エージェントは雇わない

こんにちは。アメリカで不動産エージェント兼コンサルタントとして働く佐藤です。

昨日は不動産エージェントを雇うべき理由についてお伝えしました。

ポジショントークではなく、率直に、アメリカ不動産売買は難易度は決して低くはないです。

何度も繰り返し手続きを経験しているなら話は別ですが、とりわけ自分の住居物件を購入する人々にとって、売買取引はほとんど手慣れていないはず。

そうすると、多額の取引に対する責任を考えると、熟練のプロに委ねた方がよいと思うのです。

とはいえ、エージェントの雇用は法律上の義務ではない以上、エージェントを雇わない選択肢も考えられます。

エージェントは必要ないとする彼らの意見では…。

今日は、そんな視点から不動産取引について考えてみましょう。

不動産エージェントを雇わない理由

では、なぜエージェントが不要だと考える人が増えているのでしょうか。

具体的に見ていきましょう。

まず、情報へのアクセスが格段に向上しました。

昔は物件情報を得るのも一苦労でしたが、今はどうでしょう。

スマートフォン一つで、膨大な物件情報が手に入ります。

「この地域のこの間取りで、相場はこのくらい」

そんな情報も、数クリックで分かってしまうんです。

エージェントの「情報の専門家」としての価値が、薄れてきていることは間違いありません。

そして、オンラインツールの充実も挙げられます。

価格査定ツール、ローン計算機、契約書作成支援…。

かつてはエージェントに頼っていた作業の多くが、自動化されています。

「この家、いくらくらいで売れるかな？」

そんな疑問も、AIが瞬時に答えてくれる時代です。

人間のエージェントよりも、正確かもしれません。

そして、直接取引の増加も見逃せません。

売主と買主が直接やり取りする

「FSBO（フォーセール・バイ・オーナー）」

が増えています。

手数料削減の観点から、人気が高まっているわけでｓ。

「なぜ余計な人を間に入れる必要があるの？」

そんな声は確かにあります。

理にかなっている面もありますよね。

さらに不動産テックの台頭も大きな要因です。

VR内見、オンライン重要事項説明、電子契約…。

これらのテクノロジーが、エージェントの役割を代替しつつあります。

「家に居ながら、色んな物件を見て回れる」

便利な世の中になりました。

ここで、よくある疑問は

「でも、交渉はエージェントじゃないとダメでしょ？」

というもの。

でも、考えてみると、誰があなたの希望を一番よく知っているのでしょうか。

それは、他でもない自分自身です。

「この条件だけは譲れない」

「ここは少し妥協してもいい」

そんな判断は誰よりも自分が適任。

もちろん、交渉に不安はあるでしょう。

でも、今はそれをサポートするツールやサービスがたくさんあります。

交渉術のオンライン講座、AIによる交渉シミュレーション…。

少し勉強すれば、十分にこなせるスキルかもしれません。

「法的な問題は？」

という声も聞こえてきそうですが、確かに、不動産取引には複雑な法律が絡みます。

でも、今は専門家に直接相談できるサービスがたくさんあります。

弁護士や税理士とのオンライン相談。

必要な時だけ、必要な分野の専門家に聞けばいい環境も整っています。

フルタイムのエージェントを雇うよりも、コスト効率が良いかもしれません。

「でも、エージェントの経験や勘は大切じゃないか？」

そう考える方もいるでしょうし、確かに、昔はそうでした。

けれども今はデータの時代です。

過去の取引データ、地域の将来予測、市場動向…。

これらのビッグデータを分析すれば、個人の経験や勘以上の洞察が得られます。

「この地域は5年後、こんな風に変わりそうだ」

そんな未来予測も、AIが教えてくれる時代です。

ここで、エージェントを使わないことのメリットをまとめてみましょう。

修繕内容1. コスト削減修繕内容
手数料がかからないので、大きな金額を節約できます。

修繕内容2. 自由度の向上修繕内容
自分のペースで、好きな時に物件を探せます。

修繕内容3. 透明性の確保修繕内容
中間者を介さないので、情報の歪みが少なくなります。

修繕内容4. スキルアップ修繕内容
自分で勉強することで、将来に役立つ知識が身につきます。

修繕内容5. 満足度の向上修繕内容
自己決定による達成感が得られます。

これらのメリットは、決して小さくありません。

特に、修繕内容コスト面修繕内容は大きいでしょう。

エージェントの手数料は、物件価格の3〜6%が相場です。

ミリオン物件なら、3万ドルから6万ドル。

これが浮くことになります。

家具を買ったり、リノベーションに使ったり…。

有効活用の方法はたくさんありそうです。

また、修繕内容自由度修繕内容も見逃せません。

「この物件、もう少し詳しく見たいな」

エージェント経由だと、このスケジュール調整が必要です。

でも、自分で動けば、今すぐにでも行動できます。

「取引が怖い」

そう感じる方も多いでしょう。

でも、それは本当でしょうか。

確かに、初めは不安かもしれません。

でも、一つ一つ丁寧に進めていけば、やれないことはないかも。

むしろ、自分で進めることで得られるものの方が大きいかもしれません。

例えば、修繕内容情報収集能力修繕内容が身につきます。

どこにアクセスすれば、必要な情報が手に入るのか。

時間と労力を必要とするのは事実ですが、その力は不動産取引以外でも役立つはずです。

そして修繕内容分析力修繕内容も磨かれます。

複数の物件を比較検討する中で、客観的に状況を見る目が育ちます。

これも、人生の様々な場面で活きてくるスキルです。

そして何より、修繕内容自己決定力修繕内容が鍛えられます。

大きな買い物を自分の判断で成し遂げる。

その経験が、あなたの自信になるはずです。

「でも、失敗が怖い…」

そんな不安の声が聞こえてきそうです。

確かに、不動産取引は人生最大の買い物かもしれません。

失敗は許されない、そう思うのも無理はありません。

でも、考えてみてください。

エージェントを使えば、本当に失敗しないのでしょうか？

「聞いていた条件と違う」

「隠れた欠陥があった」

そんな話も、よく耳にしませんでしょうか。

結局のところ、最終判断するのは自分自身。

それならば、最初から自分の目で確かめた方が確実という考え方もあります。

もちろん、全てを自分でやるのは大変かもしれません。

でも、部分的に専門家の力を借りるのは賢明ともいえそうです。

例えば、建物診断は専門家に依頼する。

契約書のチェックは弁護士に見てもらう。

必要な部分だけ、ピンポイントでサポートを受ければいい。

そうすれば、総合的なコストも抑えられます。

。。。

いかがでしょうか。

「エージェントは不要」

と考える人々の視点でお伝えしてみました。

私(佐藤)自身はやはり、無理をして自分で進めるのはリスクが高いのではないかとは思います。

けれども自分の学びを踏まえて調整したい、というのであれば、エージェントを雇わない選択肢もあるのかもしれません。