こんにちは。アメリカで不動産エージェント兼コンサルタントとして働く佐藤です。
最新の住宅ローン市場について触れておきます。
住宅購入用のローン申請件数がここ最近、1%増加しました。
一見わずかな変化に見えますが、実はこれが過去2ヶ月間で最も高い水準となっています。
前年比では7%の増加となっており購入意欲は徐々に回復していることが分かると同時に、この小さな動きにも注意が必要です。
また、この背景には住宅ローン金利の微妙な変化があります。
平均的な30年固定住宅ローン金利は6.72%からわずかに下がって6.71%となりました。
住宅在庫がやや増加し、金利もゆっくりと下がったため、特にFHAローンを利用する購入者層からの申請が6%増えたとのこと。
つまり、手頃な物件を探していた層が徐々に市場に戻りつつあるということです。
そこで注意すべきは、リファイナンス(借り換え)の需要です。
先週のリファイナンス申請件数は5%減少し、ここ1ヶ月間で最も低い水準となっています。
それでも、前年比では63%も増えています。
これはもちろん昨年の同時期の住宅ローン金利が現在より高かったためですが、実際の取引量としては非常に少ないのが現状です。
実際、数年前に記録的低金利で住宅ローンを組んだ方々にとっては、今リファイナンスをするメリットはほとんどありません。
一方で、過去2年以内に比較的高い金利で住宅を購入した方には、今回のわずかな金利低下がチャンスとなっているわけです。
住宅ローン市場は現在、微妙なバランスの上に成り立っています。
金利のわずかな変動でもマーケットの動向に影響を与えるため、不動産投資家の私たちは引き続き市場の動きを注意深く見守る必要がありそうです。
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