こんにちは。アメリカで不動産エージェント兼コンサルタントとして働く佐藤です。
昨日まで、デビットファンド(Debt Fund)について詳細をお伝えしてきました。
かくして
「アメリカ不動産に投資してみたい」
「けれども現物を所有するのことはためらう」
「所有はせず、同様の安定度が欲しい」
という場合、デビットファンド(Debt Fund)への投資は有効な手段となります。
私(佐藤)自身は自分の資産形成ポートフォリオは大部分がアメリカ不動産に偏っていますが、そのポートフォリオの中身は実物の物件のみならず、本シリーズでお伝えするデビットファンド(Debt Fund)も組み込んでいるのです。
物件所有と比較した場合、
リターンが安定している
定期的に口座のキャッシュが同額で増えていく
という点から、非常に頼りになる資産形成手段の一つと考えています。
同時に、デビットファンド(Debt Fund)そのものは不動産に紐づくファンドの為、ファンドの流動性も低いことは間違いありません。
その意味では自分が投資家としてデビットファンド(Debt Fund)に出資する場合、
「今日出資して、明日引き出す」
ということはできませんので、この点は注意が必要です。
あくまでも不動産らしく
「中長期的な資産運用」
として見ていくのがデビットファンド(Debt Fund)であり、出資する投資家としては
エントランス(出資時)
エグジット(資金引き上げ時)
の双方のタイミングをよくみておくことが推奨されます。
そこで本シリーズの最後として、出資のタイミングを見極めるうえでデビットファンド(Debt Fund)の流動性について把握しておきましょう。
アメリカ不動産が中長期向きである理由
まずは前提として、不動産投資そのものが
「中長期向きである」
と言えます。
アメリカの不動産に関して言えば、その市場は長期的な需要と供給のバランスがとれた市場です。
そのアメリカの人口増加や移民、経済成長などに伴って需要は増え続け、一方で新築住宅の建設が追いつかないこともあるため、中長期的な需要が安定することになります。
そしてやや見逃しがちな理由が、住宅ローン市場の影響です。
アメリカの住宅ローン市場は比較的成熟しており、住宅ローン金利が歴史的に見ると未だに低いため、不動産投資に適しているこおtになります。
そして投資の観点でいえば、アメリカでは不動産投資に関する税制上の優遇措置が豊富な為に収益性が高い投資先と見られがちなのです。
それらの要因が交わり合って作用し、結果としてアメリカ不動産はより中長期に適した投資先であり続けるわけです。
デビットファンド(Debt Fund)は中長期に
そこでアメリカ不動産に紐づくデビットファンド(Debt Fund)もまた、中長期的な投資対象と言えます。
そのスキームはここまで見たとおり、フリッピング(Flipping)用に資金を貸し出すというものです。
フリッピング(Flipping)用に貸し出される
↓
前倒し返済
↓
フリッピング(Flipping)用に貸し出される
↓
前倒し返済
という流れが繰り返されており、かつ同時進行で複数の案件に対して資金がグルグル回り続けているのです。
ということは、デビットファンド(Debt Fund)に出資した投資家の資金は、そのほぼすべてが出ずっぱりで複数の案件をグルグル巡り続けており、言い換えるとファンドマネージャーたちは
「案件を回し続けないことには約束のリターンを確保できない」
わけですから、良質なデビットファンド(Debt Fund)であれば
「通常は、ファンド口座に資金はほぼ残っていない」
ことになります。
結果として、
「私、資金を引き上げたいんです」
と申し出たとしても、すぐには返金はされないわけです(ファンド口座に返金用の資金がない為)。
ここが不動産資産の流動性に紐づいたデビットファンド(Debt Fund)のエグジットスピードとなり、基本的にはファンドマネージャーとしては
1.前倒し返済分を次の案件に回さずに留保
2.前倒し返済分をどんどん蓄積
3.出資者への返金額(出資された金額)まで貯まった段階で、まとめて出資者に返金
となるのが通常の流れです。
このような背景から、デビットファンド(Debt Fund)への出資は株式とは違い、その日にすぐに現金化できる、ということはありませんので注意しましょう。
ファンドの性質上前倒し返済が頻繁に発生しますので、通常は数カ月で返済資金が貯まって手元に資金が戻されることになると思います。
。。。
数日に渡り、アメリカ不動産に紐づいた投資形態の一つ、デビットファンド(Debt Fund)についてお伝えしてきました。
私(佐藤)自身もデビットファンド(Debt Fund)への出資を機会があるごとに増やしていますが、実物の不動産運用とは別に、このような定額のリターンが期待できる不動産投資は本当に心強いものです。
アメリカ不動産投資ほど保守的に手堅く進められる投資カテゴリーはない、と常々感じていますが、その中でもより安定したキャッシュフローをもたらしてくれるのがデビットファンド(Debt Fund)なのです。
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