こんにちは。アメリカで不動産エージェント兼コンサルタントとして働く佐藤です。
2024年後半に賃貸市場におけるデータが発表されています。
物件が高騰してきた昨今ですが、
「家賃を支払うのなら、家を購入して資産にした方がいい」
「家賃は掛け捨て保険のようにお金が戻らないが、モーゲージ購入なら元金分は資産になる」
これは今でも変わらぬ事実である一方、支払額が高くなりつつあるのが現状です。
いわゆる
「自宅を購入するよりも、家賃の方が支払額は低い」
という傾向がかなり色濃くでており、数字では購入がよいと分かっていたとしても、賃貸せざるを得ない市況が出ているのです。
そこで本項では、賃貸が購入よりも有利になるトップ20のシングルファミリー市場についてみていきましょう。
賃貸と購入、それぞれの費用差を把握し、自分に合った住まいの選択の糧にして頂ければ幸いです。
それでなくとも現在は30年固定の住宅ローン金利は約7%と高水準を維持しています。
これに加え、住宅価格の高騰と供給不足が影響し、購入と賃貸の費用差が拡大しています。
シングルファミリー住宅の購入費用は、賃貸より平均で月額1,091ドル高いとされているのです。
この背景を踏まえ、具体的な市場状況を見ていきましょう。
トップ20の市場を一気に見ていきます。
上から順に、賃貸の方が購入よりも安い都市です。
トップ20市場とそれぞれの特徴
オースティン(テキサス州)
購入プレミアム:89%
賃貸の方が月々1,900ドル安い
賃料中央値:2,000ドル
オースティンは高い需要により住宅価格が急騰しています。
テクノロジー企業の進出も要因で、購入費用が特に割高です。
デンバー(コロラド州)
購入プレミアム:47%
賃貸の方が月々1,298ドル安い
賃料中央値:1,850ドル
美しい自然環境と高い生活品質が魅力のデンバーでは、賃貸需要が堅調です。
ラスベガス(ネバダ州)
購入プレミアム:67%
賃貸の方が月々1,287ドル安い
賃料中央値:2,000ドル
ラスベガスはリゾート地としての需要が強く、賃貸物件の選択肢も豊富。
リバーサイド-サンバーナーディーノ(カリフォルニア州)
購入プレミアム:46%
賃貸の方が月々1,207ドル安い
賃料中央値:2,050ドル
ロサンゼルス郊外のこのエリアは、住宅価格が急激に上昇しています。
フェニックス(アリゾナ州)
購入プレミアム:59%
賃貸の方が月々1,176ドル安い
賃料中央値:1,700ドル
急速な人口増加とともに住宅市場が活発ですが、購入コストは依然高めです。
ダラス(テキサス州)
購入プレミアム:41%
賃貸の方が月々1,028ドル安い
賃料中央値:1,800ドル
経済成長が続くダラスでは、賃貸市場も活況を呈しています。
ナッシュビル(テネシー州)
購入プレミアム:46%
賃貸の方が月々990ドル安い
賃料中央値:2,400ドル
音楽と文化の街として知られるナッシュビルでは、賃貸物件の需要が高まっています。
マイアミ(フロリダ州)
購入プレミアム:28%
賃貸の方が月々915ドル安い
賃料中央値:3,000ドル
観光地としての魅力があるマイアミは、高級賃貸物件が多い点も特徴です。
ローリー-ダーラム(ノースカロライナ州)
購入プレミアム:42%
賃貸の方が月々847ドル安い
賃料中央値:1,600ドル
教育機関が集積するこのエリアは、若い世代の移住先として人気です。
オーランド(フロリダ州)
購入プレミアム:38%
賃貸の方が月々847ドル安い
賃料中央値:2,100ドル
テーマパーク需要が高いオーランドでは、賃貸市場も活気があります。
サンアントニオ(テキサス州)
購入プレミアム:46%
賃貸の方が月々821ドル安い
賃料中央値:1,650ドル
軍事施設や医療機関が多く、賃貸需要が安定しています。
シャーロット(ノースカロライナ州)
購入プレミアム:43%
賃貸の方が月々812ドル安い
賃料中央値:1,750ドル
金融都市として発展するシャーロットでは、賃貸物件の需要が増加しています。
ヒューストン(テキサス州)
購入プレミアム:37%
賃貸の方が月々756ドル安い
賃料中央値:1,650ドル
石油産業が支えるヒューストンは、比較的安価な賃貸市場が特徴です。
ジャクソンビル(フロリダ州)
購入プレミアム:36%
賃貸の方が月々665ドル安い
賃料中央値:1,680ドル
港湾都市として発展するジャクソンビルでは、賃貸物件が手頃です。
タンパ(フロリダ州)
購入プレミアム:26%
賃貸の方が月々563ドル安い
賃料中央値:2,170ドル
観光地としての魅力があるタンパでは、高級賃貸が増加しています。
アトランタ(ジョージア州)
購入プレミアム:26%
賃貸の方が月々547ドル安い
賃料中央値:1,880ドル
大都市圏として発展するアトランタは、賃貸需要が堅調です。
シカゴ(イリノイ州)
購入プレミアム:18%
賃貸の方が月々421ドル安い
賃料中央値:2,150ドル
シカゴは安定した市場で、賃貸と購入の差は小さめです。
コロンバス(オハイオ州)
購入プレミアム:23%
賃貸の方が月々407ドル安い
賃料中央値:1,650ドル
教育機関が多いコロンバスは、学生向け賃貸市場が特徴です。
インディアナポリス(インディアナ州)
購入プレミアム:2%
賃貸の方が月々35ドル安い
賃料中央値:1,620ドル
購入と賃貸の費用差が小さいインディアナポリスは、コスト面で魅力的です。
シンシナティ(オハイオ州)
購入プレミアム:0%
賃貸の方が月々4ドル安い
賃料中央値:1,380ドル
購入と賃貸の費用がほぼ同じため、賃貸を選ぶメリットが薄い市場です。
。。。
駆け足で一気に20の市場を見ましたが、購入に比べて賃貸が最も割安なのはオースティン(テキサス州)のようです。
自宅を所有するか否かはその市場が成長基調にあるか否かも検討に含めるべきですが、少なくとも一時的な暮らしになることが分かっているのであれば、上記のような都市では賃貸物件の方がお得なのかもしれません。
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