こんにちは。アメリカで不動産エージェント兼コンサルタントとして働く佐藤です。
夏のピークタイムに向けて、売却の手続きにいそしむ方々が増え始めています。
そこで今回は売主の方に向けて、住宅売却時に重要な「ホームインスペクション対策」に触れておきたいと思います。
売却プロセスで重要な役割を果たすのがホームインスペクションです。
これに失敗すると、売買価格の値下げや売却のキャンセルといった問題に直面することになります。
そこで以下のチェックリストを使って、予め対応しておきましょう。
開始にあたり、自分自身で家の内外を初歩的に確認しましょう。
専門家でなくても屋根の損傷や水漏れなど、明らかな問題点を見つけることができます。
点検を始める前に家の内外を整理整頓し、問題点を見つけやすくすることが大切です。
【外観チェックリスト】
- 屋根に欠けたタイルや損傷がないか
- 煙突にひび割れがないか、煙突キャップの状態は良好か
- 雨樋がきちんと清掃されており、損傷がないか
- 外壁材がしっかり固定され、ひび割れがないか
- 窓やドアがスムーズに開閉でき、破損がないか
- 水が溜まっている場所がないか
- 芝刈りや植栽の剪定、雑草の除去
【室内チェックリスト】 室内では以下の項目を重点的に確認してください。
- 天井のひび割れ、漏水、たるみ
- 床のゆがみや沈み
- 傾いた壁
- ドアがきちんと閉まるか
- 窓からのすきま風
- 水回りの水漏れ
特に注意したい部屋がキッチンと地下室です。
キッチンは購入者が最も重要視する場所の一つですので、以下のポイントをチェックしましょう。
- 傷や汚れのあるカウンター
- 欠けたタイル
- 古くなった家電
- 換気扇がきちんと外に排気されているか
さらに古い取手やキャビネットの交換といった小さな改修も、購入者にとって魅力的に映ります。
地下室は使用頻度が低いかもしれませんが、構造的な問題に直結する重要な場所です。
- 湿った場所や水濡れ
- 木材のたるみや損傷
地下室の問題は契約交渉中に発覚すると大きな修理費や価格交渉の原因になるため、事前に対処しましょう。
また、担当するリスティングエージェントに相談することも大切です。
地域によって購入者が重視するポイントが異なるため、地元に詳しいエージェントからのアドバイスは不可欠。
また屋外では芝生をきれいにし、室内では物を片付け、屋根裏や地下室など検査官が容易にアクセスできるよう準備しましょう。
【各部屋別チェック項目まとめ】
キッチン:家電、キャビネット、引き出し、コンロ、配管(シンク下)、床材
バスルーム:鏡、シンク、浴槽・シャワー、換気扇、トイレ、コーキング
地下室:配管、HVACユニット、木材構造
屋根裏部屋:排気口、断熱材、換気、配線
リビング・ファミリールーム:窓と網戸、壁と天井、ドア、階段、照明、コンセント、サーモスタット、暖炉、煙と一酸化炭素検知器
前庭:ドライブウェイ、歩道、照明、雨樋、ガレージ、芝生
裏庭:フェンス、デッキ、プール、ドア、小屋、芝生
事前にこれらのポイントを確認し、問題を解決することで、スムーズな売却とより良い価格交渉が可能になります。
家の売却を考えている方は、ぜひ今回の内容を参考に準備を進めてみてください。
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