こんにちは。アメリカで不動産エージェント兼コンサルタントとして働く佐藤です。
今回は、アメリカで不動産投資を検討している方に興味深い話題をお届けします。
アメリカ中西部のネブラスカ州、ポウニーシティ(Pawnee City)で、なんと新築住宅を購入する際に最大50,000ドル(約700万円)の頭金支援を受けられるという、非常に魅力的なプログラムがスタートしました。
かつて1970年代には1,300人の人口を抱えていたポウニーシティですが、現在は約850人にまで減少し、町の活性化が大きな課題となっています。
そこで町が打ち出したのが「ビジョン2030」と呼ばれる再活性化プロジェクト。
このプロジェクトでは町の中心部にある市所有の土地を利用して、新築の一戸建て住宅25軒を建設します。
各住宅はモダンでオープンな間取り、地下室付き、2~3ベッドルーム、2台分のガレージを備えており、価格は約325,000ドル(約4,500万円)と、現在の市場では非常にお得な設定となっています。
ポウニーシティ経済開発委員会によると
「この街には素晴らしい学校や病院、そして小売店が揃っている。必要なのは人口が増えることだけだ。」
とのこと。
さらに注目すべきは、住宅購入者に対して提供される50,000ドルの頭金支援制度。
これはポウニーシティのコミュニティ財団が資金提供を行い、新たに建設される住宅を購入する人が対象となります。
この制度が発表された直後から反響は大きく、正式な広告を始める前からわずか2軒の新築住宅に対し約50件の申し込みが殺到するほどでした。
またポウニーシティは住宅だけでなく、街全体の「暮らしやすさ」にも力を入れています。
町内には新しく石灰岩の野外円形劇場が整備され、夏にはロックコンサート、高校のバンド演奏、映画の野外上映会などのイベントを開催。
さらにはピックルボールコート、スイミングプール、バスケットボールコートなど、コミュニティを活性化させるための施設も充実しています。
ポウニーシティが取り組むこの住宅支援プログラムは、他の地方都市にとっても大きなヒントとなるのかもしれません。
今のところポウニーシティの人口は

このように寂しい限りですが、果たしてこの人口がどのように変化していくのでしょうか。
25軒程度では大きく人口を上向かせるには至らないかもしれませんが、いずれにせよ地方都市に投資を検討する際は、ポウニーシティのような積極的な自治体支援やコミュニティ活性化への取り組みを見極めることが重要になります。
投資対象としての価値はもちろん、その土地に住む人々のライフスタイルにも注目して、不動産投資の新たな可能性を探っていきましょう。
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