出しに銀行を訪れることはまずありませんから、一斉引き出しはない前提でギリギリまで貸しに出されるのです。
かくして存在しないはずのお金が貸しに出され世の中を巡っていることになりますが、この存在しないはずのお金は過去に抜群の信用力をもって世の中で使われていました。
信用が生まれるとき、その裏には信用の根拠となる担保が存在しなくてはなりません。
かつてのお金の信用の根底は「金(ゴールド)」であり、金本位制度と呼ばれたこの仕組みでお金は金(ゴールド)の価値に紐づけられていたのです。
けれどもその金本位制は1971年の米ドルの金兌換停止をもって効力を失い、先進国のほとんどが管理通貨制度に移行することになります。
金本位制の時代には少なくとも各国の通貨は金 (ゴールド) でその価値が保証されると同時に、各国の通貨価値を安定させ、国際収支を均衡化させる効果があると考えられていました。
どの国のどの貨幣だろうが、その裏には金(ゴールド)との紐づけがあるのならば
「全ての通貨は共通の価値媒体に紐づいている」
との理論が成り立ったからです。
けれども 金(ゴールド)との紐づけが解かれてから現代に至るまで、米ドル(と管理通貨の全て)は一人歩きを始め、米ドルにおいては特定の機関が完全に舵を取るようになって現在に至ります。
米ドルが生み出される源流
その特定の機関がFED(連邦準備制度理事会)です。
歴史を振り返ると、米国の銀行運営がFED(連邦準備制度理事会)により牛耳られる仕組みは1913年に出来上がっています。
それから今日までお金の流通量は全てFED(連邦準備制度理事会)が管理しており、銀行においては
いつ
どれくらいの量で
ドルを流通させるかをFED(連邦準備制度理事会)が独自の裁量で決めているのです。
そう考えるとFED(連邦準備制度理事会)の権限はあまりにも大きく、米国経済(果ては世界の経済)に甚大な影響を及ぼす存在であることがよく分かります。
そしてここがもう一つのポイントとなりますが、先の銀行が存在しないお金を生み出す起因になっていた点をあげましたが、実は実在しないお金はこの FED(連邦準備制度理事会)でも生み出されているのです。
FED(連邦準備制度理事会)自身がお金を生み出すタイミングを見てみましょう。
ルールとして、米国政府そのものは「お金を刷る」という行為は出来ません。
政府が好きなだけお金を刷れるという仕組みは危険極まりありませんから、米国政府は予算が足りなくなった時に好きなだけドル紙幣をすることはできない仕組みになっています。
かくして米国政府は自分で米ドルを発行できない以上、税金による歳入とは別に資金を確保する必要があります。
そこで使われるのが伝家の宝刀がTreasury Department(財務省)による米国国債の発行です。
そして正にここが、実在しないお金を更に生み出していく別の原因になるのです。
明日に続けます。
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