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こんにちは。アメリカで不動産エージェント兼コンサルタントとして働く佐藤です。
昨日までは全米に始まり、カリフォルニア州よりの内容でお伝えしてきました。
特定の市場の「今」を語ることは大いに意義があり、各市場の現状をお伝えする中でそれぞれの市場に対し反響を頂いています。
ちなみに、過去から今までにそれなりの割合でお問い合わせを頂きながらも、当ブログではさほど触れてこなかった市場があります。
それはハワイ市場です。
ハワイ市場にさほど触れることがなかった理由は、投資視点では米国本土とはまた違った難しさがあることと、特に近年は過熱しすぎた感があったからです。
また最近は、過去にハワイ市場に賃貸物件を購入した方々の中で
「一日も早く売却したい」
と焦る方々が多いとのこと。
一言でいえば、その理由は
「維持管理費、修繕費が相当高くなった」
という、収支面の影響につきます。
ハワイはもともと米国の中でも生活費が高い州ですが、その上にパンデミック以降の急激な物価高騰の中、さらにモノとサービスの価格が高くなり、結果として不動産資産を賃貸物件として運用するうえ難が出てきているのです。
とはいえ、腐っても鯛です(*ハワイは腐っていません。あくまでもたとえ)。
実際に今でもハワイ州の物件に関するお問い合わせも多く、日本人投資家の方々の意気ごみは変わらないどころか、資産形成の重要さが声高になる昨今、いよいよハワイ州の物件に目を向ける方々も多くいます。
そんなハワイ情報に対する需要を受けて、わずかながらも当ブログも貢献させて頂きたいと思います。
今日から数字に分けて、ハワイの不動産市場を見ていきましょう。
ハワイ不動産市場の概要
ハワイ州の不動産市場は、その独特な地理的条件、気候、そして観光産業との密接な関係から、他のアメリカ本土の州とは異なる特性を持っています。
ここでは、特に観光産業との関係を中心にハワイ州不動産市場の現状をみていきましょう。
観光産業の影響
ハワイ州の経済は観光産業に大きく依存しており、不動産市場もその影響を強く受けています。
特にホノルル、マウイ島、カウアイ島などの主要な観光地では、観光客向けの短期賃貸物件やリゾート物件の需要が高く、これが不動産価格の上昇に寄与しているのです。
例えば、ワイキキ地区は観光客にとって人気の高いエリアであり、その結果、同地区の不動産価格は他の地域と比較して高い水準にあります。
このよいうな観光客向けの短期賃貸物件は、ハワイ州不動産市場の一部として重要な役割を果たしています。
AirbnbやVrboなどのプラットフォームを通じて運営される短期賃貸物件は、観光シーズン中の収益性が高く、これが投資家を引き付ける要因となるものです。
けれども短期賃貸物件の増加は地域住民にとっての住居確保の難しさも引き起こしており、ハワイ現地ではこのことが社会的な課題として浮上してきました。
実際にホノルル市では短期賃貸物件に対する規制が強化され、許可証の取得や使用期間の制限が導入されているのです。
不動産価格の上昇
そんな現状がありつつも、観光産業の繁栄と短期賃貸物件の需要増加により、ハワイ州の不動産価格はここ数年で大きく上昇しています。
ホノルル市の中でも高級住宅地とされるカハラ地区やダイアモンドヘッド地区では、一戸建て住宅の価格が1億円を超えることも珍しくありません。
ただしその一方で地域住民が手頃な価格で住居を購入することが難しくなり、住宅不足が深刻化していることも事実です。
この格差が、ハワイ不動産市場の負の側面の一つと言えるかもしれません。
新型コロナウイルスの影響
また新型コロナウイルスのパンデミックは、ここでもまたハワイ州の観光産業と不動産市場に大きな影響を与えました。
観光客の激減により、短期賃貸物件の需要が急減し、一部の不動産価格は一時的に下落しました。
けれどもパンデミック収束後には観光客が戻り始め、再び不動産市場は回復基調にあります。
この間にハワイ州政府は観光客の受け入れ体制を整え、感染対策を強化する一方で、地域経済の再生に向けた取り組みを進めています。
そもそもが観光産業に依存するハワイ州の不動産市場は、短期的な需要変動に敏感であり、これは市場の不安定要因となっていくものです(パンデミック期間に改めて証明された)。
またここからは観光産業が環境に与える影響や、地域住民の生活環境とのバランスをどのように取るかが長期的な課題として挙げられます。
観光客の増加に伴い、インフラの整備や自然環境の保護が求められる一方で、地域住民の住宅確保や生活の質の向上も重要なテーマとなるわけです。
そこでハワイ州不動産市場の今後の展望としては、ハワイ州政府や地元の不動産業者が観光産業と地域住民のニーズを両立させるための施策をどのように進めていくかが鍵となります。
例えば短期賃貸物件の規制を強化し、地域住民向けの住宅供給を増やすための政策が求められるはずです。
また持続可能な観光の推進とともに、地域経済の多様化を図ることも必要ですから、観光産業以外の分野での雇用創出や経済活性化が進むことで、不動産市場の安定化が期待されます。
。。。
かくして、ハワイ州の不動産市場は観光産業との密接な関係から独特な動きを見せています。
観光産業の繁栄が不動産価格の上昇をもたらす一方で、短期賃貸物件の増加や住宅不足などの社会的課題も顕在化していることは前述のとおりです。
そんな背景を踏まえ、今後は観光産業と地域住民の生活環境とのバランスを取るための政策が求められ、持続可能な観光の推進と経済の多様化を図ることで、ハワイ州の不動産市場はより安定した発展を目指せるのではないでしょうか。
明日に続けます。
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