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こんにちは。アメリカで不動産エージェント兼コンサルタントとして働く佐藤です。
今日は、アメリカの住宅市場における消費者信頼感の変化について見ていきましょう。
不動産投資についても、このあたりの心理変化を読み解いておくことは大切です。
最近の報告によると、消費者の住宅市場に対する信頼感が9月に向上しました。
Fannie Maeの「Home Purchase Sentiment Index (HPSI)」によれば、この指数は2年ぶりの高水準である73.9を記録したとのこと。
これは、住宅市場の変動に対する消費者の心理が少しずつ改善している兆しを示しており、特に住宅ローンの金利に対する楽観的な見方が増えている点が注目されています。
住宅購入に対する意識の変化
まず9月における消費者の住宅購入に対する態度についてですが、調査結果によると
「今は家を買うのに良い時期だ」
と感じている人の割合が8月から2ポイント増加し、全体の19%が
「購入するのに適している」
と考えています。
逆に、
「今は購入に適していない」
と答えた人の割合は、83%から81%に若干減少しています。
これは住宅購入に対する消費者心理が徐々に改善していることを示しており、特に住宅ローンの金利が低下する期待が高まっていることが、この変化に寄与していると考えられます。
その一方で
「売却するのに適した時期だ」
と答えた人の割合は65%で、数字としては8月と同じでしたが「売却には適していない」と感じる人の割合が35%と1ポイント増加しました。
つまり、売却に対する消費者心理はまだ不安定な状態が続いているわけです。
住宅ローン金利に対する楽観的な見方
今回の調査で特に注目すべきは、住宅ローン金利に対する消費者の期待が大きく変化している点です。
「今後12カ月間で金利が下がる」
と期待している人の割合は39%から42%に増加し、これは調査開始以来の最高値となりました。
また
「金利が上がる」
と予想している人は26%から27%に微増したものの、
「金利が変わらない」
と考える人は35%から31%に減少しました。
これにより、今後12カ月間で金利が下がると予想する人のネットシェアは2ポイント増加し、再び調査開始以来の最高値となりました。
多くの消費者がまだ『今は家を買うのに悪い時期と感じている
住宅ローン金利が下がるという期待が、住宅市場全体の感情を押し上げている
高い金利よりもむしろ高騰した住宅価格が購入のハードルとなっている
というポイントが見えてくるのです。
住宅販売に対する今後の見通し
HPSIが30カ月ぶりの高水準に達したとはいえ、この楽観的な金利予想がまだ実際の住宅販売に大きな影響を与えているわけではありません。
実際、Fannie Maeの最新の住宅市場予測によれば、既存住宅の販売数は1995年以来の最低水準に達する可能性があるとされています。
これは、消費者が金利の低下を期待しつつも、過去4年間で急騰した住宅価格に引き続き圧迫されていることを現わしているわけです。
消費者の住宅価格に対する期待も変化しています。
今後12カ月間で住宅価格が上がると予想している人の割合は、37%から39%に増加し、住宅価格が下がると予想している人は25%から23%に減少しました。
「価格は変わらない」
と考えている人は37%で、前月と変わらず。
この結果、今後12カ月間で住宅価格が上昇すると予想している人のネットシェアは月間で3ポイント増加して16%となりました。
初めての住宅購入者に対する影響
ここで興味深いのは、賃貸者における住宅市場の感情が改善している点です。
これは、初めての住宅購入者が市場に戻ってくる兆しとして期待される動きです。
過去3カ月間で「今が購入に適している」と感じている賃貸者の割合は13%から20%に増加し、住宅ローン金利が下がると期待している賃貸者の割合も16%から30%に増加しています。
これはまだ比較的低い数字ですが、住宅購入を検討している賃貸者が金利の低下に伴い市場に戻ってくる可能性が高まっていることを示しています。
この手の人々は依然として住宅価格の高騰に不安を抱えているものの、金利の低下が購入の決断を後押ししているのかもしれません。
住宅価格と金利のバランス
これらの調査結果を総合すると、消費者の住宅市場に対する信頼感は徐々に改善しているものの、住宅販売が大幅に回復するには、いくつかの課題が残っていることがわかります。
特に住宅価格の高騰が消費者にとってまだまだ大きなハードルとなっています。
それにより金利が低下しても住宅価格が引き続き高水準にあるため、購入を躊躇する人が多いのです。
けれども住宅ローン金利が引き続き低下し、消費者の期待が高まれば、今後の住宅販売にプラスの影響を与える可能性があります。
特に、初めての住宅購入者が市場に戻ってくることで、全体の販売が増加することが期待されるのです。
。。。
かくして、今後の住宅市場においては、金利の動向と住宅価格のバランスが鍵を握るのではないでしょうか。
消費者の期待がどこまで現実の住宅販売に反映されるかが、今後数カ月の注目ポイントとなりそうです。
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