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こんにちは。アメリカで不動産エージェント兼コンサルタントとして働く佐藤です。
昨日はカリフォルニア州の物件所有者が過去13年で最も上昇したことをお伝えしました。
このことは喜ばしい一方で、行先には暗雲といえば極端かもしれませんが、由々しいといえる課題があるようです。
それはずばり
「維持費の高騰」
です。
カリフォルニア州の住宅市場は今年、住宅価格が過去最高を記録し、その維持費も急上昇しています。
このことは州内の住宅所有者にとって大きな負担となっており、多くの人々が住宅を維持するためのコストに苦慮しています。
今日は、カリフォルニア州の住宅所有に関する具体的な費用とその影響について詳しく見ていきましょう。
カリフォルニアで上昇する物件維持費
まず、カリフォルニア州の平均的な住宅所有者は年間約28,790ドルを住宅維持費として支払っています。
この費用には、固定資産税、住宅保険、メンテナンス費用、エネルギー、インターネット、ケーブル料金が含まれており、しかもこれらの費用は2020年に比べて32%も増加しているのです。
その主な要因として住宅価格の上昇、インフレ、そして急騰する保険料が挙げられます。
カリフォルニア州の住宅価格は全米で2番目に高く、その結果として住宅所有コストも非常に高くなっています。
例えばBankrateの調査によれば、住宅のメンテナンス費用は住宅価格の2%として計算されています。
カリフォルニア州の中央値の住宅価格が848,300ドルであることを考えると、年間のメンテナンス費用は16,966ドルに達します。
このような高い住宅価格が直接的に住宅所有コストの増加を引き起こしているわけです。
そして固定資産税も大きな負担の一つです。
2020年と2022年の平均を基に計算された年間の固定資産税は6,832ドルです。
ただし、プロポジション13という税制の影響によって、この金額は住宅所有者にとって大きく変動する可能性があります。
プロポジション13は、固定資産税の上昇を制限する法律であり、一部の住宅所有者にとって有利に働くことがありますが、その恩恵を受けられない場合は、固定資産税の負担がさらに重くなる可能性があります。
さらに、住宅保険料も急上昇しています。
2020年と2021年の平均を基にした年間の住宅保険料は1,572ドルですが、Bankrateのアナリストによると
「保険料は新たな不確定要素」
とのこと。
カリフォルニア州内の多くの住宅所有者が、保険提供者の撤退により住宅保険を取得するのに苦労しており、この平均値はさらに高くなる可能性があります。
実際に、州内での保険提供者の撤退は、山火事やその他の自然災害のリスクが増加しているためです。
加えて、ケーブルとインターネットの年間費用は約1,434ドル、エネルギー費用は約1,986ドルとなっており、これらのコストも上昇傾向にあります。
特にエネルギー費用は、再生可能エネルギーの導入やインフラの改善に伴い、今後も増加が予想されます。
これらの隠れたコストは、カリフォルニア州での住宅所有がこれまでになく高くなっている時期に、住宅所有者にとって大きな負担となります。
カリフォルニア州不動産協会の最近のデータによると、今年の第1四半期にはわずか17%の家庭が中央値価格の住宅を購入できる状況とのこと。
このことは、住宅価格の高騰がいかに多くの家庭にとって手の届かないものとなっているかを物語っているのです。
特に、サンフランシスコの住宅市場は極めて厳しいものとなっています。
サンフランシスコの潜在的な住宅購入者は、住宅を購入するために少なくとも422,000ドルの年収が必要です。
これは米国の世帯の中央値の年収の5倍以上に相当し、このような高額な収入が必要とされるため、多くの人々が住宅購入を諦めざるを得ない状況に陥っています。
カリフォルニア州の住宅所有コストを上回ったのはハワイだけで、ハワイの年間平均住宅所有コストは29,015ドルに達します。
これは、カリフォルニア州の住宅所有コストをさらに上回るものであり、ハワイの高い生活費が住宅所有にも影響を及ぼしていることを示しています。
一方、ケンタッキー州、アーカンソー州、ミシシッピ州は最も住宅所有コストが低く、年間費用はそれぞれ11,559ドル、11,692ドル、11,881ドルとなっている様子。
これらの州では、住宅所有にかかる費用が比較的低く、より多くの家庭が手軽に住宅を所有できる環境が整っています。
。。。
かくしてカリフォルニア州の住宅所有コストは非常に高く、多くの家庭にとって大きな経済的負担となっています。
高い住宅価格、上昇する保険料、そして増加するエネルギー費用など、様々な要因が組み合わさって、この州での住宅所有を難しくしています。
ただし裏を返せば、これらの事実はカリフォルニア州の住宅市場が非常に魅力的であることも示していると思うのです。
需要があるからこそ、高い需要と限られた供給が住宅価格と所有コストの上昇を引き起こしているわけです。
そして将来的には、カリフォルニア州の住宅市場がどのように変化していくか注視する必要があります。
政府や民間の取り組みによって住宅供給の拡大やコストの抑制が図られることが期待されますが、同時にエネルギー効率の向上や再生可能エネルギーの導入が進むことで、エネルギー費用の抑制も期待したいところ。
とどのつまり、カリフォルニア州の住宅所有者が持続可能で経済的に安定した生活を送るためには包括的な政策と地域社会の協力が不可欠といえます。
高い住宅所有コストを抱えながらも、この州での生活を維持し、さらに豊かなものにするための取り組みが求められそうです。
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