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こんにちは。アメリカで不動産エージェント兼コンサルタントとして働く佐藤です。
アメリカ不動産用語についてお伝えしています。
今日は「Contingency(コンティンジェンシー:条件付き)」についてです。
不動産取引において物件購入のプロセスは多くのステップを経て進んでいきますが、その過程で重要なのが「Contingency(コンティンジェンシー:条件付き)」です。
この概念は、買主や売主が特定の条件が満たされた場合にのみ契約を進めることができるという約束を意味です。
不動産契約ではリスクを最小限に抑えるために、しばしば条件付きの条項が含まれることがあります。
今回はこの「Contingency」の仕組み、メリットやリスク、具体的な例を交えながら、詳しくみていきましょう。
Contingency(コンティンジェンシー:条件付き)とは
「Contingency(コンティンジェンシー:条件付き)」とは、不動産取引において、買主または売主が特定の条件が満たされた場合にのみ契約を進めることを許可する条項です。
この条件が満たされない場合、買主や売主は契約から撤退する権利を持ちます。
例えば、物件のインスペクション(建物検査)が合格した場合にのみ、購入が完了するという条件を付けることが一般的です。
このような条件は取引をスムーズに進めつつ、リスクを軽減するために非常に重要な役割を果たします。
Contingencyの種類
不動産取引におけるContingencyにはさまざまな種類が存在します。
代表的なものをみていきましょう。
- インスペクション・コンティンジェンシー(Inspection Contingency)
最も一般的なContingencyのひとつが「インスペクション・コンティンジェンシー」です。
買主は物件の状態を確認するために、プロのインスペクターを雇い、建物全体を調査します。
もしこのインスペクションで問題が発見された場合、買主は修繕を求めたり、購入価格を再交渉することができます。
あるいは、契約を破棄して全額返金を求めることも可能です。
具体例として、買主が住宅を購入しようとしている場面を考えてみましょう。
インスペクションで屋根に重大な損傷があることが判明した場合、買主はその修繕を売主に依頼し、それが約束通りに対応されなければ契約を破棄することができます。
- 融資条件(Financing Contingency)
「融資条件」は、買主が住宅ローンを取得できるかどうかに取引を依存させるものです。
これは買主が融資を受けるために、銀行や金融機関からローンの承認を受けることができなかった場合に取引を中止できるという条項です。
例えば買主が希望するローンが承認されなかった場合、融資条件に基づいて契約を解除することができ、保証金も返還されます。
- 売却条件(Sale Contingency)
「売却条件」は、買主が自身の現在の物件を売却しない限り、新しい物件の購入が成立しないという条項です。
つまり買主が自分の家を売却できた場合にのみ新しい物件の購入が完了するというものです。
これは特に、不動産チェーンのように複数の取引が関連している場合に使われます。
- 評価条件(Appraisal Contingency)
「評価条件」は、物件の価値が買主が支払う価格に対して妥当であることを保証する条項です。
買主の金融機関が行う評価で物件の市場価値が販売価格よりも低いと判断された場合、買主は取引から撤退するか、価格の再交渉を行うことができます。
- 権利調査条件(Title Contingency)
「権利調査条件」は、物件の権利関係に問題がないことを条件に契約を進める条項です。
買主が物件の所有権に対して何らかの問題や不一致(例えば、担保権や未解決の権利侵害など)が見つかった場合、この条件を基に契約を破棄することが可能となります。
Contingencyのメリット
条件付き契約には多くのメリットがあります。
特に買主にとってはリスクを減らし、購入の安全性を確保するための強力なツールとなります。
- リスクの軽減
最大のメリットは、買主が契約に潜むリスクを軽減できることです。
例えば融資が承認されなかったり、インスペクションで重大な問題が見つかった場合に契約から撤退することで経済的な損失を回避できます。
これは特に、高額な取引で重要な要素です。
- 交渉の柔軟性
Contingencyは、契約の交渉を柔軟に進めるためにも役立ちます。
インスペクションや評価の結果次第で、価格の再交渉や修繕の要求が可能です。
これにより、買主はより良い条件で取引を進めることができます。
- 安全性の確保
条件付き契約は取引が適切に進行し、全ての必要な要件が満たされたことを確認するための安全装置として機能します。
例えば、権利調査によって物件に法的な問題がないことを確認することで買主は将来的なトラブルを回避できます。
Contingency(コンティンジェンシー)について、明日に続けます。
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