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こんにちは。アメリカで不動産エージェント兼コンサルタントとして働く佐藤です。
最近のアメリカの住宅販売動向について、更新しておきたいと思います。
本項では住宅販売が増加している背景や特定の地域での動きに注目しながら、特にフロリダ沿岸部での状況についても詳しく見ていきましょう。
住宅販売の上昇傾向
ここ最近で、アメリカ全体の住宅販売が増加しています。
特に、先月10月6日までの4週間では住宅販売が前年同期比で2%増加し、これは過去3年間で最大の上昇率となりました。
また、購入プロセスの早い段階でも需要が増加していることが見られます。
Redfinの「Homebuyer Demand Index」によると、住宅ツアーやその他の購入サービスへの関心が5月以来の高水準に達しており、住宅ローンの購入申請も前月比で8%増加しているとのこと。
このような動きは新規リスティング(市場に新しく出た物件)も同様で、前年比5.7%の増加を示しています。
これは昨年から続くトレンドの延長であり、供給面でも改善が見られることを意味するものです。
こうした住宅販売の改善の背景には、金利の低下が大きな要因となっています。
アメリカ連邦準備制度(Fed)が金利を引き下げた後、多くの買い手が再び市場に戻ってきました。
この結果、典型的な住宅購入者の住宅支払い額は2,526ドルにまで低下し、これは1月以来の最低水準となっています。
昨年の金利が7.5%に急騰した影響で販売が鈍化したことを考えると、今年の改善は顕著です。
金利の変動とその影響
けれども、住宅販売の勢いが今後も続くかどうかは、金利の動向次第です。
先月上旬の予想外に強い雇用統計の発表後、金利は再び上昇しました。
金曜日から月曜日にかけて、住宅ローンの平均金利は6.26%から6.62%に上昇。
これにより一部の買い手は購入を見送るかもしれませんが、全員がそうするわけではありません。
というのも金利は依然として昨年よりも低く、今年初めよりも低い水準にあるからです。
さらに、Fedは引き続き金利を下げる見通しです。
このような金利の動きに対して、専門家たちは
- 買い手は金利を注意深く見守っているものの、今のところ金利の上昇は買い手の動きを鈍らせていない
- 木曜日にリスティングした物件は週末に多くの反響を受け、10件のオファーを得るような傾向
- 気に入った物件があれば市場の動きを待たずにオファーを出すように勧める
- 金利はここ最近の上下が続くものの、今後どうなるかはわからない
- 少し高い金利でロックインするかもしれないが、待つことでさらに金利が上がるリスクもある
- 逆に大幅に下がる可能性もあり、そうなれば競争が激化する
といった点で共通しています。
金利の変動は短期的には市場に大きな影響を与えるものの、金利が少し上がったからといって買い手が完全に市場から離れるわけではないのです。
むしろ多くの買い手は自分に合ったタイミングで購入を決めており、市場の動向に振り回されないようにしています。
フロリダ沿岸部の住宅市場の停滞
全米の大都市圏で住宅販売が増加している中、フロリダ沿岸部では異なる動きが見られます。
特に、ウェストパームビーチやタンパ、マイアミでは、住宅販売が大幅に減少しており、その背景には自然災害や保険料の高騰が影響している様子です。
例えば、ウェストパームビーチでは住宅販売が前年同期比で17.6%も減少しており、これは全米50大都市圏の中で最も大きな減少率です。
タンパでも15.5%、マイアミでは14.8%の減少が報告されています。
この減少の一因は、先日のハリケーン「ヘレン」の影響です。
ハリケーンは沿岸地域に甚大な被害をもたらし、多くの住民が避難を余儀なくされました。
さらに保険料や住宅所有者協会(HOA)費用が上昇しており、これも市場に影響を与えています。
フロリダの沿岸部では、保険料が急激に上昇しています。
これは気候変動による自然災害の増加が原因で、保険会社はリスクが高まる地域での保険料を引き上げています。
特にハリケーンや洪水のリスクが高い地域では保険料が大幅に上昇しており、多くの住宅所有者がその負担を感じているものです。
HOA費用も同様に上昇しており、これらの費用の増加が購入者にとっての障害となっています。
市場全体の動向と今後の見通し
全体としてアメリカの住宅市場は回復基調にありますが、地域によっては異なる動きが見られます。
金利が下がることで多くの買い手が市場に戻り、住宅販売が増加しています。
けれどもフロリダのような特定の地域では、自然災害や保険料の問題が影響を与え、販売が減少しているのが現状です。
今後の見通しとしては、Fedが金利をさらに引き下げることで住宅市場は引き続き好調を維持する可能性が高いと思われます。
特に、初めて住宅を購入する人々にとっては、金利の低下が大きなチャンスとなるのではないでしょうか。
けれども、フロリダのような自然災害が頻発する地域では引き続き課題が残るかもしれません。
また、今後は金利の動向だけでなく、各地域の市場特性をしっかりと理解することが大切になります。
地域ごとの特性や需要、供給状況を把握し、適切なタイミングでの購入や投資を行うことが求められるわけです。
不動産市場は常に変動しているため、市場の変化に柔軟に対応できるよう最新の情報を取得し続けることが重要です。
とどのつまりはアメリカの住宅市場は全体的には好調を維持しているものの、地域によって異なる動きが見られることが分かります。
引き続き、市場を注視していきましょう。
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