こんにちは。アメリカで不動産エージェント兼コンサルタントとして働く佐藤です。
金利の高止まりが続く昨今。
不動産購入にあたりどの金利のタイミングで購入するかは大いに議論がなされています。
そこで今日は参考までに、アメリカで住宅を購入する際の「住宅ローン金利」が少し動いただけで、毎月の返済額や長期的な総支払い額がどれほど大きく変わるのかについて簡単に見てみましょう。
現在、米国での住宅ローン金利は6.81%です。
先週の6.83%からわずか0.02ポイントの下落ですが、実際にどのくらいの影響があるのでしょうか。
まずは典型的な例で、住宅価格$424,900を20%の頭金で購入する場合を見てみましょう。
● 今週(6.81%):月々のローン支払いは$2,218
● 先週(6.83%):月々のローン支払いは$2,223
一見すると、差額はたったの$5ですが、これが30年のローン期間では総額$1,800の節約になります。
そこで、もう少し具体的な数字を挙げて考えてみましょう。
2023年10月、住宅ローン金利はピークの7.79%でした。
その時に購入した場合、月々の支払いは$2,445にもなります。
つまり、現在と比べて月$227、年間では$2,724もの節約が可能ということです。
30年間に換算すると、実に$81,483もの差になります。
住宅ローンの金利変動がいかに大きな経済的影響を与えるか、よくわかりますね。
FHAローンの場合はどうでしょうか。
FHAローンでは頭金が3.5%と少ないため、初めての住宅購入者や現金を多く準備できない方に人気のローンです。
$424,900の住宅に3.5%の頭金で購入する場合:
● 今週(6.81%):月々のローン支払いは$2,676
● 先週(6.83%):月々のローン支払いは$2,681
こちらも毎月$5の差ですが、2023年10月(7.79%)との比較では月々$273の節約となります。
年間では$3,276、30年間では驚くことに$98,289もの差が出ます。
かくして、住宅ローンの金利はたった0.1%の違いでも30年間で数万ドルという差を生み出します。
また最近の金利推移を見て
「たった数ヶ月前に比べても、これほど支払いが楽になっているんだ」
と驚いた方もいるのではないでしょうか。
住宅購入はタイミングが非常に重要です。
特にローンを活用する投資家の場合、このような金利の変動を敏感にキャッチし、
長期的な支払い総額に与える影響をしっかりと理解しておくことが大切かと思います。
私自身も過去の投資案件で、
「あと0.1%でも金利が低ければ、年間数千ドルの収益改善が見込めた…」
ということはざらにあります。
金利動向を常にウォッチし、適切なタイミングで決断を下すことが不動産投資成功の鍵といえるわけです。
- 現在の住宅ローン金利(6.81%)は、2023年10月のピーク(7.79%)よりも大きく低下している
- この金利差が毎月数百ドル、30年間では数万ドルの差を生み出す
- 住宅ローンを活用する投資家にとって、金利の動きは重要な検討材料
このような小さな数字の変化を見逃さず、しっかりとした計算をして賢明な投資判断をしていきましょう。
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