こんにちは。アメリカで不動産エージェント兼コンサルタントとして働く佐藤です。
今回は、最新の住宅ローン市場の動向を踏まえて、不動産投資家に役立つポイントを整理してみたいと思います。
2025年3月、住宅ローンの申請数が11.2%も増加し、市場に明るい兆しが広がっています。
特に注目すべきは、住宅ローン金利が6週連続で低下している点です。
具体的には、住宅ローン(30年固定・適合融資枠$806,500以下)の平均金利が、6.73%から6.67%へと低下しました。
これは昨年10月以来の低水準であり、不動産市場全体にポジティブな影響をもたらしています。
中でも、リファイナンス(借り換え)申請が非常に活発化。
実際に、前週比で16%増加し、前年同週比ではなんと90%増という急増ぶりです。
もちろん、この数字には昨年の水準が低かった影響も含まれていますが、それでも過去2年間に比較的高い金利でローンを組んだ人々にとっては今が借り換えの絶好のチャンスであることを意味しています。
一方で、住宅購入目的のローン申請も好調で、前週比7%増、前年同週比でも4%の伸びを示しています。
特に政府系ローン(FHAローンなど)の申請は11%も増加しており、FHAローン金利が6.34%まで下がったことが要因となっています。
また特筆すべきは、住宅購入時の平均ローン申請額が過去最高水準である$460,800に達したという点です。
これは1990年以来の最高値であり、購入者がより大きな金額で住宅取得に動いていることを示しています。
では、この状況を不動産投資家の視点でどう活用すべきでしょうか。
まず、金利の低下局面は、資金調達や既存ローンの借り換えを積極的に進める好機です。
例えば、過去2年の間に購入した投資物件について、現在の低金利で借り換えを行うことで、キャッシュフロー改善や利回り向上が期待できます。
また住宅購入のローン申請が増加し、平均ローン申請額も上昇していることから、市場には「購買意欲の高い層」が戻りつつあると言えます。
この動きを見越して、特に春の売買シーズンに向けて、ターゲットとなる物件の価格設定や販売戦略を練り直す必要があるのではないでしょうか。
ただし、それでも今後の金利動向には注意が必要です。
特に消費者物価指数(CPI)の発表など、経済指標の動きによって金利が再び上下する可能性があるため、慎重な市場観察が欠かせません。
不動産投資家としては、この機会を逃さないためにも市場の動きを細かくチェックしつつ、迅速に行動できる準備を整えておくべき。
住宅ローン市場は活気を取り戻しつつありますが、投資家として成功するためには短期的な動きを見極めつつ、戦略的な判断をすることが不可欠。
最新の情報を常に提供しながら、皆さんの投資活動をサポートしていきたいと思います。
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