こんにちは。アメリカで不動産エージェント兼コンサルタントとして働く佐藤です。
昨日ハウスハッキングについてお伝えしましたが、今日はそれを地でいく、ある若者が実践した「家賃ゼロ生活」の体験談をご紹介します。
登場するのは、現在26歳のB氏(仮名)。
彼は24歳のときに初めて家を購入し、その後、自分が住む部屋以外を貸し出すことで家賃を実質ゼロにしました。
どのようにしてこの戦略を実現したのでしょうか?
それは、彼にとって最初から不動産投資は身近なものだったことにあります。
B氏の父親は長年不動産投資を行い、引退後は不動産エージェントとして活動するほどの人物でした。
その影響もありB氏は幼い頃から不動産に触れる機会が多く、高校生のころにはオープンハウスの手伝いをすることもありました。
とはいえ、すぐに家を買おうと考えていたわけではありません。
大学を卒業し、普通に賃貸でルームシェアをしていたB氏。
けれども、あるとき同居人たちが賃貸更新しないことを決めたのが転機となります。
「家賃を払うくらいなら、家を買いたい」
もともと不動産投資に興味はあったものの、具体的なアクションは起こしていなかったB氏。
そんな中で職場の同僚が次々と不動産を購入している話を聞き、
「自分もやるべきだ」
と決心しました。
けれども大きな問題がひとつ。
「お金がなかった」
そこで彼はより収入の高い仕事に転職し、貯金を開始。
並行して、市場調査も行いました。
「数字がすべて」—購入条件の決め方
B氏が重視したのは、感情ではなく数字です。
何部屋貸せるか?
1部屋あたりの家賃相場はいくらか?
住宅ローンと管理費をカバーできるか?
この条件を満たす物件を探しました。
さらに、彼にはいくつかの個人的な希望も。
自分でリフォームできる「手直しが必要な物件」
- ガレージ付き
- 庭付き
- 冬に暖を取るための暖炉
といった条件で実際に見学したのは5軒です。
その中の3件に申し込んだものの、すべてキャッシュバイヤーに負けました。
そこで次回は「30,000ドル上乗せして即決する」と決めて、4件目の物件に挑戦。
結果、購入に成功しました。
親へのプレゼンが成功の鍵
かくして無事に購入した彼ですが、頭金の一部を親から借りる必要があったため、B氏は「投資案件」としてプレゼンを実施していました。
住宅ローンの支払い:1,700ドル/月
メインベッドルーム:850ドル
バックベッドルーム:750ドル
サイドベッドルーム(2部屋):各700ドル
自分がメインベッドルームに住んだ場合、
→ 賃貸収入合計 2,150ドル/月
ローン支払いを差し引いても450ドルのプラス。
この試算を説明し、親から支援を受けることができていたのです。
リフォーム費用は「前払い家賃」で捻出
さらに、この家には小さなADU(離れ)がついていました。
問題は、電気系統が古く修理が必要だったこと。
ちょうどそのタイミングで、友人から
「結婚前の短期間だけ住める家を探している」
と相談を受けました。
そこでB氏は
「前払いで家賃を払ってくれたら、その資金でADUをリフォームする」
と提案。
結果、
- 新しい屋根
- 新しい床
- 新しい窓
- キッチンのリニューアル
を完了。
友人が引っ越してくる朝に、ちょうど完成しました。
。。。
このB氏の体験談から学べることは、次の3つです。
家賃を払うより、資産を持つ意識を持つこと
毎月の支出を「消費」ではなく「投資」として考え、将来的なリターンを見据えることが重要です。
リスクを取ってでも行動すること
完璧な物件を探し続けるよりも、「今買える物件」を見極め、少しずつ資産を増やしていくことが成功への鍵となります。
創意工夫で収益を最大化すること
リフォーム費用を前払い家賃でまかなうなど、柔軟な発想が収益性を高めるポイントになります。
B氏の事例は、資産形成を目指す人にとって多くのヒントを与えてくれます。
自分なりの戦略を考え、一歩踏み出していきましょう。
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