こんにちは。アメリカで不動産エージェント兼コンサルタントとして働く佐藤です。
カリフォルニア州で家の購入を考えている方にとって、物件価格の動向は常に気になるポイントです。
今回は2024年までの過去10年以上にわたるカリフォルニア州の住宅価格と販売動向をもとに、今後どのように購入計画を立てるべきかを考えていきます。
まずは、簡単に過去のデータを見てみましょう。

カリフォルニア州の住宅価格(Median Sales Price)は、2011年の$286,040から2024年には$865,440まで大きく上昇しました。
これは実に13年間で約3倍もの値上がりということになります。
特に2021年には前年比18.9%も上昇し、物件購入を急ぐ方々が増えたのも記憶に新しいところです。
けれども2022年から2023年にかけて価格の伸び率が鈍化し、2023年は-0.6%と久しぶりのマイナス成長になりました。
その後2024年には再び6.3%のプラス成長となっています。
このことから読み取れるのは、次の2つのポイントです。
- 住宅価格は長期的に見れば上昇傾向だが、短期的には調整局面も起きること。
- 調整局面の後でも再び価格が上昇する可能性が高いということ。
また販売数(Annual Sales Activity)については、2021年以降は大幅に減少傾向にあり、2022年は前年比22.8%減、2023年は24.8%減となっています。
この状況は、住宅価格の高騰やローン金利の影響で物件購入をためらう人が増えていることを示しています。
そうすると、現在の市況で住宅を購入する場合、どのように判断すればよいのでしょうか。
私が推奨するのは以下のポイントです。
- 短期的な価格変動に左右されず、5年以上の長期視点で物件購入を考えること
- 購入タイミングを図る際は、販売数が減少している時期が価格交渉を行うチャンスであること
実際に、2023年の住宅価格がやや下落したタイミングで購入した人は、2024年に再び価格が上昇したことで早速利益を得ています。
一方で短期的に売却や転居を検討している方は、今後数年の間に価格調整が再び起きる可能性を考慮して慎重になる必要があります。
とどのつまり、今カリフォルニア州での住宅購入を検討する方にとって最も大切なことは
「自分がどのくらいの期間その住宅に住むのか」
を明確にすることです。
長期的に居住を考えている方にとっては、現在の価格水準でも購入するメリットは十分にあると思います。
けれども短期的に購入を考える場合は、市場動向を注意深く観察する必要がありそうです。
興味のある方はぜひ一度ご自身の購入計画を見直し、市場動向を踏まえた最適なタイミングで動くように準備しておきましょう。
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