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こんにちは。アメリカで不動産エージェント兼コンサルタントとして働く佐藤です。
不動産取引を進める中で、よく耳にするのが「エスクロー」と「タイトル会社」です。
この二つ、どちらも重要な役割を果たしますが、役割の違いがよくわからない方も多いのではないでしょうか。
そこで今回は、エスクローとタイトル会社の違い、そしてその二つがどのように連携して不動産取引をサポートしているのかについて詳しくみていきましょう。
エスクロー会社の機能
エスクローとは、不動産取引が安全に進むように、第三者機関が買主と売主の間に立ってお金や書類を預かり管理する仕組みです。
例えば、買主が代金を支払う前に売主がきちんと契約通りに物件を引き渡すか心配ですね。
また、売主もお金をもらう前に物件を渡すのはリスクがあると感じるはず。
こうした心配を解消するのがエスクロー会社の役割です。
エスクロー会社は買主から支払われる代金や、売主から提供される物件に関する書類を一時的に預かり、取引の条件が全て満たされるまでそれらを管理します。
取引の条件が全て整うと、エスクロー会社は代金を売主に、書類を買主に移転し、取引を完了させます。
「タイトル会社とはどう違うのかといえば、タイトル会社はエスクロー会社とは異なる役割を担っています。
タイトル会社は、主に所有権に関する問題を解決する役割を持っているのです。
所有権が誰にあるのか、そしてその所有権が正しく移転されるかを確認します。
さらにタイトル会社は所有権に関するトラブルが将来的に発生した場合に備えて、タイトル保険を提供します。
タイトル保険とは、不動産取引後に発生するかもしれない所有権に関する問題(例えば過去の抵当権や税金未払い、所有権の重複など)に対して買主や金融機関を保護するための保険です。
つまり、エスクロー会社が「お金や書類を預かり、取引の成立をサポートする」のに対し、タイトル会社は「所有権の確認と、保険の提供によって取引の安全性を保証する」という役割を果たしています。
二つの会社が両方必要なのかといえば、どちらも必要です。
不動産取引は非常に複雑で、莫大な金額が関わることが多いものです。
エスクローがなければ、取引が成立するまでの間にお金や書類がどうなるのか不安がつきません。
一方、タイトル会社がいなければ、所有権に関する問題が後々発覚し、取引完了後にトラブルになるリスクが高まります。
だからこそ、この二つの会社がそれぞれ異なる役割を果たしながら不動産取引全体をサポートしているのです。
エスクロー会社が登場するタイミングは、契約がまとまった後です。
買主と売主が契約書にサインをしたら、まずエスクローがスタートします。
買主は頭金や契約金をエスクロー会社に預け、売主は物件の権利書や関連書類をエスクロー会社に提出します。
この間、エスクロー会社はお金がちゃんと受け取られたか、必要な書類が揃っているかなどを確認しながら取引の進行を管理してくれることになります。
そして取引が完了したら、お金は売主に渡され、書類は買主に移転されます。
エスクロー会社は買主や売主がそれぞれのリスクを回避し、安心して取引が進められるように、仲介者としての役割を果たします。
タイトル会社の機能
そこで、少し前にも触れたとおり、タイトル会社の役割は主に所有権に関する調査です。
買主が物件を購入する際、その物件が本当に売主の所有物であるか、また過去に所有権に問題がなかったかを確認することが必要です。
例えば、前の持ち主が抵当権を持っていたり、未払いの税金があったりする場合、所有権が正しく移転されないことがあります。
こうした問題を防ぐためにタイトル会社が所有権の調査を行い、問題がないことを確認します。
さらにタイトル保険を提供することで、将来的に所有権に関するトラブルが発生した際のリスクを軽減します。
要するにこの二つの会社はそれぞれの役割を果たしながら、取引全体が円滑に進むように連携しているわけです。
エスクロー会社は資金や書類の管理を担当し、タイトル会社は所有権の調査と保険の提供を担当します。
例えば、タイトル会社が所有権に問題がないことを確認した時点で、エスクロー会社は取引を進めることができるようになります。
エスクロー会社が取引の条件が整ったことを確認したら、資金や書類の最終的な移動を行い、取引が完了します。
こうしてお互いにサポートしながら、安全でスムーズな取引を実現しているのです。
そのため、不動産の取引を始める際はどちらの会社も信頼できる業者を選ぶことが重要です。
エスクロー会社は、お金や書類をしっかりと管理できる信頼性が必要です。
タイトル会社は、所有権に関するトラブルを未然に防ぐために調査能力や保険の充実度が重要です。
かくして、エスクロー会社とタイトル会社は、それぞれの専門的な役割を果たしながら、不動産取引の安全性を確保してくれる重要なパートナーといえます。
ちなみに、この辺りは主に州ごとの商習慣にもよりますが、アメリカ不動産取引においては
エスクロー機能とタイトル調査機能を併せ持つエスクロー会社のみの地域市場
エスクロー会社とタイトル会社が別々にある地域市場
等、違いがあることは留意しておきましょう。
。。。
エスクロー会社とタイトル会社の違いを理解することは、不動産取引をスムーズに進める上で非常に重要です。
それぞれの役割は異なるものの、目的は「取引の安全性を確保する」という点で共通しています。
たとえば、エスクロー会社が不正確な管理をしてしまうと、代金が正しく支払われない、書類が揃わないといった問題が発生する可能性があります。
そのため、エスクロー会社はどんなに小さな書類や金銭の流れであっても正確に管理することが求められます。
一方、タイトル会社は不動産の所有権に関する問題が発生した場合に備えた保険を提供するため、非常に細かい調査が必要です。
過去の所有権に問題があった場合や権利関係が複雑な場合は、タイトル会社が問題を見つけ出し、適切な手続きを取ることで将来のトラブルを未然に防ぎます。
また、商業用不動産や複数のオーナーが関与する物件では所有権や金銭の流れが複雑になるため、エスクロー会社とタイトル会社の専門知識が欠かせません。
こうした場合は両者が協力して正確に作業を進めることで、買主や売主が安心して取引を進められるようになります。
そのためエスクロー会社とタイトル会社を信頼できるパートナーとして選ぶことで、取引はより安心して進められるでしょう。
どちらの会社も専門性を活かし、取引をサポートしてくれる重要な存在なのです。
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