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こんにちは。アメリカで不動産エージェント兼コンサルタントとして働く佐藤です。
少し前に知ったのですが、中国のある都市では
「横断歩道で信号無視をするとリアルタイムに顔を晒されてしまう」
のだそうです。
2000年以降に急激に近代化した中国は今では
「都市なら街のどこにでも監視カメラが設置してある」
という話は聞いていましたが、横断歩道を渡る際に信号無視をして渡ると信号横に設置してある大きな画面に自分の顔がリアルタイムに映し出されてしまうのだそう。
しかも顔認証技術も並行して使われており、
「違反〇回目です」
と過去の信号無視の回数も含めて表示されてしまうというのですから、
「監視社会ここに極まれり」
という印象があります。
この顔が大きく晒されてしまう措置がどれほどの効果を上げているのか分かりませんが、恐らく最も効果を発揮するのは違反と罰金が連動した時ではないでしょうか。
「罰金はいくら支払っても全く気になりません。」
という人はそういないでしょうし、金銭的なペナルティと連動した時に大きな効果を発揮するはずです。
かくして人間社会では「行為が関しされないとマナーが守れない」とはある意味寂しい話ですが、
「見られている」
「監視されている」
という意識で然るべき振る舞いが出てくるのも事実ではないでしょうか。
昨年はヤフーの記事に対する書き込み欄にコメントする際の
「電話番号登録の義務化」
が開始されたとのことですが、このような監視措置で心無いコメントを残す行為はかなり減少しそうです。
だからアメリカ不動産業界も安心できる
ときに、形はやや違いますがアメリカの不動産取引で安心できるのもこの「システム化」にあります。
アメリカは元来
「合理的な発明は積極的に導入する」
という気質があり、例えば
「電子署名は法的に有効とする」
と定めたのは2000年のことです。
それ以前は直筆の署名しか法的に認められておらず、一回の不動産取引には膨大な量の紙媒体資料と契約書が登場し、その一つひとつに直筆でイニシャル・署名をする必要がありました。
それが今や
書類 ⇒ 全てPDF化
イニシャル・署名 ⇒ クロージング以外は全て電子イニシャル・署名(現金購入の場合はクロージング時も電子署名)
という簡単さです。
そしてこれら全ての取引は「システム上で管理・監視」されており、クライアントを案内するエージェント達は仮に経験が至らずに未熟であったとしても
「真っ当に仕事を進めないと報酬は受け取れない」
という体制になっているのです。
このことをエージェントの立場から見ると、アメリカでは個の社会がほぼ確立されている上に不動産業界のエージェント達は全員が固定給のない自営業ですから
「不動産会社がエージェントを束縛する」
というのはまずムリ。
エージェント達は
「この不動産ファームは自分に合わないな」
と感じるとすぐに別のファームに移籍してしまいます。
固定給の約束されない自営業の立場だからこそ不動産ファームとしては固定費を最低限で済ませられる代わりに、魅力ある不動産ファームであり続けないとエージェント達をファームに留まらせるのは不可能なのです。
だからこそ、不動産ファームにはエージェント達の取引仲介を管理・監視できる確固たるシステムの導入が必須ということになります。
投資も管理システムで判断を
かくして、良し悪しは別にお互いがお互いの動きをシステムで管理するという流れはアメリカ社会でも心臓になりつつあります。
このあたりは恐らく自由経済主義の成れの果てで
「極限まで個人の尊厳を認める」
「けれどもルール違反へのペナルティはある」
「相互の監視・管理で不正を抑制しながら物事を進める」
という認識と生活様式はどんどん普遍化していくのではないでしょうか。
監視される社会は最初こそ気持ちの良いものではないものの、皮肉なことに人は何にでも慣れてしまう生き物です。
「監視されていても、違反者がそれで抑制されるのなら良いのでは」
から
「監視されている?いや、何も感じませんが」
そんな監視社会に急速に進みつつあるのかもしれません。
また投資詐欺はいつの時代にもあるものですが、投資する側としてよく調べておきたいのは
「この投資の主催者は信頼できる人物か」
はもとより、それ以上に
「この投資は信頼できるシステムを採用しているか」
です。
願わくは無条件に隣人を信頼しきれる時代でありたいものですが、残念ながら悪い欲望に負ける人々も一定数いる現代社会です。
かくいう私(佐藤)もパーフェクトヒューマンなどではありませんし、自分の弱さを知ればこそ自分を躾け続ける日々。
そしてこと投資に関しては人の欲望に直結するものだけに、お金を預ける相手が誰だろうが
「性善説で取引を出来たら」
という願いは横に置いて
「お互いがお互いを監視できるシステムになっているか」
はしっかりと押さえておく必要があります。
投資は自己責任とはその通りであり、かつ個々の資産形成がこれからはより重要になるからこそ
「詐欺が起こりようのないシステムを確立できているか」
を見抜く力は重要です。
通信技術の発展によりこのあたりのシステムはより洗練されてくると思いますが、お金に関しては性悪説で進めねばならないからこそ、投資を検討する際はそこに採用されているシステムそのものを深く理解することをお薦めします。
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