こんにちは。アメリカで不動産エージェント兼コンサルタントとして働く佐藤です。
今回は、アレルギー体質の方におすすめの「手頃な価格で住宅購入が可能なアメリカの都市」についてお伝えします。
アメリカで家を買うなら価格や立地だけでなく、アレルギー対策も重要です。
実は、アメリカでは地域によってアレルギー症状の出やすさがかなり違います。
アメリカ喘息・アレルギー財団(AAFA)の調査によると、花粉が多く舞う地域や、空気の質が悪い都市部では、アレルギー症状が重くなりやすいとのこと。
特に南東部は花粉の季節が長く、症状が出やすい地域とされています。
ところが、花粉症が少ない地域は、ニューヨークやサンディエゴなど住宅価格が高い都市が多く、手頃な家を見つけるのが難しいという現実。
そこで今回は、「アレルギー症状が少なく、かつ住宅価格が手頃な都市」をご紹介します。
まず最も手頃な価格で住宅購入が可能なのは、ミシガン州のデトロイトです。
デトロイトの住宅価格の中央値は約$102,000(約1,100万円)と非常にリーズナブル。
花粉の量も少なくアレルギー専門医も多いため、安心して暮らせます。
次に挙げられるのは、オハイオ州のアクロンとクリーブランド。
アクロンの住宅価格は$138,000(約1,500万円)、クリーブランドは$139,900(約1,520万円)で、どちらも花粉症リスクが低く、アレルギー薬の使用も平均以下という理想的な環境です。
同じくオハイオ州のデイトン($179,900、約1,960万円)や、ニューヨーク州のロチェスター($184,900、約2,010万円)も、価格と環境のバランスが良い都市としておすすめです。
少し予算を上げても良ければ、ミルウォーキー(ウィスコンシン州)$214,900や、ハートフォード(コネチカット州)$220,000、インディアナポリス(インディアナ州)$255,000も検討できます。
特にミルウォーキーは、アレルギー薬の使用頻度が平均より低いというメリットがあります。
これらの都市は、「アレルギー対策」と「住宅価格の手頃さ」の両面から見ると非常に魅力的です。
反対に、ニューヨーク(中央値$1,525,000)やボストン(中央値$1,099,000)のように、アレルギーには良くても住宅価格が非常に高い都市もあります。
その他の都市を含め、リストでみてみましょう。
順位 | 都市名(州) | 住宅価格中央値(ドル) | AAFAアレルギー都市ランク | 花粉量スコア | アレルギー薬使用量 | 専門医の充実度 |
---|---|---|---|---|---|---|
1 | デトロイト(MI) | $102,000 | 86 | 平均より良好 | 平均 | 平均より良好 |
2 | アクロン(OH) | $138,000 | 98 | 平均より良好 | 平均より良好 | 平均 |
3 | クリーブランド(OH) | $139,900 | 96 | 平均より良好 | 平均より良好 | 平均より良好 |
4 | デイトン(OH) | $179,900 | 83 | 平均より良好 | 平均 | 平均 |
5 | ロチェスター(NY) | $184,900 | 85 | 平均より良好 | 平均 | 平均より良好 |
6 | ミルウォーキー(WI) | $214,900 | 87 | 平均より良好 | 平均より良好 | 平均 |
7 | ハートフォード(CT) | $220,000 | 76 | 平均より良好 | 平均 | 平均 |
8 | インディアナポリス(IN) | $255,000 | 74 | 平均より良好 | 平均 | 平均 |
9 | オールバニー(NY) | $264,000 | 75 | 平均より良好 | 平均 | 平均 |
10 | フィラデルフィア(PA) | $275,000 | 77 | 平均より良好 | 平均 | 平均より良好 |
こうした場所は確かに住みやすいですが、予算を考えると現実的でない場合も多いもの。
さりとて、家を購入する際は「アレルギーの出にくさ」と「住宅価格」をセットで考えてもよいかもしれません。
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