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こんにちは。アメリカで不動産エージェント兼コンサルタントとして働く佐藤です。
最近は住宅ローン金利が低下しつつあるため、毎月の住宅支払いが減少しているにもかかわらず、多くの住宅購入希望者は購入を控えている状況になっています。
約9か月ぶりに仮契約の販売件数が大幅に減少したとのこと。
この現象の背景には依然として高水準の住宅価格や、政治的・経済的な不安定さへの懸念の現れです。
まずは
- Mortgage News Daily
- Freddie Mac
- Mortgage Bankers Association
- Redfin
- ShowingTime
- Google Trends
をデータ元とする指数から見ていきましょう。
住宅購入者の毎月の支払いがどのように変動しているかを見てみましょう。
住宅購入の需要と活動の指標
値(該当する場合) | 最近の変更 | 前年比変化 | データ元 | |
30年固定住宅ローンの1日平均金利 | 6.9% (7月24日) | 2月以来の最低水準近く。3週間前の7.14%から低下 | 6.9%から変更なし | Mortgage News Daily |
週平均30年固定住宅ローン金利 | 6.77% (7月18日までの週) | 1週間前の6.89%から減少 | 6.78%からほぼ変わらず | Freddie Mac |
住宅ローン購入申請数(季節調整済み) | 前週比4%減少(7月19日までの週) | 15%減 | Mortgage Bankers Association | |
レッドフィン住宅購入者需要指数(季節調整済み) | 1か月前(7月21日までの週)と基本的に変化なし | 16%減 | Redfin | |
ツアー活動 | 年初から19%増加(7月22日現在) | 昨年の同時期は2023年の初めから15%増加していた。 | ShowingTime | |
Googleで「売り出し中の家」を検索する | 前月比12%増(7月22日時点) | 15%減 | Google Trends |
7月21日までの4週間で典型的なアメリカの住宅購入者の毎月の住宅支払いは2,671ドルとなり、これは4か月ぶりの最低水準です。
この金額は4月末に記録した最高値から166ドル減少しています。
住宅ローン金利が下がっているため、このような減少が見られるのです。
今の週平均の住宅ローン金利は6.77%で、3月以来の最低水準となっています。
これはインフレが鎮静化していることが要因です。
住宅市場における在庫状況についてはどうでしょうか。
新規リスティング、つまり市場に新たに出てくる住宅の数は前年比で6.1%増加しています。
さらに多くのリスティングが市場に残っているため、住宅購入者は交渉の余地を持つことができる状況です。
けれどもこうした状況にもかかわらず、多くの住宅購入者は慎重な姿勢を崩していない様子です。
住宅購入者が慎重な理由の一つとして、仮契約の販売件数が前年比で5.7%減少していることが挙げられます。
これは約9か月ぶりの大幅な減少です。
また住宅ローン購入申請も前年比で15%減少しており、週ごとに見ても4%減少しています。
このことは住宅購入者が現在の市場状況に対して慎重であることを示しているのです。
多くの買い手が様子を見ている最大の理由は、住宅ローン金利が若干下がっているにもかかわらず、住宅販売価格が依然として高止まりしていることです。
7月初めに記録した最高値に近い価格水準が続いているため、購入を躊躇する人が多いのです。
住宅の価格が高いままではたとえ月々の支払いが減少しても、総額としての負担は大きいままとなります。
さらに政治的および経済的不安定さも住宅購入者の心理に影響を与えていることも否めません。
多くの住宅購入者が次の大統領選挙後まで待っているのです。
選挙結果が経済や住宅市場に与える影響を懸念し、購入を控えていることになります。
さらに米国市民以外の買い手も政治的な不確実性を懸念しており、次に誰が大統領に就任するかを見定めるまで米国の不動産への投資を控えるという姿勢を見せています。
これらの要因が重なり、多くの潜在的な買い手が市場に参加するのを躊躇しているのです。
かくして、住宅ローン金利が下がり月々の住宅支払いが減少しているにもかかわらず、住宅購入者が慎重な姿勢を崩さない理由は住宅価格が依然として高止まりしていることや、政治的・経済的な不安定さへの懸念にあります。
市場には選択肢が増えているものの、仮契約の販売件数や住宅ローン購入申請の減少は住宅購入者の慎重な姿勢を如実に示しています。
今後の市場動向を注視しながら、住宅購入のタイミングを見極めていきましょう。
明日に続けます。
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