こんにちは。アメリカで不動産エージェント兼コンサルタントとして働く佐藤です。
最近、多くの不動産投資家や住宅所有者が悩まされている問題があります。
それは住宅保険料の急激な上昇です。
現在アメリカの住宅保険料は平均で年間約2,000ドルを超えています。
背景には異常気象による自然災害の頻発化、資材費や建築コストの高騰、さらにはインフレの影響などです。
特に、カリフォルニアやフロリダなど災害リスクの高い地域では保険料が前年比で20%以上も上昇したというケースが相次いでいます。
こうした状況下で、いかに保険料を抑えるかが重要です。
そこで今日は、不動産投資家や住宅所有者が保険料を節約するための具体的な4つのステップをみていきましょう。
1. 複数の保険会社から見積もりを取る
保険会社によって、同じ条件でも見積もり金額が大きく異なります。
まずは複数の保険会社から相見積もりを取り、比較検討を徹底しましょう。
特に築年数や屋根の状態、地域リスクなど細かな条件によって差が出やすいため、地域特性をよく理解している地元の保険エージェントに相談すると効果的です。
少し手間がかかりますが、ほんのちょっとした努力で年間数百ドル以上の節約につながることも珍しくありません。
2. 自己負担額(Deductible)を引き上げる
自己負担額(Deductible)を引き上げることで、年間の保険料を大幅に下げることが可能です。
ただしこの方法は保険金請求時の自己負担額が増えるため、緊急時に対応できる資金を手元に確保しておく必要があります。
自己負担額を500ドルから1,000ドルに引き上げるだけで、保険料が年間で10〜20%も安くなるケースもあります。
自身の財務状況をよく確認し、無理のない範囲で設定するのがポイントです。
3. 他の保険商品とのバンドルを利用する
住宅保険と自動車保険など、複数の保険を同じ保険会社で契約する「バンドル割引」を利用しましょう。
多くの保険会社は複数商品をまとめることで10〜25%の割引を提供しています。
ただし年々割引率が変動するため、数年に一度は他社と比較して適切なタイミングで乗り換える柔軟性も必要です。
4. 家の設備をアップグレードする
住宅設備の改善も保険料を下げる重要な方法です。
特に、
- 古い配線の交換
- 屋根の改修
- 防火・防災設備の設置
- セキュリティシステムの導入
などが有効です。
こうしたアップグレードは初期費用がかかりますが、多くの場合、保険会社がリスク低減と評価し保険料の割引を適用します。
投資家としてはこうした改善を投資物件の価値向上としても捉え、資産価値アップと保険料節約の一石二鳥を狙うのが賢明です。
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とどのつまり、異常気象が常態化し住宅コストが上昇し続ける限り、保険料の値上げトレンドは簡単には収まらないように思います。
けれども上記のような対応を取ることで保険料を効率的に抑え、キャッシュフローを改善することが可能なのです。
不動産投資家や住宅所有者としては定期的に保険の見直しを習慣化し、変化する市場環境に柔軟に対応する準備が必要かと思います。
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