昨年以来、米ドルで資産運用を志す方々からのコンサルティング依頼が急増しています。
弊社ではアメリカ不動産コンサルティングに加え、州規制当局に登録されるRegistered Investment Advisor (RIA)としてアメリカ国内での資産運用全般のコンサルティングも提供しており、内容は不動産投資以外となりますが、初心者の方々からのご質問を総括する意図で株や債券に関するまとめ記事を1月7日から期間限定であげさせて頂きます。
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こんにちは。アメリカで不動産エージェント兼コンサルタントとして働く佐藤です。
今年最初のシリーズになりますが、2024年の初めはテキサス市場からいきましょう。
テキサス州はアメリカ国内で2番目に人口の多い州で、約3,000万人がテキサス市場に暮らしています。
実をいえば、そのテキサス州人口の中で多くの人々が社会人としてスタートしたばかりの層であり、多くは大学卒業したての若者です。
テキサス州といえば日本では
「アメリカでも田舎」
「テリーマン(キン肉マン準主人公)の故郷」
「カウボーイの街」
というイメージが以前強いかもしれませんが、全米で3番目の土地の広さかつ2番目に多い人口をして、その経済力はかなりのものです。
そして広大な土地には未開発地域の方が多く、その意味では田舎的なイメージは今でも起こりがちかもしれませんが
- 活気あるグルメシーン
- 文化・言語の多様性
- ユニークなカウボーイ文化
- 親しみやすい人々(明らかに東部・西部とは人が違う)
と、テキサスは多くの若い大人たちの故郷なのです。
私もテキサス州はたびたび訪れますが、親しみやすさと生活費の安さが相まって、暮らしやすい地域だと率直に思います。
そして何よりも田舎じみたこの土地が、近年は大きく変化しています。
その大きな変化の始まりはおそらく2000年初期からで、かのシェールガスブームが一つの火付け役になったことは間違いありません。
そして今のテキサスの一部の都市は他の州・各地域よりも若いビジネスプロフェッショナルに適した環境となっており、
- 豊富な就職機会
- 音楽会場
- スポーツ
- アウトドア
等、仕事から遊びまで、あらゆるものが充実しているのです。
そして不動産投資の目線でいえば、不動産三大需要である
- 人口
- 人口動態
- 雇用機会・賃金
の観点からすると、このような
⇒ 人口が多い
⇒ 若者が多い
⇒ 雇用機会が豊富
という土地柄は投資対象地域として非常に有望です。
すなわちこれらの条件を揃える土地柄の物件は
⇒ 長期に渡り価値が上昇
⇒ 家賃も順調に推移
⇒ 賃貸需要は尽きない
という可能性が高いことになりますから、大きく検討に値するのです。
専門職に人気のある都市を探る
そこでテキサス州全体が有望であることもさることながら、ここから定義を更に絞って俯瞰してみましょう。
今回テーマにするカテゴリーは
「若手専門職」
です。
新卒卒や若手が比較的多いテキサス州ですが、その中でも若手専門職の層が多い街は更に有望です。
彼らはアメリカ経済の将来を担う人材たちであり、稼ぎも多く、個人としての仕事力を引き上げながら地元の、或いはテキサス州はもとより米国の経済力の原動力となるべき人たちです。
そうすると必然、この手の若い専門職が多い街は賃貸需要の手堅さと同時に市場としての成長も半ば約束されていますから、投資対象先としても非常に有望であることになります。
そこで今回はテキサス州において若い専門職が多い、或いはこの手の層の移住が見込める市場を見ていきましょう。
アーティスティックなエリア
- 自然の楽園
- 夜のストリート
等、リア充を惹きつける要素がこれらの街にはあり、20代、30代をテキサスに引き寄せる場所です。
まずは若者の傾向からですが、若くしてテキサスに住むことを考える主な理由は次のとおりのようです。
活気ある就職市場であること
テキサスの経済力は凄まじく、絶えず成長し続けている就職市場を有しています。
2023年8月だけでもテキサス州内に809,000人の求人があり、7月より35,000も増えた実績です。
ダラス連邦準備銀行によると
「2023年にわたってテキサスの雇用は平均2.2%増加した」
とされており、この2024年からはさらに有望な就職市場になると見込まれています。
手頃な生活費
テキサスの生活費指数は94.2で、全米平均の100より低い数字となっています。
これは
- 住宅
- 公共料金
- 食料品
を含む一般的な生活費がテキサスでは他の多くの州よりも低いことを意味するものです。
実際のところ、テキサス州の中でも最も生活費のかかる都市でさえ、他州の主要都市よりも手頃な費用に収まっています。
例えばオースティン市の中央値賃貸料は1,670ドルですが、ワシントンD.C.では2,266ドルと、オースティンのような有望市場ですら他州の主要都市と比較するとまだまだ安いのです。
活気あるナイトライフ
オースティン
ヒューストン
ダラス
などテキサスの一部の都市ではさまざまなバー、レストラン、ダンスクラブがあり、若者を惹きつける活気あるナイトライフがあります。
誰にでも覚えがあるだろう、若い時の遊びは楽しい仲間がいてこそ充実するものですが、昼間は仕事に勤しみ、夜は遊びで発散させる環境が好まれるのです。
充実した食文化
テキサス州のいくつかの都市では比類のないダイニングオプションが期待できます。
例えばダラス市は最近ニューヨーク・タイムズに特集され、STKやコモドなどの高級全国レストラングループが入り込み、特に急成長している食文化を持つ地域です。
またテキサスにはその歴史的背景からフランス文化も入り込んでおり、フランス系のカフェやレストランも充実しています。
それどころか本場のテキサスバーベキューから魚介類、果ては地中海料理に至るまで、かなり充実した独自の食文化が構成されています。
豊富なアウトドア活動
そして極めつけとして、テキサス州では
- 国立公園でのサイクリング
- キャンプ
- ハイキング
など、多くのアウトドア活動の場があります。
日本でもキャンプ人口は増えていると思いますが、実に若者のアウトドア志向を満たすだけの要素がテキサス州には数多くあるのです。
これらが若くしてテキサスに住むことを考える主な理由ですが、この背景を念頭に、有望市場を見ていきましょう。
明日に続けます。
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