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デンバー投資 2025.06.02

デンバー不動産に異変 ― 供給急増で価格下落

デンバー不動産に異変 ― 供給急増で価格下落

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こんにちは。アメリカで不動産エージェント兼コンサルタントとして働く佐藤です。

米コロラド州デンバー市場が急速に冷え込んでいるようです。

「あの熱かったデンバーが?」と思うところですが、かつて全米でも注目されたデンバーの不動産市場に、明確な変化の兆しが出ています。

10,000件超の在庫急増とその裏にあるもの

まず数字を見てください。

2025年4月時点で、デンバー都市圏のアクティブな売り出し物件数は10,354件。

これは前年同月比で65%増という驚異的な増加で、記録が残る2017年以降で過去最高レベルです。

つまり、供給過多です。

しかも同月の新規売り出し物件は前年から24%増えた一方、契約予定件数(Pending Sales)はたったの2%しか増えていません。

ということは、明らかに「売りたい人が多すぎる」状態なのです。

価格は下がり始めている

この供給過剰は当然、価格に跳ね返ります。

4月の中央値リスト価格は$599,450で前年同月比で4%の下落。

平方フィートあたりの単価も1%下がりました。

特に注目したいのが、コンドミニアムとタウンハウスなど「アタッチド住宅」の動きです。

デンバーではこのアタッチド住宅が全体の34%を占めており、全米平均(22%)を大きく上回ります。

そのアタッチド住宅のリスト価格は、なんと7.3%も下がっています。

これは単なる一時的な値下がりではなく、構造的な調整が始まったサインかもしれません。

なぜデンバーで価格が下がっているのか?

考えられる主な要因は次のとおりです。

  • 州外からの転入減少
  • 住宅保険料の高騰
  • 賃貸用の集合住宅が大量に新築され、家賃が急落
  • HOA(管理費)の高騰
  • 住宅ローン金利の高止まり
  • 地元住民の所得上昇が物価上昇に追いつかない

とくに「家賃が下がっている」点は見逃せません。

この流れで家賃が7%下がったことで、若年層や初回購入者は

「今は買わずに賃貸でいいや」

と考える傾向が強まり、市場から退場しています。

では、デンバーで今、不動産を売るにはどうすればいいのか。

地元エージェントによると

  • 「価格設定を間違えると、その物件は二度と買い手の目に入らない」
  • 「買い手は“手直し不要の物件”を求めている」
  • 「適正価格で、内装も綺麗な物件ならまだ複数オファーが入ることもある」

とのこと。

つまり、「丁寧に整えて」「現実的な価格にして」「最初から勝負をかける」。

これが、今のような買い手市場においての鉄則のようです。

価格が下がってきたデンバー市場は、投資家にとっては「仕込み期」となるかもしれません。

とはいえ、行動するかは以下のような前提で判断する必要があります。

  • 短期転売(フリップ)は難しくなる可能性が高い
  • キャッシュフロー投資なら、保険料とHOAを要チェック
  • 今後1年でさらに9%下がるという予測もある
  • 逆に価格下落で現金購入者が強くなる可能性も

かくして、デンバーの住宅市場は明らかに分岐点に差しかかっています。

売り手は「丁寧に売る」姿勢が求められ、買い手・投資家は「慎重に仕込む」時期です。

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