こんにちは。アメリカで不動産エージェント兼コンサルタントとして働く佐藤です。
時折クライアントの皆様を新築物件に案内することがあります。
新築はなんといっても
全てが新しく
綺麗で
気持ちがよい
はずです。
けれども実は、新築でも購入時には物件調査が推奨されるものです。
そこで今日は、新築住宅を購入する際の注意点についてみていきましょう。
実は、新築住宅でも見えない欠陥が潜んでいることがあります。
そのため、新築住宅でもホームインスペクション(住宅検査)は推奨です。
例えば最近、テキサス州で発見されたケースが話題になっています。
新築でも欠陥 - テキサスの驚くべき事例
テキサス州ダラス・フォートワースエリアで活動するホームインスペクターがTikTokで驚くべき事例を公開しました。
検査対象は、約$535,000の新築住宅。
新築で高級な物件には問題がないはずですが、実際には次のような欠陥が見つかりました。
- ガス漏れ
- 壁の歪み
- 火災リスクの高い乾燥機排気口
特に深刻だったのは、乾燥機の排気口に金属メッシュが付いていたことです。
なぜ乾燥機の排気口にメッシュが危険なのかといえば、乾燥機の排気口には、熱と湿気を屋外に排出する役割があります。
けれどもメッシュが付いていると、
- 排気がうまくできず、乾燥機が過熱
- 乾燥機の中で発生したホコリ(リント)が蓄積し、火災の原因になる
というリスクが発生するのです。
実際、住宅火災の主な原因の一つが乾燥機のリントの蓄積です。
そのため、国際住宅規格(IRC)では排気口にメッシュを取り付けることを禁止しています。
そうすると、
「メッシュがダメなら、どうやって小動物の侵入を防ぐの?」
というのが気になるポイントですが、 解決策として「バックドラフトダンパー」が有効です。
バックドラフトダンパーは
- 空気の流れで開閉する仕組み
- 乾燥機を使用するときは開くが、使わないときは閉じる
- 外部から虫や小動物が侵入しないように防ぐ
という機能があり、これなら安全に排気しつつ、不必要なリスクを回避できます。
また乾燥機の排気口を定期的に清掃することで、火災リスクを大幅に減らせます。
乾燥機の排気口を清掃する方法としては
- 乾燥機の電源を切る(安全のため)
- 専用のブラシで排気ダクトを掃除する
- 外部排気口もチェックする
- 1年に1回はプロによる点検を受ける
です。
また、乾燥機のリントフィルターは毎回の使用後に清掃しましょう。
乾燥機のリントフィルターを掃除しないと
- 衣類が乾くのに時間がかかる
- 電気代がかさむ
- 乾燥機に負荷がかかり、故障の原因に
- 最悪の場合、火災が発生する
というパターンが考えられます。
特に、最新の乾燥機には湿度センサーがついています。
けれどもリントが蓄積するとセンサーが正常に作動せず、 衣類が完全に乾く前に止まることがあるのです。
そのため、定期的にセンサー部分も清掃するのがおすすめです。
。。。
かくして、購入する物件が新築だからといって安全とは限りません。
今回の事例では、調査結果から
- 乾燥機の排気口にメッシュがある場合はすぐに撤去
- 小動物の侵入防止にはバックドラフトダンパーを使用
- 定期的に排気口とリントフィルターを清掃する
という対策を取ることができました。
「新築だから安心」という思い込みは危険です。
購入前にしっかりチェックし、リスクを回避しましょう。
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