こんにちは。アメリカで不動産エージェント兼コンサルタントとして働く佐藤です。
南カリフォルニア州の穴場市場、テメキュラ(Temecula)についてお伝えしています。
テメキュラ(Temecula)は私(佐藤)も何度も訪れていますが、どちらかといえば内陸にある田舎街です。
その田舎街がなぜ人気を博しているのかといえば、その主な理由の一つには昨日もお伝えしたワインが挙げられます。
カリフォルニアはナパバレーのワインを始め、ワインの産地と呼ばれる場所がそれなりにあります。
このテメキュラ(Temecula)もまたワイン産地の一つであり、知る人ぞ知るこの地には、世界中からワインを愛する人々が集まるのです。
それに加えて学校を充実させるなど、卓越した街づくりをもって徐々に拡充させてきています。
けれども従来が目立たない田舎街であるがゆえに、不動産価格は比較的安い状態が続いていたのです。
今日も引き続きテメキュラ(Temecula)に焦点を当て、特に不動産価格の変化について見ていきましょう。
テメキュラの不動産価格が比較的安い理由
率直、テメキュラの不動産価格が比較的安い理由はいくつかの要因によるものです。
まず地理的要因として、テメキュラは南カリフォルニアに位置しているものの、ロサンゼルスやサンディエゴのような大都市からは若干離れています。
この距離のために都市部ほどの高い地価や住宅価格が発生しにくく、相対的に住宅価格が低く抑えられてきました。
また交通の便は良いものの、通勤時間が長くなることから、都市部に比べると住宅価格が低い傾向にあります。
かつテメキュラは比較的新しい都市でありまだ多くの開発余地が残されている為、土地の供給が十分にあり、住宅開発が進めやすい状況にあるのです。
かくも開発余地が多いことで新たな住宅が次々と建設され、供給が需要を上回ることが多いために価格の高騰が抑えられていることになります。
さらにテメキュラの住宅市場は多様な選択肢を提供しており、広い敷地や大きな庭を持つ住宅が手頃な価格で購入できることが魅力の一つとなっています。
また地域の経済状況や雇用市場も価格に影響を与えています。

この点は前述のとおりテメキュラでは観光業や前述のようにワイン生産が主要な産業であり、これにより地元経済が安定しているものの、他の大都市に比べて大規模な産業が少ないため、住宅価格が比較的安定しているのです。
さらに教育の質が高く家族連れにとって魅力的な地域であることから、住宅需要が一定に保たれており過度な価格上昇を防いでいます。
かくしてこれらの要素が相まってテメキュラの不動産価格は比較的手頃に保たれています。
この流れで、テメキュラ(Temecula)における失業率の変化を押さえていきましょう。
テメキュラ(Temecula)の失業率
テメキュラの失業率は、最近のデータによると2023年11月時点で4.1%です。
これに対し、全米平均の失業率は2024年3月時点で3.6%。
テメキュラの失業率は全米平均よりやや高いものの地域の経済状況は改善傾向にあり、昨年の同時期の3.2%から上昇しています。
その一方で、比較対象といえる左となりのリバーサイド郡全体の失業率は5.1%となっており、テメキュラの失業率はこれよりも低く比較的良好な状況と言えます。
さらにテメキュラの経済は観光業やワイン生産、住宅市場の活況によって支えられており、これが低い失業率を維持する要因となっているのです。
観光業では多くの観光客が訪れることから、ホテル、レストラン、小売業などで多くの雇用が創出されており、例えばテメキュラのワイナリーやリゾート施設は多くの従業員を抱えており、これらの施設での雇用は地域経済に大きく寄与しています。
また、住宅市場の活況も重要な要素です。
新しい住宅の建設や既存住宅の販売が活発であり、これに伴い建設業や不動産業も成長しています。
建設業では新しい住宅や商業施設の建設プロジェクトが増加しており、多くの建設労働者や技術者が雇用されています。
また不動産業も住宅の売買や賃貸に関するサービスが増加しており、多くの不動産エージェントや管理会社が活動しているのが同地域の特徴です。
具体的な業種別の失業率データは以下の通り(リバーサイド郡全体のデータを参考にしています)。
建設業:失業率は約5.8%であり、建設業は地域の重要な雇用源の一つ。
製造業:失業率は約3.4%であり、製造業は安定した雇用を提供しているものの他の業種に比べると規模は小さい。
貿易、輸送、公共事業:失業率は約1.0%であり、このセクターも多くの雇用を生み出している。
情報産業:失業率は約2.3%であり、情報産業も徐々に成長。
金融活動:失業率は約1.3%であり、金融セクターは安定した雇用を提供。
専門職およびビジネスサービス:失業率は約0.5%であり、高度なスキルを持つ労働者が多く雇用。
これらの要素が総合的にテメキュラの経済を支え、多様な産業構造と活発な経済活動が地域の雇用安定と低い失業率に寄与しているのです。
。。。
かくして、
カリフォルニア州では安めの物件価格
人口増加
雇用環境
等を踏まえると、テメキュラ(Temecula)は実に南カリフォルニアの穴場スポットなのです。
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