こんにちは。アメリカで不動産エージェント兼コンサルタントとして働く佐藤です。
アメリカの住宅市場はここ数年、激しい変動に見舞われています。
特に住宅ローン金利が6%~7%台で推移し、高止まりしている現状は、多くの購入希望者にとって厳しい状況です。
「物件価格も金利も、自分ではどうしようもない」
と嘆く方も多いのではないでしょうか。
けれども実際には、購入希望者自身がコントロールできることは意外と多いのです。
今回は、住宅購入を検討中の皆さんがしっかり押さえておくべき、5つのポイントを見ていきましょう。
1.価格帯は自分で決められる
まず1つ目は、自分で価格帯を決めることができるという点です。
全米の住宅平均価格は2025年4月時点で約43万ドルですが、これはあくまで平均。
自身の予算や毎月の返済可能額に合わせて、物件の価格帯を柔軟に調整することが可能です。
無理のない範囲で物件を購入し、早めに資産形成を始めることで将来的な資金繰りにも役立ちます。
2.支払金額は交渉次第で変えられる
2つ目は、実際に支払う金額をコントロールできることです。
現在、市場では価格を下げた物件が増えています。
売り出し価格よりも低い金額でオファーを出すことも可能です。
また、高い金利をカバーするため、売主に利息軽減(interest rate buydown)やクロージング費用の負担を求める交渉も有効です。
「交渉せずに言い値で買ってしまった」
と後悔することのないよう、冷静に交渉することが大切です。
3.新築物件という選択肢
3つ目に、自分がどのような物件を購入するかを選択できるという点があります。
特に新築物件は、現在多くのビルダーが購入者を引き付けるための特典を提供しており、非常に魅力的な選択肢です。
中古物件ではすぐに修繕が必要になることがありますが、新築物件であれば設備が新しく、追加のメンテナンスコストを抑えられるメリットもあります。
大手建設会社との交渉は個人の売主よりも容易なケースが多いため、積極的に検討してみる価値があります。
4.「買う」か「待つ」かは自分次第
4つ目は、「そもそも今、購入すべきか」を自分で判断できるということです。
現在の高い金利に躊躇して購入を先延ばしする人もいますが、一方で、競争が激しくない今だからこそ良い物件に巡り合えるという考え方もあります。
将来的に金利が下がれば、住宅ローンの借り換え(リファイナンス)をして、月々の返済額を数百ドル単位で抑えることも可能です。
慎重に状況を見極め、自分のライフプランに最適なタイミングを判断しましょう。
5.エージェント選びが成功のカギ
最後の5つ目は、どの不動産エージェントと組むかを自分で選択できるということです。
不動産購入はエージェントとのチームプレー。
「エージェントが紹介する物件が自分の希望と合っていない」
と感じたら、はっきりと伝え、必要なら契約終了時にエージェントを変える勇気も必要です。
自分の要望を理解し、積極的に動いてくれるエージェントを選ぶことで、物件探しはぐっと効率的になります。
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かくして、物件購入という一見コントロールが難しそうなプロセスでも、実際には自分の選択次第で多くの要素をコントロールすることができます。
物件購入を検討されている方は、ぜひ上記のポイントを押さえつつ、満足度の高い住宅購入を目指していきましょう。
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