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こんにちは。アメリカで不動産エージェント兼コンサルタントとして働く佐藤です。
連邦準備制度(Fed)は2024年9月18日、4年ぶりに利下げを実施しました。
この利下げにより住宅ローンが手頃になりつつあり、多くの消費者や企業にとって借入コストの低下が期待されています。
本項では、今回の利下げが不動産市場にどのような影響を与え得るかについてポイントを押さえていきましょう。
- 住宅ローンの手頃感の向上
まず、Fedは0.5%の利下げを発表し、これにより政策金利は約4.8%に引き下げられました。
この利下げは、インフレ抑制から景気後退や大規模な失業を防ぐために方針が転換されたことを示しています。
住宅ローンの金利は、5月以降約1ポイント低下しており、今後もさらに利下げが見込まれることで引き続き低下する可能性が高く見積もられています。
特に住宅ローン金利の低下は、住宅購入者にとって大きな恩恵です。
9月12日時点で30年固定住宅ローンの平均金利は6.2%となっており、2023年10月の7.9%から大幅に低下しています。
- 購買力の向上
住宅ローン金利が低下すると、住宅購入者の購買力が向上する傾向があります。
同じ収入でより高価な家を購入できる、ということです。
例えば2023年10月には月々の住宅ローン支払いが約2,440ドルであったのに対し、2024年5月には約2,100ドルに減少しています。
支払いが減少するということは、購入者はより多くの物件を検討する余地が生まれ、住宅購入が現実的な選択肢となるわけです。
また同じ月額支出で購入できる家の価格が増加しているため、購入者はより大きな家やより良い立地の家を手に入れることができることが出来るようになります。
このような傾向は、特にカリフォルニアのような市場では購買力の増加が顕著です。
- 住宅供給の増加
低金利の影響は、購入者だけでなく住宅所有者にも及んでいます。
これまで低金利の既存ローンで「ロックイン(低い金利を手放したくないが故に動けない)」されていた住宅所有者が、市場に戻る可能性が少しづつ高まることが予想されます。
これにより住宅の供給が増えることが期待されており、住宅市場全体に良い影響を与えるのではないでしょうか。
とりわけ高い住宅価格と供給不足に苦しんでいた市場にとって、住宅供給の増加は非常に歓迎すべき材料です。
供給が増えることで購入者はより多くの選択肢を持つことができ、価格競争が和らぐ可能性があると思います。
- 住宅価格の安定化
住宅市場においては、需要と供給のバランスが重要です。
利下げによる住宅購入者の増加と住宅供給の増加が相まって、価格の急激な上昇を抑える役割を果たすことが期待されます。
多くの経済学者は、今後の住宅価格は比較的安定した動きを見せると予測しているようです。
その場合、購入者は急激な価格上昇を心配せずに安定した市場環境の中で購入を検討することができることになります。
- 企業への影響と商業不動産市場
今回のFedの利下げは住宅ローンだけでなく、企業が借り入れる際のコストにも影響を与えます。
企業が新しいオフィスや店舗を購入・借り入れる際にかかるコストが下がることで、商業不動産市場にも活気が戻ることが期待されています。
これにより、商業不動産市場全体が活発化し、不動産業界全体にポジティブな影響を与えることが予想されます。
- 経済全体への波及効果
そして何より、住宅市場における金利の低下は経済全体にも良い影響を及ぼします。
低金利によって消費者の支出が増加し、経済活動が活発化します。
また住宅購入に伴う借入コストが下がることで、消費者は住宅以外の分野にもお金を回す余裕ができ、経済全体にポジティブな影響を与える可能性があります。
Fedの利下げは不動産市場だけでなく、広範囲な経済活動にも波及効果をもたらすわけです。
- 金利の低下に伴うリスク
同時に、金利の低下にはリスクも伴います。
例えば金利が下がることで不動産市場が過熱し、にわかバブルちっくな現象が起こる可能性もゼロではないわけです。
過去にも、金利の低下が住宅価格の急騰を引き起こし、最終的にはバブル崩壊につながったケースが見られました。
そのため低金利の状況下では、市場全体の動向を慎重に見極めることがキモです。
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かくして、今回4年ぶりの連邦準備制度(Fed)による利下げは、アメリカの不動産市場にも大きな影響を与えることになります。
住宅ローン金利の低下により住宅購入者の購買力が向上し、住宅供給の増加も期待されるものです。
けれども専門家が指摘するように、これ以上の大幅な金利低下は期待できないため、今後の金利動向には引き続き注意が必要そうです。
また金利の低下が不動産市場だけでなく、経済全体にも良い影響をもたらす一方でリスクも存在するため、慎重な判断がより求められることになります。
特に住宅購入を検討している方は金利の動向だけでなく、自身の経済状況や市場全体の動きも考慮して計画を立てることが大切かと思います。
今回のFedの利下げは一見メリットが多いように見えますが、リスクも背中合わせであり、より慎重に市場を観察する必要がありそうです。
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