こんにちは。アメリカで不動産エージェント兼コンサルタントとして働く佐藤です。
昨今の物件価格上昇と高止まりする金利が続く中、アメリカではなかなか物件を購入しづらい状況が続いています。
けれども好機が訪れれば、すぐにでも動きたいもの。
そこでアメリカで家を買いたいと検討している方々をへ、実際に家を購入する際に必要な予算の詳細について、基本的な部分をお伝えしたいと思います。
アメリカの住宅市場ですが、2025年1月の家賃の中央値は全米の主要都市50地域で月額1,703ドルに上昇しています。
現在でも、初めて家を買う場合、全米50の主要都市のうち48都市で賃貸のほうが持ち家よりも経済的に負担が少ない状況です。
けれども家を購入することで得られる資産形成や税控除などのメリットは見逃せません。
そこで、賃貸から持ち家に移行する際に忘れがちな経費を詳しく見ていきましょう。
①住宅ローン保険(Mortgage Insurance)
住宅ローンを借り入れる際、頭金が20%未満の場合は、住宅ローン保険(Mortgage Insurance)の支払いが必要になります。
複数の金融機関に問い合わせて最適な保険商品を選ぶことで、コストを抑えることが可能です。
②モーゲージポイント(Mortgage Points)
住宅ローンの利率を下げるために、事前に支払う手数料が「モーゲージポイント」です。
ローンオフィサーとよく相談し、自分がその家に住む期間やローンを返済する期間と照らし合わせて、支払う価値があるかどうかを慎重に判断しましょう。
③固定資産税(Property Taxes)
地域や物件により異なりますが、固定資産税は毎年の支払いが必要であり、一定ではなく変動します。
購入前に不動産エージェントを通じて地域の固定資産税情報を確認し、年間の変動を事前に把握しておくことが重要です。
④住宅保険(Home Insurance)
年間の住宅保険料は、住宅購入価格の80%に対して約0.5%〜1%程度が一般的です。
けれども火災や洪水のリスクが高い地域では大幅に増える可能性もあります。
早めに複数の保険会社から見積もりを取って、保険料を正確に予算に組み込みましょう。
⑤HOA(管理組合)費用
アメリカでは多くの住宅に管理組合費(HOA Fee)がかかり、月額の中央値は約125ドル(2024年のデータ)です。
管理組合費は地域やコミュニティによって大きく異なるため、購入前に必ず確認しましょう。
⑥光熱費(Utilities)
前所有者の光熱費を基準に、年間の平均的な費用を調査して予算化しましょう。
ただし、自分のライフスタイルによって変動する可能性があるため、余裕を持った予算を組むことをおすすめします。
⑦メンテナンス費用
家の年齢や状態によって維持費用は大きく異なります。
住宅購入前のインスペクション(住宅診断)を通じて、予測される維持費を確認し、予算に組み込みましょう。
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ごく簡単に、物件購入にあたり押さえておきたいポイントについてまとめました。
持ち家には多くのメリットがあり、長期的には資産形成に役立ちます。
その一方で、初めて家を購入する場合には家賃と異なり多様な追加費用が発生するため、これらの費用を事前に正確に把握し、適切な予算を立てることが大切です。
将来の資産形成を考えるなら、持ち家の購入を真剣に検討する価値はあります。
賃貸と購入、それぞれに利点がありますのでライフスタイルや資金計画をよく考えて検討しましょう。
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