アメリカ不動産への直接投資、プロ案件への出資で将来の自分基金を着実に育て上げていきましょう。
→ 最新の案件詳細はこちらから
■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■
こんにちは。アメリカで不動産エージェント兼コンサルタントとして働く佐藤です。
投資家の皆様から頂戴する質問で比較的多いのが、
「現状のテナントを退去させるべきか、留まることを許すべきか」
という、テナント退去に関わる問題です。
家賃支払いの遅延を初めとして、多少の問題のあるテナントに対し
「早期に退去頂くべきか」
「それともこのまま入居を許すべきか」
で迷うパターンが少なからずあります。
率直にいえば、不動産投資におけるテナントの入れ替えがもたらす経済的影響は、単に家賃の喪失や修理費用にとどまりません。
テナントが退去することで発生する見えないコストや、投資家の視点から見落としがちな側面についても考慮する必要があります。
まず、物件の空室期間が長引くことで、キャッシュフローが一時的に停止するという直接的な経済的損失は明らかです。
そしてこの損失は単に家賃収入が途絶えるという意味合いにとどまりません。
物件の空室が続くと、経済的な損失に加えて物件自体の市場価値や評価にも影響を及ぼす可能性もあるものです。
退去させたはいいものの、すぐに次のテナントがつかない空室率の高い物件は、潜在的な買い手や金融機関からの評価が低下し、不動産の流動性や再販価格に悪影響を与えることすらあります。
また、新しいテナントを見つけるためのマーケティングコストも無視できません。
広告費用や仲介手数料に加えて、時間と労力を費やす必要があります。
さらに、テナントの入れ替えに伴う修繕費用や清掃費用も必要となり、これらのコストは一時的な支出として見過ごされがちですが、頻繁に発生する場合は年間の運用コストに大きな影響を及ぼします。
その意味で、明らかに
「このテナントは家賃は支払えない」
という確固たる理由がない限り、多少の遅延が続くようであれば、そのまま入居を認めてもよいのではないでしょうか。
テナントの質を上げる
結論、テナントの退去に関わる問題に対してもっとも重要な考え方は
「そもそも、退去して頂くか検討する必要のあるテナントを入れない」
ことです。
もちろんどんなテナントが入居したところで、個人の人生においては先に何が起こるか分からない以上、確実性を求めることが出来ません。
けれどもテナント退去のリスクを極小化することは、可能なのです。
それでなくとも頻繁にテナントが入れ替わる物件では、管理業務が煩雑化し、物件管理会社やオーナーの負担が増加します。
これは時間的なリソースの消耗だけでなく、物件管理の質にも影響を与えます。
そこでテナントの質を保ち、かつテナントの入居状態を重視する戦略として、まず最初に行うべきはテナントの適切な選定(スクリーニング)です。
信用調査や過去の賃貸履歴の確認などを徹底することで、信頼性の高いテナントを選ぶことができます。
徹底したスクリーニングで賃貸契約の安定性が高まり、長期的な関係が築ける可能性が高まるわけです。
入居後も質を保つ
また入居後においては、今度はこちら側の対応として迅速なメンテナンス対応や競争力のある家賃設定も重要です。
テナントが快適に過ごせる環境を提供することで、満足度が向上し、退去のリスクを低減させることができます。
さらにリース契約の更新時にはインセンティブを提供することで、テナントの継続的な居住を促すことができます。
例えば、家賃の割引や設備の更新といった具体的なメリットを提示することで、テナントの
「ここにいつまでもいたいない」
と考える、住居区間に対するある種の忠誠心を高めることができます。
またコミュニケーションの重要性も忘れてはなりません。
といってもここは管理会社に任せるべき部分ではありますが、テナントとの定期的なコミュニケーションを通じて彼らのニーズや懸念を早期に把握し、迅速に対応することで、信頼関係を築くことができます。
このことはとりわけ、その物件のオフィスに従業員がいるような大型物件でいえることです。
このような納得感のあるコミュニケーションを実現する場所では、テナントが安心して長期間住み続けるための基盤となります。
さらに、物件の魅力を保つための定期的なアップグレードも効果的です。
物件の価値を維持し、競争力を持ち続けるためには、定期的なメンテナンスや改善が欠かせません。
これにより、既存のテナントだけでなく、新規のテナントにも魅力的な物件としてアピールすることができます。
また柔軟なリース条件を提供することも一考の価値があります。
テナントのニーズに応じた柔軟な契約条件を提示することで、より多様な層のテナントを引き付け、長期的な居住を促すことができます。
特に、月極めや短期リースといった選択肢は、テナントにとって魅力的であり、ライフスタイルに合わせた選択肢を提供することで、リテンション率を向上させることができるものです。
仲間意識を生じさせる
またこれも大型物件に留まる話ではありますが、物件内でのコミュニティ形成も、テナントの満足度を高める重要な要素です。
テナント同士が交流できるイベントを開催したり、共用スペースを整備することで、物件内のコミュニティ意識を高めることができます。
実際に、近年の大型アパートではその構内に、住人であれば誰でも使えるミーティングスペースやコワーキングスペースを備える物件もあります。
例えばちょっとしたセミナーが開催されたり、リモートワークが拡がる今、自分が暮らす建物の構内に職場を設けるパターンもあるわけです。
これにより、物件全体の雰囲気が良くなり、テナントの満足度と居住空間への忠誠心が向上します。
そして最後に、公正なポリシーの維持も重要です。
家賃の値上げや物件のルールに関して透明性を保ち、テナントに対して公平に対応することで、信頼関係を築くことができます。
ここも管理会社に委ねる部分ではありますが、ポリシーの変更を事前に通知し、テナントの意見を尊重する姿勢を示すことで、長期的な関係を築くことができます。
。。。
かくして、テナントの入れ替えによる経済的な影響を最小限に抑えるためには、テナントリテンションに焦点を当てた総合的な戦略が最も大切と言えます。
最初から質の高いテナントを選び、賃貸契約が結ばれた後でもそのテナントとの信頼関係を築き、快適な居住環境を提供することで長期的な安定収入を確保することができるのです。
投資案件をメールマガジンで無料購読。
下記よりメールアドレスをご登録ください。