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こんにちは。アメリカで不動産エージェント兼コンサルタントとして働く佐藤です。
今日はアメリカ不動産市場について、ポジティブな話です。
2024年の第2四半期(4月〜6月)にかけて、住宅を所有している人々のエクイティ(いわゆる「持ち家の価値の純資産額」)が引き続き増加しました。
全体で見ると、住宅ローンを抱える住宅のエクイティが過去1年間で1.3兆ドルも増えているとのこと。
ただし、その成長速度は前の四半期に比べて少し鈍化しています。
とはいえ、全体的にはプラスの方向で動いている状況です。
具体的には、2024年の第2四半期終了時点でアメリカ国内で住宅ローンを抱える住宅のエクイティ合計は17.6兆ドルに達しました。
エクイティの増加率は前年同時期と比べて8%の伸びを見せています。
ただし、エクイティの増加額は少し減少です。
2024年6月までの1年間で、1件あたり平均で25,000ドルのエクイティが増えましたが、これは2024年3月までの1年間で増えた28,000ドルと比べると若干少なくなっています。
そこで各州のエクイティ増加額を比較したところ、最も大きな増加を見せた州はメイン州で、1年間で58,000ドルも増えています。
次に続くのがカリフォルニア州(55,000ドル)とニュージャージー州(53,000ドル)です。
これらの州では住宅価格が上昇し、それがエクイティの増加に寄与しています。
特に北東部の州ではエクイティの増加が顕著で、安定した成長を見せています。
これらの州では住宅の資産価値が増加し、それが家計の安定にもつながっていると言えます。
一方で、すべての州でエクイティが増加しているわけではなく、テキサス州、オクラホマ州、ノースダコタ州では、エクイティが減少しているようです。
数字でいえばテキサス州では2,600ドルの減少、オクラホマ州では7,700ドルの減少、ノースダコタ州では8,400ドルの減少が見られました。
これらの州では住宅価格が他の地域と比べて低迷しているため、エクイティの減少が起こっています。
そこで、エクイティの増加が個々の住宅所有者にとってどのような意味を持つのかについて考えてみましょう。
専門家の指摘によると、
「住宅価格の上昇により、現在の住宅所有者は平均して約315,000ドルのエクイティを持つに至った」
とのこと。
この315,000ドルという数字は、コロナ禍が始まった2020年初頭の平均額と比べると、実に約129,000ドルも増えていることになります。
つまりパンデミックの影響で多くの人が経済的な困難に直面したにもかかわらず、住宅価格が上昇し、それがエクイティの増加につながっているのです。
このエクイティの蓄積は、家計における「バッファー」、つまり余裕資産として機能しています。
特に最近では住宅保険や税金の上昇が問題となっており、これに対処するために一部の住宅所有者はエクイティを利用してコストを補っています。
かくして、住宅ローンの支払いが困難な状況になっても、エクイティを利用することで住宅ローンの延滞を防ぐことができるのです。
また、住宅ローンの延滞率も歴史的に低い水準を保っています。
これもエクイティの蓄積が支えとなっていることが理由です。
このようにエクイティの増加は住宅所有者にとって大きな安心材料となっていることがわかります。
そしてここで、ネガティブ・エクイティの話も一つ。
ネガティブ・エクイティとは、住宅ローンの残高が住宅の市場価値を上回る状態のことを指します。
俗に「アンダーウォーター」とも言われるこの状態は、経済的には非常に不安定な状態です。
けれども第2四半期のデータでは、このネガティブ・エクイティを抱える住宅の数が減少しています。
2024年第2四半期において、ネガティブ・エクイティを抱える住宅の数は前の四半期と比べて4.2%減少し、約100万件となりました。
この100万件という数字は、全米の住宅ローン物件のうち、1.7%を占めています。
年間ベースで見ると、ネガティブ・エクイティの減少率は15%に達しており、110万件もの住宅がネガティブ・エクイティの状態から脱したわけです。
要するに住宅市場全体が改善している中で、エクイティが増加し、ネガティブ・エクイティの問題が徐々に解消されつつあることが分かります。
実に、不動産の世界ではエクイティの増加は単なる「数字の増加」ではなく、実際の生活にも大きな影響を与えます。
エクイティを使って家の改修やリフォームを行ったり、あるいは借金の返済に充てたりすることができるからです。
また、将来的に家を売却する際にも、高いエクイティを持っていることで、より多くの利益を得ることが可能です。
このようにエクイティの増加は個々の住宅所有者にとって非常に重要な要素となっており、経済的な安定に寄与しています。
かくして、アメリカ不動産市場全体がプラスの方向に進んでいることがわかり、今後もエクイティの増加は住宅所有者にとって大きな安心材料となるのではないでしょうか。
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