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こんにちは。アメリカで不動産エージェント兼コンサルタントとして働く佐藤です。
本年も残すところあと1ヶ月ほどになりました。
2020年初頭のパンデミック以降、世の中は劇的に変化してきた中で米国は来年からパンデミックから「エンデミック(一定地域で継続的に発生する状態)」のステージに入ると予想されています。
エンデミックの種類として日本でもよく知られているのは水疱瘡やマラリア熱がありますが、コロナウイルスについても日本語でいう「風土病」の一種に落ち着いてくる予想だそうです。
100年前のスペイン風邪もその収束にほぼ2年を費やした記録がありますから、結局のところ100年後の現代もパンデミックへの対応にかかる時間はさほど変わらないのかもしれません。
今回は過去約2年の間に米国歴史上過去にないレベルで量的緩和政策を実行し、それはあらゆる資産を押し上げていく原動力となりました。
皮肉なことにパンデミックへの対応は経済格差を大きく押し拡げ、米国の経済格差は過去最高レベルに達しています。
そして米国では予想されていたとおりその副作用として
⇛ 高水準のインフレーション
⇛ 社会情勢不安
が現実のものとなりつつある様子。
アメリカ不動産市場についてはあらゆる手段をもって「価格下落の要因は潰す」ための政策が行われた一年でしたが、来年以降にアメリカ経済がパンデミック以前の状態に戻す方向に舵が取られる中で
- テーパリングの完了
- 政策金利の引き上げ
この2つの動向は誰もが注目するテーマになるのではないでしょうか。
風と波を読む
かくして、2022年は
「リスクが低くなる」
「リスクが高くなる」
のどちらに振り子が触れるのかといえば、私(佐藤)自身は
「2022年は市場リスクが高まる年」
になる可能性が高いと考えています。
人生をヨットに例えた時、先を展開していく上では風と波の動きを読んで
帆をいっぱいに広げるタイミング
帆を閉じて時節を待つタイミング
という対局のタイミングを判断する必要があると思います。
世の経済が暴風雨にある時は帆を広げていると瞬く間に風にマストを折られ、ヨットは漂流(最悪の場合は転覆)の憂き目にあってしまいます。
そもそもが暴風雨の時期には海原に出るべきではないでしょうし、荒れる海の前ではマストを閉じて大人しく嵐が過ぎ去るのを待つべきです。
そしてやがて快晴の下に静かな海と適度な風が吹き始めたら帆をいっぱいに広げ、大海原に勢いよく飛び出していくのが吉と出ます。
その例えで言えば、パンデミック以降の世界の変化を見た時にここまでの約2年間は
帆をいっぱいに広げるタイミング
帆を閉じて時節を待つタイミング
で言えばどちらの時期だったのでしょうか。
私(佐藤)自身の環境で言えば、パンデミックからここまでは
「帆をいっぱいに広げて前に進んできた」
時期でした。
社会情勢としては米国では失業者やホームレスの人々も増えている現状もありますので言葉を抑えたいと思いますが、少なくとも商売人としてはここまでは帆をいっぱいに広げて進めてきたことは間違いなかったと考えています。
厳密には不動産投資のポートフォリオを加速させたのみならず、
- 法人体制
- 攻めのアライアンス
- 守りのアライアンス
等の根本的なDNAを大きく変化させる為に時間と資金を使い、足元の土台そのものを意識的に変化変容させてきたつもりです。
けれどもここからは、市場の風向きは変わり始めるように見ています。
帆をたたむ準備に入る
かの著名な投資家ウォーレン・バフェット氏の言葉に
Be fearful when others are greedy, and be greedy when others are fearful.
(他者が貪欲な時に恐れ、他者が恐れる時に貪欲になれ)
というものがあります。
市場で人々が貪欲になっている時には十分に警戒し、反対に市場を人々が恐れている時にこそ貪欲に動くべき、というこの言葉は実に言い得て妙です。
ちなみに最近、ゴールドマン・サックスのデービッド・ソロモンCEOが実に興味深いコメントを出していました。
Greed outpacing fear in world markets, Goldman Sachs CEO says
(ゴールドマン・サックスCEO「世界の市場では貪欲が恐怖を上回っている」)
現在の市場は人々の強欲さが恐怖を上回っているとのこと。
日本で言えば
「みんなで渡れば怖くない」
の式で世の人々の強欲さが警戒するべき要素を覆い隠しているように見える、というのです。
このコメントには賛否両論あるようですが、私(佐藤)自身は少なくともアメリカ不動産市場にいる立場から見るとデービッド・ソロモン氏の見立ては正しいと考えています。
先の
Fearful when others are greedy, and greedy when others are fearful.
(他者が貪欲な時に恐れ、他者が恐れる時に貪欲になれ)
というバフェット氏の言葉でいえば、2022年は
「帆をいっぱいに広げる時期なのか、帆をたたむべき時期なのか」
このどちらであるべきかはよく考える必要があるでしょうし、私(佐藤)自身は
「2022年は市場リスクが高まる」
ように見える上では帆をたたむ準備を始め、いざという時には瞬間、帆を閉じるようにしておくつもりです。
そして帆をいつでも閉じられるように備えると同時に、
こちらでお伝えした海面の動きに全く影響されない、海の下層からのディール物件をお届けするサービスを強化する絶好の機会になるだろうと考えています。
私たちは先の市場を見たてつつ、各々が2022年に向けてベストな計画を立てていきましょう。
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