こんにちは。アメリカで不動産エージェント兼コンサルタントとして働く佐藤です。
特別企画として、アメリカ投資全般についてお伝えしています。
今日は、よく耳にするETF(Exchange-Traded Fund:上場投資信託)についてみていきましょう。
ETFとは何か、なぜこのように呼ばれるのか、そしてその特徴や仕組みについて、分かりやすくお伝えしていきます。
ETFとは「取引所で取引される投資信託」のことです。
ETFという名前には、その仕組みが詰まっています。
• Exchange(取引所):ETFは株式のように取引所で売買されます。
• Traded(取引される):証券会社を通じてリアルタイムで取引可能なのです。
• Fund(投資信託):投資家から集めた資金を運用する仕組みを持っています。
です。
例えば、S&P 500など特定の指数に連動する形で運用されるETFが一般的です。
また株式だけでなく、不動産やコモディティ、債券などさまざまな資産クラスにも対応しています。
「ETFはどんな法的分類があるのか」
となると、ETFは1940年の投資会社法に基づいて
• ユニット・インベストメント・トラスト(UIT ETF)
• オープンエンド・マネジメント会社(open-end ETF)
として登録されます。
もちろんこれらの区別は一般の投資家が深く知る必要はなく、重要なのはETFがどのように運用されるかです。
そこで、ETFの運用は大きく2つに分かれます。
- パッシブ運用:インデックス型のETFがこれに該当。
- アクティブ運用:近年増加している、指数に連動せずに個別資産を選ぶタイプ。
初心者にとっては、前者のインデックス型ETFが分かりやすいと思います。
ETFの大きな特徴は、取引所で株式のようにリアルタイムで取引されることです。
これにより、価格変動を利用して利益を得ることが可能となります。
例えば、ミューチュアルファンドとは異なり
• 証拠金取引
• 空売り
も可能です。
さらに運用コストが低い点も魅力で、ETFは特定の指数に連動するだけで運用が完結するために手数料が抑えられる傾向があります。
また、税制上の利点もある場合が多いです。
ただし
「初心者が少額で定期的に投資をする場合、ETFは向いていないのでは?」
とは一面その通りです。
ETFは売買ごとにブローカー手数料が発生するため、ドル・コスト平均法のような定期的な少額投資には不向きとされています。
ただし最近では一部のプラットフォームで手数料無料のETFも登場していますので、このあたりは限定せずに探すに値する商品です。
ちなみにETFの価格と基準価額(NAV)について触れておきたいと思いますが、通常、ETFの市場価格はNAVに近い値を保ちます。
需要と供給の影響でプレミアム(基準より高い価格となった際の準との差額)やディスカウント ( 基準より低い価格となった際の準との差額 ) が発生することがあります。
とはいえ、これらの乖離は通常小規模で翌日の取引開始時には縮小する傾向があるものです。
かくして、ETFはミューチュアルファンドや閉鎖型投資信託の良いところを組み合わせた商品ともいます。
初心者にも理解しやすい、柔軟でコストパフォーマンスの高い投資手段の部類には入ると思います。
明日に続けます。
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