こんにちは。アメリカで不動産エージェント兼コンサルタントとして働く佐藤です。
「コーヒーはもう外では飲まない」
そんな友人たちが佐藤の周りには増えています。
ネット記事をそのコメントを見ると
「アメリカでは物価も上昇しているけれども、その分給料も上がっているんでしょ」
そんな風に理解する方々の声をみることがありますが、とんでもありません。
実情は
「物価上昇に昇給が追い付いていない」
「むしろ給料が下がってきた」
そんな声の方が多いのです。
インフレは衣食住に大きく影響を及ぼしますが、不動産業界においてもその影響は然り。
住宅のリフォームにおいても各種費用の増加は、大きく財布を痛めつけているのです。
そこで今回はそんな厳しいインフレの中、住宅リフォームの費用を抑える方法についてお伝えしたいと思います。
リフォームには、家をより快適にし、エネルギー効率を向上させるメリットがあります。
さらに適切なリフォームを行えば、住宅の価値を高めることも可能。
けれども現在のインフレの影響により、リフォーム費用は年々上昇傾向にあることも事実です。
これに 加えて、トランプ元大統領が実施を検討している関税が建材の価格を押し上げる可能性すらあります。
この関税問題から、みていきましょう。
トランプ関税の影響
2025年2月1日、トランプ元大統領はカナダとメキシコからの輸入品に対する25%の関税、中国からの輸入品に対する10%の関税を発表しました。
ただしカナダとメキシコへの関税は3月4日まで一時的に保留されています。
特に注目すべきなのは、カナダが世界最大級のソフトウッド材の輸出国である点です。
アメリカは2023年にカナダから約2,810万立方メートルのソフトウッド材を輸入しました。
関税が適用されると建材の価格が上昇し、リフォーム費用の増加につながる可能性があります。
リフォーム費用の節約術
そうすると関税の影響が現れる前に、リフォームを計画的に進めることが重要です。
以下のポイントを押さえればコストを抑えつつ、理想のリフォームを実現できます。
1. DIYでできることを増やす
DIY(Do It Yourself)はリフォーム費用を大幅に削減する手段の一つです。
例えば、以下の作業は初心者でも比較的簡単に行えます。
- 室内の塗装
- 小規模なタイル貼り(キッチンのバックプレートなど)
- キャビネットの塗り直しや取っ手の交換
ただし電気工事や配管工事などの専門知識が必要な作業はプロに依頼するのが賢明です。
2. 小さな改善から始める
大掛かりな工事をしなくても、ちょっとしたリフォームで大きな変化をもたらせます。
特に、以下のような改善は費用を抑えつつ効果的です。
- 古いキャビネットを塗り替える
- 照明器具をアップグレードする
- 収納スペースを増やす
3. オフシーズンを狙う
リフォームは需要が少ない時期に行うと、費用を抑えやすくなります。
- 春・夏は繁忙期で費用が高くなる
- 秋・冬は業者のスケジュールに余裕があり、割引を受けやすい
特にキッチンやバスルームのリフォームを計画しているなら、秋冬の見積もりを取っておくとよいのではないでしょうか。
4. 配管の位置を変えない
バスルームのリフォームで最もコストがかかるのは配管の移動です。
トイレやシャワーの位置を変えずにリフォームを行うことで、数千ドル単位の節約が可能になります。
- 交換可能な部分:洗面台、照明、タイル
- 高額になりやすい部分:配管の移動
5. HELOC(住宅担保信用枠)や住宅ローンを活用する
リフォーム費用を抑えるために、HELOC(Home Equity Line of Credit)や住宅担保ローンを活用するのも一つの方法です。
ただし金利が上昇しているため、融資については慎重に検討する必要があります。
。。。
かくして、関税の影響でリフォーム費用が上昇する可能性がありますが、以下の方法を活用すればコストを抑えることができます。
- DIYできる作業を増やす
- 小さな改善から始める
- オフシーズンに工事を計画する
- 配管の位置を変えずにリフォームする
- HELOCや住宅担保ローンを活用する
住宅の価値を上げるリフォームは、長期的に見ても賢い投資です。
無駄なコストを削減しながら、今のうちにリフォームの計画を立ててみてはいかがでしょうか。
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