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こんにちは。アメリカで不動産エージェント兼コンサルタントとして活動している佐藤です。
長々と金利に関連する項を上げてきましたが、ひとまず今日で最後です。
締めくくりとして、2024年の住宅市場における変動を受けて、住宅購入を検討している方に向けた重要なポイントについてみていきましょう。
特に、金利の上昇や住宅価格の変動が住宅ローンの毎月の返済額にどのような影響を与えるかを考察し、さらに長期的な節約についても触れてみたいと思います。
ここ数ヶ月、住宅価格の下落と金利の上昇が同時に起こっています。
8月には全米での住宅の中央値が$429,990でしたが、9月には$425,000まで下がりました。
けれども、同時に30年固定金利の住宅ローン金利は6.12%から6.32%に上昇しています。
このような変動があると、毎月の支払額はどのように変わるのでしょうか。
具体的な数字を使って見ていきましょう。
月々の住宅ローン返済額:20%の頭金でのシミュレーション
まずは、一般的なケースである20%の頭金を支払う場合を見てみます。
たとえば、$425,000の物件を購入し、6.32%の金利でローンを組むと、月々の支払いは約$2,109になります(税金や保険は含まず)。
これは、金利が6.12%だった先週の時点では$2,065の支払いだったことからわずかに増加しています。
つまり、金利がわずかに上昇しただけで月々の支払いが$44増える結果になるのです。
「たった$44?」
と思われるかもしれませんが、住宅ローンは長期間にわたって支払いが続くため、この小さな金額の違いも長期的には大きな差を生むことがあります。
この場合、1年間で$528、30年間では$15,840の差になるわけです。
7.79%の高金利時代との比較:過去と今の違い
とはいえ、現在の6.32%の金利でも2023年10月のピーク時には7.79%に達していたことを考えると、今の買い手ははるかに有利な状況にあります。
当時に同じ$425,000の住宅を購入した場合、月々の支払いは$2,445でした。
これに比べると今の金利で購入すれば毎月$336も節約でき、年間では$4,032の節約となります。
長期的に見れば、30年で$121,055もの差が生じるのです。
このように金利がわずかでも上昇すると月々の返済額だけでなく、長期的な総支払額にも大きな影響を与えることがわかります。
FHAローンと低頭金のケース
次に、頭金が少ない場合のケースを見ていきましょう。
FHAローンなどでは、3.5%の頭金で住宅を購入することが可能です。
この場合は$425,000の住宅を6.32%の金利で購入すると、月々の支払額は$2,544となります。先週の6.12%の金利では$2,491だったので、こちらも$53の差が生じます。
FHAローンの場合30年間の総支払額を計算すると、現在の6.32%の金利で$915,808が必要です。
これに対し昨年のピーク時の7.79%で購入した場合、$1,061,831の総支払額になります。
つまり、現在の金利で購入すれば長期的に見て$146,023もの節約が可能ということになるということです。
長期的な視点での住宅購入の重要性
では今すぐ住宅を購入するべきか、それとも金利がさらに下がるのを待つべきでしょうか?
この質問には簡単な答えはありませんが、重要なのは「金利だけで判断しない」ということです。
たしかに金利が下がれば月々の支払額も減少し、魅力的に見えるかもしれません。
けれども市場の変動は予測が難しく、金利が下がるのを待つうちに、住宅価格が再び上昇してしまうリスクもあります。
過去には金利が下がった直後に多くの買い手が市場に流入し、競争が激化したことで物件の価格が一気に上昇したケースもあります。
逆に現在の金利であっても、競争が少ない市場では売り手側が柔軟に交渉に応じる可能性も高く、少しでも有利な条件で購入できるチャンスがあるかもしれません。
さらに金利が下がった後にリファイナンスを行えば、後から支払額を減らすことも可能です。
将来を見据えた住宅購入のメリット
もう一つの重要な点は、住宅購入は単なる「住む場所を確保する」というだけではなく、資産を形成する手段でもあるということです。
早めに住宅を購入することで家賃のように支払いが増える心配がなく、資産価値が上がればその分利益を得ることも可能です。
特に今のような金利が比較的低い時期に購入すれば、将来の売却時に大きな利益を得るチャンスが高まるのではないでしょうか。
また家賃は毎年上昇することが多いですが、固定金利の住宅ローンを組めば月々の支払額は変わりません。
これにより将来の支出が予測可能となり、計画的な資産形成が可能になるのです。
。。。
かくして住宅市場は常に変動しており、金利の変動や住宅価格の上下動に惑わされることなく、自分にとって最も適したタイミングで住宅を購入することが大切になります。
金利が下がることを期待して待つのも一つの手ですが、競争が激化する前に購入することで得られるメリットも大きいものなのです。
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