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こんにちは。アメリカで不動産エージェント兼コンサルタントとして働く佐藤です。
昨日はモーゲージ金利の捉え方について、その概要をお伝えしました。
モーゲージ金利の動きを読み取る上で大切なのが、経済指標です。
経済指標は経済の健康状態を測るためのデータや統計のことであり、私たちが日常生活で体感する景気の良し悪しや物価の変動などを、数字で表してくれます。
これらの経済指標はどのくらい物価が上がっているか(インフレーション)、或いはどれだけの人が仕事を探しているかなど、さまざまな情報を教えてくれます。
そしてこれらの情報が発表されると、金融市場がそれに反応してモーゲージ金利が上がったり下がったりするわけです。
そこで今日は昨日の補足として、モーゲージ金利に影響を与え得る指標について押さえておきましょう。
失業保険申請
CPIレポートや雇用統計レポートは通常、最大の月次市場の動きを示しますが、失業保険申請のリリースも利回りとモーゲージ金利に大きな影響を与えます。
このレポートは月次ではなく週次であり、毎週木曜日の朝8時30分(ET)に発表されます。
新たに失業を申請した人数と継続申請人数の両方を測定していますが、前述の月次レポートと同様に、市場は通常は予測値との比較に反応します。
生産者物価指数(PPI)
生産者物価指数(PPI)レポートはCPIと似ていますが、製品製造業者やサービス供給者などの生産者に対するコスト(およびインフレーション)を追跡しています。
このレポートも月次であり、通常CPIレポートの翌日に発表される類のものです。
予想よりも高いまたは低い場合、利回りやモーゲージ金利に影響を与えることがありますが、通常CPIレポートほど大きな影響はありません。
個人消費支出(PCE)
個人消費支出(PCE)レポートは別のインフレーション指標であり、労働省ではなく経済分析局(BEA)が発表します。
こちらは通常、より知られているCPIレポートの約2週間後に発表されます。
CPIレポートは一般により知られていますが、PCE指数は連邦準備制度理事会のインフレーション測定の好ましい指標になりつつあり、マーケットウォッチャーからの注目が高まっています。
月次レポートであり、標準の午前8時30分(ET)の発表時間にリリースされています。
雇用動態調査(JOLTS)
雇用動態調査(JOLTS)レポートは、BLSが発表するもう一つの注目されるデータリリースで、金利の上昇や下降を引き起こすことがあります。
月次レポートであり、米国の現在の求人情報を示します。
BLSの他の月次データレポートと同様に、市場反応は主に予想に対する求人情報に関するものです。
このデータリリースの一つの特徴は、他の多くのレポートの午前8時発表に対して、午前9時に発表されることが多いことです。
これによりモーゲージ市場の動きが通常よりも遅れることがあります。
最近注目された問題としてJOLTSレポートは実際には調査であり、企業からの回答に依存している点が挙げられます。
BLSは、過去10年間で回答率が急減したことを指摘しています。
このデータが多く推定されるようになっているため、マーケット専門家の多くがこのデータの信頼性に疑問を抱き、他の方法でデータを測定する傾向もあります。
連邦準備制度理事会の会議、議事録、メディアとのやり取り
連邦準備制度理事会の会議は、具体的な金利変更(または変更なし)が発表される場ですが、実際の発表時には市場や金利はあまり変動しないことが多いです。
これは動きが一般的に予測され、事前に織り込まれているためです(連邦準備制度理事会の金利変更の市場予測を追跡するには、CMEグループのFedWatchツールが非常に有用)。
けれども利回りやモーゲージ金利は連邦準備制度理事会の行動によって大きく変動する可能性があります。
最も影響が大きいのは政策発表と記者会見(通常は決定発表後数時間の午後早い時間に予定されている)であり、市場のトレーダーは連邦準備制度理事会の議長の声明や記者からの質問への回答を解読します。
これにより、記者会見中に利回りが劇的に上下することがあります。
また連邦準備制度理事会の会議議事録は、決定発表の日から数週間後に通常公開されます。
会議議事録が公開されるまでの遅れによって、多くのデータが古くなりますが、議事録の公開は市場を動かすことがあり、投票メンバーの会話に注目が集まります。
追加の金利変動要因として、連邦準備制度理事会の各役員が今後数年間の金利予測を示す四半期ごとの「ドットプロット」のリリースがあります。
これは前述の報告指標のように単一の予測数値に絞ることが難しいため、この稀なリリースが利回りに影響を与え、連邦準備制度理事会役員からの長期的な金利見通しに関するヒントにもなるのです。
ミシガン大学調査
過去数年間、米国ではインフレーションが重要な問題となっているため、以前はあまり重要視されていなかった調査やデータリリースが重要性を増し、連邦準備制度理事会の金利判断に影響を与え、モーゲージ金利に影響を与えています。
この点、消費者のセンチメントやインフレーション期待を測定するミシガン大学の月次調査は利回りに影響を与え、連邦準備制度理事会の行動を予測するためのデータポイントとなっています。
購買担当者指数(PMI)
モーゲージ金利に影響を与え始めているもう一つの要因は、さまざまな地域の購買担当者指数レポートであり、経済の健康状態を垣間見ることができます。
経済指標の急激な低下(高い失業率につながる)は、ほとんどの債券市場専門家によって次の金利急減の触媒として見られているため、最近これらのタイプのレポートの低い読み取り値(予測に対する)を見たときに利回りや金利が下がる傾向が見受けられます。
例としてシカゴ購買担当者指数があり、この指数はシカゴ地域の製造業の健康状態を測定しています。
この場合0から100の間でスコアが与えられ、50が安定を意味し、50以上が拡大、50未満が収縮を示しています。
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以上、モーゲージ金利の変動に影響を与え得るポイントについてお伝えしました。
実際にはモーゲージ金利はこれら複数の因数で変動しており、その動きを完璧に予想することは出来ないものの、これらの主要な数字を追いかけることでおおよその動きを掴めることになります。
本年は年末に向けてよりモーゲージ金利が落ち着くことが予想されていますが、引き続き市場を観察し続けていきましょう。
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