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こんにちは。アメリカで不動産エージェント兼コンサルタントとして働く佐藤です。
最近の不動産市場についてお伝えしています。
今日は、2024年10月初旬に発表された住宅ローン金利の上昇と、それが住宅市場に与える影響について深堀していきましょう。
住宅ローン金利の変動は不動産市場に大きな影響を与えますが、最近の金利上昇が特に注目されています。
金利が上昇すると、住宅購入者や住宅所有者にとってどのような影響があるのか、より具体的に見ていきたいと思います。
住宅ローン金利の上昇と市場への影響
2024年10月の初め、30年固定金利の住宅ローン金利が急上昇し、8月以来の最高値に達しました。
特に30年固定金利の住宅ローンの平均金利は6.36%に達し、前週の6.14%から急上昇です。
この上昇は9月の雇用統計が予想を上回ったことを受けたもので、経済指標が強いことが金利の上昇に直結しています。
「9月の強い経済データにより、金利が上昇した」
ことは明らかであり、このような経済指標が強いと連邦準備制度(Fed)が利下げを控える可能性が高まり、金利が高止まりすることが予想されます。
住宅ローン申請の減少
そして金利の上昇は、住宅ローンの申請件数にすぐに反映されました。
2024年10月の第一週には、住宅ローン全体の申請件数が前週比で5.1%減少しています。
これは、住宅購入者や住宅所有者が金利の上昇に敏感に反応した結果です。
特に、住宅ローンの借り換え申請は9%も減少しました。
けれども、前年同期比では159%も増加していることから依然として借り換え需要は強いと言えます。
これは昨年同時期の金利が現在よりも高かったことが影響しており、現在の金利水準でも借り換えを希望する住宅所有者が多いことが分かります。
一方で、住宅購入を目的とした住宅ローンの申請は前週比で0.1%とほぼ横ばいでした。
前年同期比では8%の増加を見せているものの、金利上昇が市場の勢いにブレーキをかけているようです。
特に価格の上昇と供給不足が住宅購入を抑制する要因となっています。
金利上昇と購入需要
住宅ローン金利が上昇しても、住宅購入を完全に諦める買い手ばかりではありません。
特に現在の金利は昨年よりも低い水準にあり、今が購入の好機と考える人も少なくありません。
「金利の変動を気にしすぎず、気に入った家を見つけたらすぐにオファーを出すべきだ」
との声もあり、市場のタイミングを計ろうとすると金利がさらに上昇するリスクがあるため、早めの行動が求められます。
実際、10月の第一週に住宅をリスティングした物件には多くの見学者が集まり、週末には10件のオファーが入ったパターンも報告されています。
金利が上昇しているにもかかわらず、需要は根強いことが分かります。
この背景には、買い手が将来的に金利がさらに上昇するリスクを避けるために、早めに購入を決断していることが考えられます。
フロリダ沿岸地域の住宅市場の減速
同時に金利の上昇が全米の住宅市場に影響を与える中、特にフロリダ州沿岸地域では市場が一段と冷え込んでいます。
West Palm Beachでは前年同期比で17.6%減少し、50の主要都市圏の中で最も大きな減少幅を記録しました。
続いてTampaが15.5%減少し、Miamiも14.8%減少です。
この点は以前もお伝えしたとおりで、フロリダ州では特に本年、繰り返されるハリケーン被害が相当に不動産市場に影響を与えていることが分かります。
気候変動による災害リスクが高まり、保険料やHOA(Homeowners Association)の費用が急増していることが買い手にとっての負担となっているのです。
加えて沿岸地域では気候災害のリスクが高いため、投資家や住宅購入者が慎重になっているという背景もあります。
金利の動向と市場への影響
金利は、雇用統計などの経済指標に敏感に反応するため、今後も変動する可能性があります。
10月の第一週の時点で30年固定金利の住宅ローン金利は6.62%に達しましたが、今後さらに上昇するのか、それとも下落するのかは新たな経済データ次第です。
「急激な金利上昇は一旦収まったものの、今後のデータ次第では金利が再び上昇する可能性もある」
という見解もあり、特に経済が予想以上に好調なデータを示した場合、連邦準備制度が追加の利下げを控えることも考えられます。
そうすると、現在の市場環境において、住宅購入を検討している方は、金利の動向を注視することが重要です。
けれども、金利が下がるのを待つのはリスクを伴います。
金利が下がれば住宅購入者が市場に殺到し、競争が激化する可能性が高まるからです。
逆に、金利が上昇している今の時期は、競争が少なく、希望する物件を手に入れやすい状況にあるとも言えます。
また、現在の金利水準でも購入を決断するメリットは多くあります。
まず購入を早めることで、将来的な金利下落に対応してリファイナンスが可能です。
さらに早期に住宅を購入することで、資産形成が早く始まり、長期的に見ると大きな利益を得ることができます。
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かくして、住宅ローン金利の上昇が市場に与える影響は複雑ですが、金利が上昇しているからといって購入を諦める必要はありません。
市場の状況は変動しやすく、金利が下がった場合には競争が激化するリスクがあります。
そのため現在の金利水準であっても、自分に合った物件を見つけて早めに行動することが大切だと思います。
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