こんにちは。アメリカで不動産エージェント兼コンサルタントとして働く佐藤です。
今日は少しユニークな視点から不動産投資家にとって興味深いトピックを取りあげてみたいと思います。
それは
「アメリカの確定申告で戻ってきた税金(Tax Refund)を活用して住宅購入を加速させる方法」
です。
アメリカでは今年の連邦税還付金(Tax Refund)の平均額が$3,330だと言われています。
このまとまった金額をどう活用するかで、住宅購入や投資の進み具合は大きく変わります。
この税金還付を単純に頭金に充てるだけでなく、個々の状況に応じて戦略的に使うことが成功の鍵となるわけです。
まず重要なのが、Mortgage Application(モーゲージ申し込み)を強化すること。
具体的な手順として、税金還付を受け取ったらまずPre-approval(事前承認)を申請してみましょう。
というのも、単に借金を返済してしまうと短期的にはCredit Scoreが下がることもあるからです。
むしろ貯蓄口座に入れて「計画的にお金を管理できる」という実績を示す方が、金融機関からの信頼を得られます。
ステップとしてはまず高利回りのSavings Accountを作り、“Home Deposit Fund”として明確に区別し、そこに税金還付を預け入れるという方法。
こうすることで金融機関からの評価を高め、より有利な条件で住宅ローンの承認を得られるようになります。
そしてにBuying Power(購入力)を最大化するためにも、還付金は重要です。
例えば税金還付を頭金に追加すると、より低い金利で住宅ローンを組むことが可能になる可能性があります。
さらに、ある程度貯蓄がある方はMortgage Rate Buydown(ローン金利引き下げ)やMortgage Pointsに還付金を充てることで、長期的な利益が見込めるものです。
Buydownとは簡単に説明すると、事前に一定の費用を払うことで住宅ローンの金利を下げ、毎月の返済額を減らす仕組みです。
実際に、これにより長期的に数万ドル単位の節約につながることも珍しくありません。
そして忘れてはならないのが、住宅購入準備(Prepare for Purchase)に伴う費用です。
住宅購入では契約締結後に、手付金(Earnest Money Deposit)、ホームインスペクション費用、鑑定費用(Appraisal)、登記費用など、さまざまなコストが発生します。
税金還付をこれら初期費用に充てれば取引がスムーズに進むばかりか、交渉においても余裕が生まれるわけです。
加えて予期せぬ費用に備え、一部を流動性のある貯蓄として手元に残すことが吉とでます。
例えば、物件の修繕、取引の遅延や売主との追加交渉など、現金が必要な場面は多々あるためです。
まとめると、税金還付の賢い活用法は
• まずPre-approvalを取り、ローン条件を向上させる
• Mortgage Rate Buydownなどを活用して長期的な節約を図る
• 初期費用や予備費用として現金を確保する
この3つがポイントです。
米国で暮らしながら住宅購入を検討される方々は還付金を効果的に活用し、不動産投資や住宅購入を加速させてみてはいかがでしょうか。
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