昨年以来、米ドルで資産運用を志す方々からのコンサルティング依頼が急増しています。
弊社ではアメリカ不動産コンサルティングに加え、州規制当局に登録されるRegistered Investment Advisor (RIA)としてアメリカ国内での資産運用全般のコンサルティングも提供しており、内容は不動産投資以外となりますが、初心者の方々からのご質問を総括する意図で株や債券に関するまとめ記事を1月7日から期間限定であげさせて頂きます。
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こんにちは。アメリカで不動産エージェント兼コンサルタントとして働く佐藤です。
昨日まではタイニーハウスのトレンドについてお伝えしました。
これらの地域は
- 経済的に家をもちたい
- 自然を楽しみたい
- ミニマリストとして暮らしたい
そんな望みをもつ人々の需要の矛先となり、トレンドが大きく膨らむ土地です。
そしてこれらの物件の前提は
「自分が暮らす」
ことに他なりませんが、経済的な側面を考えればこそ、お金を節約したいミニマリストのピッタリのトレンドなわけです。
そこで投資家の基本線は
「他人が暮らす」
物件に資金を投下することになりますが、タイニーハウスのように趣向を重視した地域への投資が「バケーションハウス」です。
バケーションレンタル事業は今がまさに好機であり、短期レンタルデータと分析を提供するウェブサイトAirDNAによると、旅行者はユニークで豪華なバケーションレンタルに過ごすお金を惜しまず、その需要は増加の一途をたどっています。
2019年から2023年にかけて設備の整った住宅の占有率は49.1%から55.9%に上昇し、短期レンタル市場全体では2023年に640億ドルにまで至っています。
長期レンタルのオーナーとしても驚きの数字ですが、バケーションレンタルはオフシーズンには中期レンタルとしても機能することが多く、その収益性を見逃すことはできません。
短期レンタルサイトに表示されない中期レンタルの需要も無視できない要素なのです。
また旅行業界ニュースサイトSkiftによると、東海岸沿いのビーチが今年の夏に大いに賑わうことが予測されています。
大西洋沿岸のビーチでは昨年比で7.7%増の163万泊が予約されているのです。
このことを踏まえ、夏のピークタイムに最大利益を得るべく50万ドル以下でバケーションレンタルを探している人々にとって、全米の主要な地域市場を見ていきたいと思います。
これらの地域は
- AirDNA
- 短期レンタルとホスピタリティサイトのAvantstay
- 不動産エージェントの意見
を基に、立地の魅力、潜在的なレンタル収益、物件管理費用、長期的な価値の増加、短期レンタル収益を考慮して選ばれた場所です。
まずは上位5位からいきましょう。
ジョージア州コロンバス
- 典型的な住宅価値: $161,000
- 占有率: 60%
- 平均宿泊料金: $178
- 平均収益: $29,000
チャタフーチー川沿いに位置し、ラフティングなどのアクティビティが楽しめるコロンバスは、投資とポートフォリオの拡大を考える上で注目に値します。
当地の短期需要は十分に見込まれ、得に活発な経済に背中を押される形で人の出入りは絶えない為、バケーションのみならずビジネス目的での滞在需要も十分に見込めると思います。
ニューヨーク州オネオンタ
- 典型的な住宅価値: $211,000
- 占有率: 60%
- 平均宿泊料金: $356
- 平均収益: $27,000
$211,000という価格と、$356という高い日次料金を考えると、オネオンタもなた非常に魅力的な市場です。
この魅力的な小都市は隠れ市場リストにもランクインしています。
ロバートV.リデル州立公園は、2,000エーカー以上のフィールドと森林を持つスサクアハナ川の谷に位置しており、特に夏のキャンプを含めたリゾートと需要がそのまま短期バケーションハウスの需要へとつながります。
アラスカ州フェアバンクス
- 典型的な住宅価値: $239,000
- 占有率: 65%
- 平均宿泊料金: $225
- 平均収益: $32,000
夏に訪れるのに最適なアラスカ州は、短期レンタルの収益が年間$32,000に達する、投資インパクトの大きい市場です。
フェアバンクスが人気のバケーションレンタルタウンになったことで、$239,000という典型的な住宅価格は上昇しています。
このあたりは日本で例えると、北海道の人気スポットにも似ているかもしれません。
オーバーツーリズムというほどではないにせよ、夏の暑い時期にこそアラスカ州は人気があり、当地に押し寄せる人々のバケーションハウス需要を取り込めるわけです。
ミシガン州フェンヴィル
- 典型的な住宅価値: $309,000
- 占有率: 56%
- 平均宿泊料金: $595
- 平均収益: $63,000
果樹園、ブドウ園、湖畔の魅力が広がるフェンヴィルは、年間$63,000の収益を期待できる、かなりキャッシュフローのボリューム感を見込める市場です。
$309,000という手頃な投資で1年目は個人住居として購入し、修理を行った後に移転することでFHAローンを利用し$10,000未満で物件を取得することも可能となります。
このあたりの小手先のテクニックは割愛しますが、年間$63,000というだけでも、その威力が伝わってくる市場ではないでしょうか。
ワシントン州アシュフォード
- 典型的な住宅価値: $323,000
- 占有率: 67%
- 平均宿泊料金: $242
- 平均収益: $44,000
手頃な価格と自然の美しさが特徴のアシュフォードは、$323,000の投資で年間平均$44,000の収益を期待できる市場です。
マウントレーニア国立公園が大きな魅力で、景観に合わせてゲストルームは5室以下、ゲストの総数は10人を超えないように規制されています。
そのあたりのバケーションハウスに対する規制は事前によく調べておく必要がありますが、反対にいえば当地ではバケーションハウスを必要としているわけで、バケーションハウスに対する規制がいつ変更されるか分からない都市部と比較すると安定しているとも言えるのです。
バケーションハウスで収益を挙げやすい地域市場について、明日に続けます。
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